なんだか・・・だらだらと疲れてる感じの今日この頃。
セロクエルの量がちょっと増えた影響があるのかどうかは分かりませんが、恐れていたせん妄の復活は、今のところなさそうで、それはそれで良かったと思えるのですが、ただ、ご機嫌がよろしくない状態は続いています。
介護保険の恩恵を最大限に使わせて頂いて、毎日毎日デイに通っています。
何てありがたい事。
日中、私は夫から解放されて、人間らしい時間を過ごします。
そして、夕方4時過ぎの帰るコールで、現実に引き戻されます。
眉間に皺を寄せた夫を「おかえり~」と笑顔でお出迎えしなくてはなりません。
家に入ると、いつも同じ台詞を言います。
「おやつ食べようね。一緒にコーヒー飲んで休憩しよう。」
夫の表情は、だんだんと落ち着いてきますが、私が望むような顔にはなりません。
望みは決して高くないつもりだけど・・・・・・
あっちへうろうろ、こっちへうろうろ、メグちゃんが座っているロッキングチェアに腰かけてみたり、空気椅子に座りそうになったり、落ち着ける場所はなさそうです。
でも、食べる楽しみはまだまだ持っていて、食事時になると自分の椅子に座ってくれます。
食欲は旺盛。
好き嫌いなく何でも食べてくれますが、食べやすい状態にしてあげなくてはなりません。
お肉は一口大に切っておく。
お魚は要注意。万一、のどに骨を立てたら大騒動です。
長く繋がった麺類も食べにくそうなので、短く切っておきます。
全く・・・・子供が小さかった頃と同じ事をしなくてはなりませんが、機嫌よく食べてくれたら、それで上出来です。
食事中の私の台詞。
「お父さんと一緒にご飯が食べられて幸せだわ。」
食後の台詞。
「美味しかったね。夜は一緒にテレビ見ようね。」
しばらくはTVの方に顔を向けている夫ではありますが、大体、7時半前後に、すくっと立ち上がります。
これが、「もうここにはいられない」合図です。
そこで、私の台詞。
「そろそろ準備しようね。」
まず、トイレに連れて行きます。
「寝る前のオシッコしておこうね。」
何回目で無事排尿出来るかは、その時の機嫌しだいです。
落ち着いている時は、一回で成功しますが、そうでない時は、一旦トイレから出て、また同じ台詞を言って、座らせます。
3回もすれば、今のところ無事排尿です。
次の台詞。
「デザート食べよう。」
そして、私は一服盛ったヨーグルトを、何食わぬ顔で差し出すのです。
ここまで出来れば、後は歯磨き出来なくても、上着を着たままでも、寝ても良いことにしています。
日中、不機嫌な夫ではありますが、この所ずっと、夜はとても良い眠りに恵まれています。
8時頃、寝室に連れて行き、ベッドの真ん中あたりに座らせ、ここで毎晩同じ台詞です。
「はい、こっちに足上げてね。」
夫は、とても素直に、ベッドの上に足を上げて、体を横たえてくれます。
「はい、おやすみなさい。ゆっくり朝まで寝てくださいね。」
この台詞が、本日最後の台詞になることを願って、私は寝室を後にします。
その後、夫は、大抵朝の5時か6時頃まで、熟睡してくれます。
目を覚ました時の台詞。
「オシッコしておこうね。」
夫は、素直にトイレに入り排尿してくれますが、ご機嫌が良いことはめったにありません。
そして、私の毎朝の決まりきった台詞。
「温かいもの飲もうね。」
美容と健康の理想食品、しぼりたての酒粕で作った甘酒を飲ませます。
夫は、大人しく椅子に座ることもあれば、うろうろと歩き回ることもあります。
ここから、たとえどんなにご機嫌が悪くても、デイに連れて行くまでの数時間を我慢すれば、再び私は救われます。
そして、日中、人間らしい時間を過ごし、夕方4時の帰るコールと共に・・・・・・・・・
こんな毎日が延々と続く日々。
長~い航海で、嵐は過ぎ去ったけど、絶え間ない波に翻弄されて、船酔いが治らない。
こんな感じかなぁ・・・・・・
港は未だどこにも見えない。
先の見えない長~い船旅ですものね。
後で後悔(航海)のない様にと思って頑張っていても、
同じ事の繰り返しに疲れてしまいますね。
転覆だけはしない様に、お互い気を付けましょうね。