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ニヤリ

夫の薬がなくなって半月が過ぎた。


どれだけの影響があるのか、ないのか、はっきりした事は分からないが、私とKさんが、密かに感じている事がある。

9・22

調子、良いんじゃないの?


と、言う事。


少なくとも、悪くなったとは思わない。


もちろん、いつもいつも穏かに過しているなどと言う事はない。


そんな事は、きっと生涯ないと思う。


良い時間とそうでない時間が、波の様に寄せては去り、また押し寄せる。


その繰り返しで、ずっとずっと生きて行くんだと思う。


薬を止めた日から、何となく良い様な気がするのは、単なる希望的観測だろう。


そんなに急に影響が現れるとは考えがたいし、何より、夫の脳は、薬に左右されるほど従順な脳ではなかったではないか。


だから、止めたかった訳でもある。


一番妥当な見解は、病気が進んだから、激しさが減って来た、と言う事だろう。


精神的影響に関しては、考えても答えは出ないので、考える事を止めるか、または、都合の良い方に解釈しておくのが一番だ。








もう一つの変化が、排便だ。


元気だったころ、毎日快便だった夫は、向精神薬を飲みだしてから、便秘がちになり、薬が必要になった。


2年前の入院時からは、自然排便は殆ど無く、薬や浣腸を使っての排便となっていた。


今のホームに入ってからも、-3日、-4日は良くあって、液体の薬を飲んで排便させていた。


私とKさんは、薬が好きではない、と言うところで、意見が一致している。


薬を飲めば便は出来るが、どうしても無理やり出す事になるので、腹痛や不快感を伴う事になる。


だから、出来るだけ自然に出るように、ヨーグルトや牛乳などをせっせと食べてもらう事にしていた。


どうしても出ない時だけ、薬を飲ませる。


そんな感じで、入所5ヶ月が過ぎた。


Kさんが言われるには、薬を徐々に減らし始めた頃から、少しずつ改善がみられるようになったとのこと。


「出ない日数や、看護師がお腹の張り具合を見て、必要に応じて液体薬を使う事にしていますが、ここのところ、ずっと薬は使っていません。」


と、報告してくれるKさんは、とても嬉しそうだった。


やっぱり、薬の副作用だったんでしょうかね。


そう、思いたいですよね。


そうですよね。


と、二人で顔を見合わせて、ニヤリとした。


ニヤリの意味は、


現代医学に身を委ねなくてはならなくなったその日から、本人と家族の意向とは関係なく、必ず何らかの薬が処方される。


効果よりも副作用ばかりが大きく感じられて、もう止めたいと願っても、お医者さんに罹っている以上、それを実現させるのは難しい場合もある。


在宅ならば、こっそりと飲ませないと言う事も可能かもしれないが、それも少々怖い。


施設では、こんなに沢山薬を飲ませて大丈夫だろうかと思える人が居ても、医師から処方されている以上、飲ませないわけにはいかない、と、Kさんが言う。


今回、素に戻らせたいと言う私の願いと、それを後押ししてくれるKさんと、尚且つ、その願いを聞き入れて下さったH先生の三者揃い踏みで、夫の「素」が実現した。


その結果、今のところ、少なくとも悪い方向へは向いていない。


むしろ、良い方へ動いていると思って良いのではないか。


やったね!


薬、いらないね!


お互い、そこまでは口に出さないけれど、そんな意味を含んだ、「ニヤリ」である。







薬の事は、本当に分からない。


この病気の場合、特に何もかも分からない。


調子が悪いと言えば、薬の量や種類をどんどん増やす先生もいた。


2種類以上は出さないと決めていた先生もいた。


急性期真っただ中の頃、あまりにも薬に翻弄されて「何もかも止めたい」と願った私に「それで良いです」と言われた先生もいた。


一度飲ませ始めた薬は、やめてはいけないと言われ、飲ませ続けている方もいる。






悲しいかな認知症は、不治の病だ。


進行を遅らせる薬は出来ていても、それがどれだけ効いているのか、はっきりとは分からない。


また、夫の様な経過を辿る場合、「進行を遅らせる」事が、良いのかどうかも疑問だ。


可能ならば、遡って、過去5年間をパスできる薬が欲しいとも思う。


だけど、そんな事は叶わず、また、誰しも名医にかかりたいと願うが、日本中、世界中を探し歩く事は出来ない。


私たち介護家族が出来る事は、現状で行ける病院へ行って、そこで出会った先生に処方された薬を飲む以外にない。


いつのタイミングで、どんな先生に出会えるかで、本人、そして家族の人生も変わってくるような気がする。


我が家も、必ずしも良い出会いばかりではなかったけれど、漸く落ち着いた夫の顔をみていると・・・・


つい、


一人でも、


ニヤリ


と、笑いたくなってしまうのだ。











009にやり











コメント

momoさんの希望通り全ての薬から撤退出来て良かったですね
ご主人の状況と家族としての想いを考えてくださる施設に
巡り会う事が出来た事本当によかったですね
日々ブログを拝見しながら私もとてもうれしく思います

私も施設には急性期の病気は医師と相談して対処して下さい
しかし必要なくなったら直ぐに中止して欲しいと伝えてあります

我が家の夫の昨日の様子をお知らせします
外に連れ出し駐車場を歩いていたら
「運転しなきゃいけないね~」って、
そして何故か部屋に帰るエレベーターの中で
「アメリカに行った」と言ったのですよ
実際海外勤務が長くアメリカにも行っていましたので
ふと頭をよぎったのでしょうね

そして今日
私の顔を見るなり
「タイミング悪い」って!
ハァ??ですが
笑顔で、はっきりした言葉で

何が何だか解りませんが、そんな事でとても嬉しくなります

妻を喜ばせるのはこんなに簡単なのに・・・ネ

穏やかな時が少しでも長く続きますように祈っています

凄いですね!

「タイミング悪い」でも、何でも良いから文章が聞けるのは素晴らしいです!!本当に・・うらやましぃ~。

うちは最近は特に言葉、と言うか音声は聞けなくなりました。
「あ」でも「お」でも何でも良いから声が聞きたいと思いますが、そのあたりの脳が活動出来なくなってきたのでしょうね。

まあ、贅沢言ったらきりが無いし、良く食べて、ちゃんと出して、良く眠る、この基本が出来ているのだから、それで充分だと思わなくてはならないですね。

今日も先ほど、夫の所から帰ってきました。今日の夫は、しかめっ面→普通の顔→穏かな良い顔→ほんのちょっとの笑顔→穏かな顔→普通の顔→しかめっ面

ほんの2時間の間にこんな変化です。最後がしかめっ面と言うのは、ちょっと落ち込みます。

また御主人の奇跡の会話、聞かせてくださいね。

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