我が家は、なぜ流行の最先端ばかり行くのだろうかと・・・・ほとほと嫌になります。
今年の春、就職が決まって働き出した末っ子のショウからTELが入りました。
「会社のことだけどね、早い話・・・・クビになった。」
えっーーーーーー!!!!????
最近、めったなことでは驚かなくなった私も、これには久々に本気で驚いてしまいました。
もう・・・・・嫌だな。
私の心の中には、ヒロくんの事以外に心配を抱え込むスペースはあまりないのに・・・・
ショウが入社したIT関係の会社は、社員2,000人を抱える会社です。昨年、就職活動をしている時期は、まだまだ景気の良い売り手市場で、良い時に就職活動ができて本当に良かったと、内心喜んでいました。
ところが、秋からの急激な不況です。
もしかしたら内定が取り消されるのではないかと、ひやひやしていたのですが、無事に入社。
研修を終えて働き出し、仕事は大変だけど面白いと言っていたので、ほっとしたものでしたが、数ヶ月すると、仕事が減ってしまったので、新入社員は自宅待機を命じられたとの事です。
やや、暗雲が立ち込めてきました。
でも、直ぐに復活して通常通りの仕事となりました。そして、6月一杯の試用期間(こんなのがあったとは知らなかった)が終わって、同期15人全員が無事に正社員になったとの報告が来たときには、心からほっとしたものでした。
ところが、それからまだほんの2ヶ月しかたっていないのに、事態は急変です。
同期15人の内、会社に残れるのは、ほんの3人程度で、後は全員クビ。新入社員だけではなく、会社全体でもかなりの人数が・・・・・クビ。
いや~、TVでは、聞いていたけど、こんなこと本当にあるんですね。びっくりです。正社員だから安泰などとは言えない、厳しい厳しい世の中です。
いろいろ理不尽なことはあるし、ようやく我が家も末っ子が就職できて親としての肩の荷を降ろしたと思っていたのに、またまたずっしりと肩が重くなってしまいました。
「まあ、塞翁が馬ってこともあるしね。30歳くらいでリストラされた人に比べればまだまだ自分は若いから。バイトでもしながら景気が回復するのを待つよ。」と言う、ショウの言葉に救われます。
これから先の長い人生では、もっともっと大変な事があるに違いないから、若いときには出来るだけ苦労しておく方が本人の為になるかもしれません。
そして、こんな状況の中でも会社に残れた3人が居る訳ですから、やはり最終的には本人の力不足、会社に必要とされる能力を持ち合わせていなかったと言うことなのでしょう。
会社には止むにやまれぬ事情があるという事は分かるつもりだけど、でも・・・・簡単に人を切る、って・・・・・ちょっと、悲しい。
「そりゃあ、大変だ。でも、まあ、健康なら何があっても何とかなるから、頑張って!」と、言うしかない私でした。
しみじみ思います。
こんな時、父親は・・・・どんな言葉をかけてやるのだろう。どんな風に相談に乗って、どんなアドバイスをするのだろう。
話しても仕方がないと分かっていたけど、やはり話さずにはいられませんでした。
私「ショウがね、リストラされたんだって。」
ヒロくん「ふ~ん。」
私「大変でしょう。」
ヒロくん「うん。」
家族に降りかかった悲しみ、苦しみを同じ立場で分かち合う相手が居ない・・・・
いえ、目の前にいるのに・・・・・・・
いない。
時代の影響を受けるとはこういうことなのですね。
こういうときにお母さんがいてくれるのは、ショウ君にとっては大きな支えでしょう。
お母さんにはお父さんのぶんまで健康で長生きしてほしい。
お子さんのせつなる願いだと思います。
吹雪のときはじっと待つ。やがて過ぎ去るから。
こちらにきて教わりました。
momoさんにとって、今は猛吹雪かも。
無理して遭難されませんように。