今週中には、夫を家に連れて帰れるだろう。
明日、ケアマネさんとまた話し合いがあるので、具体的な日にちが決まる。
男手が確保できた今日、出来るだけ荷物を運んでしまおうと思って、配達用ハイエースで出かけた。
最低限必要な物を残し、あとは運び出した。
狭い部屋なのに、5年間も暮らしたとなると、随分色んな物が溜まっていた。
夕食時、少し不便になった部屋でいつもの様に夫にご飯を食べさせた。
今日も完食。
そして、摩訶不思議な連続排便は、ますます頻度を増してきて、昨日は一日三回、今日は何と、4回も出ているのだ。
看護師さんは、下痢じゃないから大丈夫、と言う。
こんなに出る様になった理由は、分からないと。
手際よくオムツ替えをされているのを見ながら、
あ~、これから毎日私がやらなくてはならないんだと、少々心配になってきた。
何しろ体がでかい。
いくら50Kまで落ちたと言っても、50Kの成人男性の体は、でかい。
片手で両足を持ち上げて、簡単に出来る赤ちゃんのオムツ替えとは訳が違う。
特に、夫の場合は、全ての協力が得られない。
それに、膝が曲がって固まってしまっている。
看護師さんは、この膝の曲がりを利用して、膝と肩に手を当てると、簡単に体を半分向こう向きに持ち上げることが出来るから、
と言いながら、簡単そうにやってのける。
なんで今まで自然排便なんかなかったのに、この期に及んで一日4回も、いい

をする様になったのだろう。
まあ、仕方がない、慣れるしかない。
足に手を当てて、夫の体を動かすと、とても嫌そうな表情になる。
痛い?と思って、つい手を止めてしまう。
看護師さん曰く、
「痛いのかもと思ってもやらない訳にいかないでしょ。痛そうな顔すると、可哀想だと思ってしまうかもしれないけど、おむつを替えてあげないで、そのまま

塗れになってしまったら、もっと可哀想でしょ。顔は、あまり見ない事。ちらっと見るくらいで。」
もっともだと思った。
私は、夫が痛そうだったり、嫌そうな顔をすると、それを見るのが辛いから、やめてしまう。
施設でお世話になって、良いとこどりだけしていれば良かったときは、それでもいいけれど、在宅介護となるとそんなこと言ってられない。
どんなに痛そうな顔してても、オムツは替えなくてはならない。
またまた、心配になってきた。
それに・・・・くさい。
ま、これはしゃーない。
夕食後、帰り際にいつも酸素を測る。
94位あると安心して帰れる。
今日は、86.
手慣れたつもりで、痰の吸引をする。
86
あれ?
おかしい。
いつもは、吸引すると途端に数字は良くなるのに。
心配なので、もう一回吸引する。
それなりに痰は上がってきている。
88、89
おかしい。
こんな時は、酸素を吸わせる。
鼻に管を差し込んで、1Lのスイッチを入れる。
90?
なんで?
とは言え、この時間は看護師さんはもう居ない筈なので、誰に相談することもできない。
まあいいか、とりあえず90は越えたし。
少々の心配を抱えながら帰ることにした。
階下に降りると・・・・・看護師さんが・・・・・いた!
たった一人の常勤の看護師さんは、自宅が自転車で5分なので、割と遅くまで残っていることが多い。
今日は、ラッキーだ。
部屋での状況を話すと、直ぐに見に行くと言ってくださった。
私も、後を着いて、もう一度部屋に戻る。
看護師さんは、鼻の酸素を外してから、
もう一回やっときましょう、と言って、ついさっき私がやったばかりの吸引をした。
また、痰が沢山上がってきた。
指先の数字は、あっと言う間に94になった。
やっぱ、本職には叶わない。
大丈夫かなぁ・・・・
目の前に迫る在宅介護、
急に心配になってきた。
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