春を通り越して、初夏の様な陽気の昨日の話。
外出日和のこんな日は、いつもの時間は、車が渋滞するので、早めに出かける事にしている。
3時頃に着くと、夫はいつもの様に車椅子に座って、TVに向かっていた。
お八つにしようと思っていると、職員さんがオムツ交換に入って来られた。
たっぷりと漏れていて、衣類全取替えとなった。
ここの職員さんは若い人が多い。
20代前半に違いない二人のうら若き女性が、手際良く着替えさせる。
私は、メグちゃんが邪魔をしない様に抱っこして見ているだけだ。
「最近のご機嫌はどうですか?」
と、話を振ってみる。
そうすると、私が知らない夫の姿が見えて来る。
今日の昼食の酢の物が美味しく無かったらしい、
ユーミンを聞きながら足でリズムをとっていた、
夜、ユーミンを聞きながら泣いていた、
3人の職員で夫を囲んでぺちゃくちゃおしゃべりをしていると「うるさい」と言われた・・・・・
などなど。
最後の「うるさい」の逸話は、凄いと思った。
夫は、ちゃんと・・・・生きている。
生活をしている。
意思を持っている。
そして、それを表現している。
着替えが終わって車椅子に戻った夫は、しかめっ面。
そんな夫を、私と、二人のうら若き女性が取り囲む。
あれこれ触られて、動かされて、ワイワイ騒がしくて・・・ニコニコなんかしてやるもんか・・・
しかめっ面は、そんな事を語っている。
ねえ、お父さん、ここは若い女の子が一杯いていいね。
皆、可愛くて優しくて、嬉しいね。3人で、じっと夫の顔を覗き込む。
夫は、小さく頷いた。
元々は、若い女の子、大好きな夫なのだ。
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