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同い年

店番をしていると、Kさんの車が入って来た。
一人でお買い物に来られたのかと思ったが、助手席に夫が乗っていたので驚いた。


天気が良くて、暖かかったので、ホームの庭を散歩していたところ、その流れで何と無くここまで来た、との事。


普段は、決まった介護スケジュールでしか動けない夫が、突然目の前に現れたのは、とても新鮮だった。





夫は週に一回家に帰ってきているけれど、階段がある為に、気軽に外に連れ出すことが出来ない。


職場から息子二人を呼び戻して、抱えて貰えば、可能ではあるが、そこまでして連れ出して、ご機嫌が悪くなるのも嫌だった。


そして、正直な所、近所の人とか、昔の夫を知っている仕事関係の人に出会うと、めんどくさいと言う思いがある。


皆、夫の病気は知っているが、長らく姿を見ていないので、突然出会ったら、素通りする訳にもいかず、私が、何らかの説明をつけなくてはならないと言うめんどくささが嫌なのだ。


なので、いつも家の中だけで過していた。


それで充分だと思っていたが、それでも、心のどこかで、外をお散歩してみたいと言う思いがあった。


夫は、外が大好きだった。


たとえ車椅子であっても、夫が家の周りを散歩している姿が見たかった。




Kさんは、私のそんな気持ちなど知る由もない筈なのに、メグちゃんと一緒に、陽だまりで日向ぼっこをした後、


ちょっとその辺りを散歩してきます。


と言って、ごく普通の日常生活の一環と言う感じで、夫の車椅子を押して、家の周りを歩き始めた。



少し離れた所から、その姿を見て、何だかとても嬉しかった。


何が嬉しかったのかと言うと、


スケジュールに組み込まれた帰宅以外に、Kさんが、ふと思いついて、夫を家に連れてきてくれた事。


当たり前の様に、その辺りを散歩してくれた事。



Kさんにとっては、仕事の一環であって、特別な事をした訳ではないと言われるかもしれないが、そんな些細な事が、ものすごく嬉しい。


いや、これは、決して些細な事ではない。


目の前のこの人を、少しでも快適に、少しでも人間らしく、と言う気持ちがなければ、別にやらなくてもいいことなのだから。






そういえば、以前、Kさんが、自分の父親が夫と同い年だと言われていたのを思い出した。


Kさんも、我が家の長男と同い年だ。




002ふらっとあそび







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