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いつでも里親募集中

時効

ブログを初めて6年が経過し、記事の数はこれで1171個となった。


随分書いてきたものだと思う。



そんな、今までの記事の中で、自分の心に反したことを書いたことは・・・一度もない。


もし、過去記事の中で、何らかの矛盾した感情が書かれているとすると、それは、どちらかが「嘘」なのではなくて、感じ方の「変化」と言える。


人間の気持ちは、いつも一定ではない。


揺れ動くからこそ、人間なんだと思う。



だけど・・・・・



たったの一回だけ、その時の正直な思いに反して、「嘘」を書いた事がある。


嘘を書いたから、その時の事はいつまでも忘れない。


とは言え、日常でそれを思い起こす事はないが、ふとしたきっかけで蘇ってくる。


前回の記事を書いた時、その時の事が思い出された。


それは、その記事にリンクさせた「奇跡の夜」を書いた時の話だ。


奇跡の夜は、2,011年2月17日。


あれから、4年と255日・・・・。








あの夜の出来事は、地獄の真っ只中に起きた、本当に奇跡でした。


書かれていることは、全て真実、あの時の私の正直な気持ちが記されています。


ただ一行を除いてです。


それは、最後の一行です。


私は、あの時、迷いながら最後の一行にこう書きました。



「神様・・・・・・



ありがとう」


だけど、それは嘘だったのです。


心にない「ありがとう」を強いて書いたのです。


何故?







奇跡的に笑って、奇跡的に穏かにベッドに横になった夫の笑顔は、今でもはっきりと思い出すことが出来ます。


そして、私は、心から神様に願いました。


どうか、このまま連れて行ってくださいと。


目覚めて、再び地獄へ落ちる事は明白です。


それなら、この笑顔のまま、夫を天国へ送ってあげたかった。


本当に、心の底からそう願ったのです。


夫が死ぬとか、もう二度と会えなくなるとか、自分が独りぼっちになるとか、そんな考えが頭に入り込む事はなく、ただ、ただ、夫を苦しみから救ってあげたかった。


この穏かな顔のまま死ねることが、何よりも夫のためだと思いました。


私の願いが聞き入れてもらえないだろう事は分かっていましたが、それでも、心の底から強く強く、そう願いました。


お願い!このまま連れて行って!!


神様

仏様

ご先祖様




天国に居るおさん父

お母さん

あなたの息子は、こんなに長い間苦しんで来ました、、奇跡的に穏やかな心でいる今、どうぞ、どうぞ、このまま連れて行ってください。




お願いだから迎えに来てあげて下さい。


どうか、どうか、夫をこのまま連れて行ってください


安らかな夫の寝顔を見ながら、本当に本当に、そう願いました。










だけど・・・・・・



翌朝、夫は目覚め、再び地獄の生活が始まったのです。


そうなる事は分かっていたけれど、私は心底がっかりしました。


夕べのあの笑顔のまま、死なせてあげたかったのに・・・と。





そして、私はブログを書いた。


「奇跡の夜」と言うタイトルをつけて。


そして、最後の一行で嘘を書いた。





夫の死を心から願った妻なのに、それが叶わず、夫は生きて目覚めた。


その時、私は、こう考えた。


ここは、やっぱり、夫が生きていて喜んでいる風を装わなくてはならないのかもしれない。


本気で死を願っていたと分かる様な書き方は、あまりにも刺激的で書いてはいけない様な気がした。


夫が生きていたのに、「残念!」と締めくくる事は憚られた。


世間体?


うん、そうかもしれない。


苦しみの中でも、夫と共に生きる健気な妻らしくしておかなくてはならないような気がした。


だから、心にもない一行を書いて、体裁よくブログを締めくくったのだ。


本当は・・・・・


あの頃から、神も仏も何も信じなくなっていた。


こんなに良い人だった夫を、ここまで苦しめるなんて、神や仏など居る訳がないと思えた。


もし居るなら、あの晩、夫を苦しみから助け出してくれても良かったはずだと思った。






これでもかと言うほどの残酷な運命に翻弄されていた私たち、


地獄を這いずり回る夫、


助けて上げられない私も地獄、





004じじこう1030





たった一つの嘘の記事、


そろそろ時効で良いでしょうか?














コメント

初めて投稿させていただいています。
昨夜、5日遅れで読ませていただいて、なにかを書かずにいられなく朝からPCに向かっています。

92歳の母が、車で一時間ほどのところに一人暮らしをしています。。
母は、今までは気力で老いを補って生きてきましたが、92歳になって気力では老いを補いきれなくなりました。けれども身体の老いを受け入れられず、日々苦しんでいます。母をメインで介護しているのは兄で、私は週一度訪問してお手伝いしているほどのものです。
比べることではないですが、MOMOさんとご主人の状態に比べて、私も母の状況も軽い(?)ものです。でも、今の私はいつも父の墓前で「どうか、早く母を迎えに来て」と祈っています。
もう実家がない(生まれ育った家がない)私にとって、母の存在が「実家」であり、そばにいるとホッとしています。
現実に母がいなくなることを想像すると、母の死を望んでいないのは間違いないのです。でも、心の中で「神様、どうか早く母を連れて行って」と願っています。
誰かに話しても微妙に理解されていないのを感じて、話したことはありません。ですから、MOMOさんの文読んで、嬉しさ(?)とせつなさ(?)で、昨夜は眠れませんでした。(大袈裟です、笑)

翌朝、変わらない朝を迎えたことを「残念」と書いても、MOMOさんの気持ちとは少し違ったのではないでしょか?
私は、読んでいる人のために「ありがとう」と書いていただいたように感じました。


MOMOさんの、気持ちをUPするようなコメでなくて、ごめんなさい。

こまめさん

はじめまして。コメント嬉しく読ませて頂きました。


誰も、家族を「死んで欲しい」訳ではない、だけど、苦しんでいる様子を見るのは辛過ぎる、

切なく、辛く、悲しい心の葛藤です。

でも、それは、決して不自然なことでも、誰かから責められる事でも、また、自分を責めることでもないと思います。

私が過去に思って、こまめさんが今思っておられる事は、家族を身近で介護している方なら、同じ事を思っている方は、沢山居られるのではないでしょうか。



命は天命、

あるがままに、成り行きのままに・・今は、そう感じています。


こまめさんのお母様のご様子は、私の母ととても似ています。

どうぞ、こまめさんにもお母様にも、穏やかな時間が流れます様に!

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