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いつでも里親募集中

夫は、とても穏かな顔をして、TVを見ていた。


4日位で、そんなに変わるはずもないし、夫自身は、私が3日間来なかったことなど、何一つ不思議に思っている訳ではない。


久しぶりの逢瀬にドキドキしていたのは、私だけだ。


正面から顔を見せて、「お父さん、久しぶり!」と言うと、夫は、じっと私を見て、しばらくしてから「にまぁ~」と笑った。


私を思い出して笑ったのか、ただ単に笑ったのかは定かではないが、そういう時は、久しぶりに愛妻に会えて嬉し恥ずかしの笑顔、と言う事にしておく。


実家に帰って、91歳の母の、風前の灯の様な生活を目の当たりにして、遠からずやってくる別れを、より現実的なものと実感し、少々気持ちは落ち込んでいた。


今日一日、いつも通り仕事をして、いつも通り夫の元へ行って、温かい笑顔で歓迎され、ようやく落ち着くことが出来た。


つくづく思う。


私が夫を支えているだけではなく、私が夫に支えられている。


物言わぬ夫、動けない夫、ただ、そこにいるだけの夫から、生きる勇気を分けてもらうことが出来る。


そんな夫は、食べ終わる頃、じっと目を閉じて、眉間に皺が寄って来た。


こんな時は、話しかけない。


私も、疲れていたので、しばらく横になる。


8時が近くなり、重い腰を上げて、食器の片づけをした。


「リンゴ食べる?」と、聞いてみたが、返事はない。


今日は、このまま目が開かないかな、と思いつつも、リンゴをむいた。


むき終えて、夫の元へ行くと、何とも良い顔になっていた。


こんな風に、良い顔と悪い顔が交互に現れることが良くある。


せっかく頭が晴れている顔をしているので、TVを消して、お遊びタイムとする。


正面から両手を取って、自前の音楽に合わせて、右に左に上に前に・・と動かす。


足も動かす。


歩いている様に、ももが高く上がるまで持ち上げる。


ぴょんぴょん、ジャンプもしてもらう。


遊んでいる間、夫はとても楽しそうだった。


本当に、楽しそうだった。


その顔を見ていると、もっともっと遊んでいたいと思うが、買い物にも行かなくてはならない。


TVをつけると、夫お気に入りの音楽が流れてきたので、帰りのご挨拶をせずに、そのままそっと帰る事にした。




007おちつく

メグちゃん、しずかに、しずかに・・・おいで!














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