友達と温泉に行ってきた。

慌しい日常を離れ、のどかな非日常を満喫出来た。
振り返れば40年来の友。
いいもんだ。

楽しい2日間はあっという間に過ぎ去り、夕方4時過ぎに、夫の部屋へ帰りついた。
部屋へ入って感じたこと。
夢のような非日常も楽しいけれど、やっぱり、私はここが一番落ち着く。
夫は、目を閉じて眠っている様に見えた。
残念。
早く、目を開けて欲しくて、小さな声で独り言を言った。
な~んだ、お父さん、寝てるのか・・・帰ってきたよ。お母さんが帰ってきたよ。しばらくすると夫は目を開けた。
いつもの様に、冷蔵庫のフルーツを用意すると、夫はいつもと何も変わらず食べてくれた。
私も一緒にお茶を飲んで一息つく。
この部屋の空気が、心地よい。
かつて、夫は、何処にも居場所なく、彷徨していた。
家はあっても、デイに行っても、何処にも夫の「心の居場所」がなかった。
ようやく辿り着いた夫の居場所、それは同時に私にとっても心地よい居場所となっている。
ゆっくりと過して行きたかったが、今日は早めに帰らなくては。
何しろ、昨夜、夜中の3時過ぎまでおしゃべりして消耗した体力を、回復しなくてはならない。
夕食を職員さんにお願いして、5時過ぎに家に戻った。
メグちゃんが、大喜びで跳ね回る。
ここにも、わたしの居場所があった。


メグちゃん、ありがと!
心の居場所って大事ですね、きっと