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人生劇場

「もうー、どうなってんの・・・・ひどいよ!」まだ陽が明るい時間帯のヒロくんのパニック状態に、私はまたまた大きなショックを受けました。 送迎の時間帯が少し変わって、いつもより一時間ほど早く帰ってくる事になった最初の日の事です。

その時、私は会社の食堂で、パートのおばちゃんたちと談笑していました。

今の私にとって、唯一の息抜き、介護を忘れられる唯一の時間、自分の心を立て直す事が出来る手段の一つ、と言えるこの時間もそろそろ終わりに近付いていました。3時50分です。

4時か、少し前に送ってゆきます、と言われていたので、さあ、そろそろ家に戻っていなくっちゃと思っていたその時でした。

入り口の方で、男の人の声がした様な気がして、Oさんが出て行き、「あ、社長さん、お帰りなさい。」との声が聞こえたので、私は「まずい!」と思いました。

急いで出てゆくと、半泣き状態のヒロくんが冒頭の台詞を口走りながら、パニックになって立っていました。

デイから帰って来た時に、家に私がいなかった事がこのパニックの原因です。

少し前なら、家にいなければ事務所にいると言う事が分かっているので、普通に探しに来る事が出来ていたのに・・・・・・・このパニック状態は私には大きなショックでした。


それでも、事務所に居る事は分かっていたらしく、自分で歩いてやってくる事は出来ました。

後ろから付いてきたNホームのお姉さんも、私を見てほっとした表情で、「大変でしたよ。ドアをガタガタして・・・・」と言われました。

いつもなら、必ず私が外へ出て、車から降りてくるヒロくんを迎えるのですが、今日はその出迎えがなく、また家に入ろうとしても鍵がかかっていて、開けようとしてドアをガタガタして、それでも開かないので、パニックを起こしたのでした。

家に戻ってきて、お母さんが居なかった幼児のごとく、ヒロくんは不安で不安で仕方がなかったのです。

大声で泣き叫ぶ事はありませんでしたが、目には涙を溜めて、いつまでも興奮状態がおさまりません。

お姉さんには、お礼とお詫びを言って、家に入り、「いなくてごめんね。」と何度も何度も謝ると、ヒロくんは漸く落ち着きを取り戻しました。




私が演出家なら、この場面は使えるな、と思います。

妻が居なくてパニックを起す夫。「ごめんね、ごめんね。」と謝る妻。

より感動的に仕上げる為に、ちょっと脚色してみましょうか。

妻の顔を見て安心した夫は、ワンワンと泣き出す。そして、こんなにも自分を頼りにしてくれる夫が愛おしくて愛おしくて、抱きしめる妻。

タイミングよく雨でも降らせれば、感動的場面の出来上がりです。






時々、私は自分のおかれた立場をこんな風に客観的に冷めた目で眺める事があります。




変・・・・・・・・・でしょうか?




人生はドラマです。


第一章は、発病から介護保険の申請まで。第二章は、介護保険の申請から現在。そして、これから始まるであろう第三章。

振り返れば第一章は迷走劇でした。演出家が居ないまま、いきなりヒロくんと私は舞台の上に放り出されてしまいました。台本もありません。そして、その迷走劇は6年近く続きました。


第二章は、周りの皆様の協力で、比較的順調に芝居が進んできました。また、私自身もこの舞台を演じる事にだいぶ慣れてきました。

そして、脚本と演出。これもやはり私が手がけなくてはならない仕事の様です。

どんな名優がいても、またどんなにスタッフが優秀でも、より良い演出が成されないと、芝居は成功しないでしょう。


今、私の目の前には第三章の台本が置かれています。

この舞台を喜劇に仕上げるのか、悲劇に仕上げるのか・・・・・どうしたいのか?どうしたいのだ?


まだ何も描かれていない白紙の台本を前に、私はいったい何を書き込めばより良い作品に仕上がるのか、日々思案に暮れています。







コメント

シナリオ

悲劇は避けましょう。
多くの人に迷惑をかけるだけですから。

私の場合は、高齢の両親でしたから
どんな別れであれ、つらかったことでしょう。
だから、「納得のいく死」であればよし、なのです。

父の時も、つらかったし、しんどかったけど、
それなりに「よき死」だったので、最終的には納得しています。

母も、ここに至るまでしんどかったですが、とにかく天命をまっとうするところまできましたので、よし、です。

どういうシナリオを選ぶにせよ、落ち着くところに落ち着くまではしんどいと想います。

ご主人様とmomoさんの強い絆は、母と私に似ています。

momoさんが「介護をやり遂げる」ために、ベストのシナリオを選んで下さい。

とにかく、介護はやり遂げましょう。
そして、momoさんの人生も充実させましょう。

やはり、皆さま悲劇はお嫌いですよね。

喜劇に仕立てるのは難しいとしても、目の前にある日常を淡々と生きて行く、ごく普通の夫婦の画が描けたら最高です。

人間、100%確実に死が訪れます。「納得の行く死」「よき死」を迎えられたのは素晴らしいと思います。

「よき死」に到るまでは、必ず「よき生」があったと思うからです。そして、その後もきっと「よき生」を送っておられると思うからです。

死に行く人は、そこがこの世での最終地点ですが、残った者は、そこから先にもまだ自分の人生が続いてゆくのですから・・・・・

どうやら、このシナリオは超大作になりそうです。



舞台には幕間があります。人生劇場にも幕間が必要です。幕間・・たとえわずかな時間であっても momoさん、御自分の時間をとって下さいね。

そうですね、幕間のない舞台は、演じる方も見る方も疲れてしまいますよね。

幕間あってこそ、舞台全体が生きてきますよね。春風さん、ありがとうございます。幕間の大切さ、しかと心に留めて置きます。

ラストシーン

私のシナリオでは、momoさんのドラマのラストシーンは決まっています。
30年後、momoさんが20歳になった孫娘に人生を回想して語るシーンです。

「おじいちゃんは若くして難病にかかってね。つらいことも多かったけど、家族みんなで支え合って頑張ったんだよ。きっと、今頃、空の上から家族みんなの幸せを守ってくれているよ」

せりふはいまいちですが、「孫娘に語る」という設定は合格点では?

「ハリーポッター」は、「ラストシーンは書き上げて金庫にしまってある」と早くからいわれていました。
ハッピーエンドでしたね。

私には子がいないので、偏見と闘うこともできました。
子や孫がいれば、介護そのものの展開も違っていたでしょうから闘うほどのことはなかったかもしれません。
「ふたり重なった」「手が足りなかった」が、致命的でした。

けれども、やはりハッピーエンドにもっていこうと思っています。

素敵なラストシーンを、

ありがとうございます。

季節は、庭のもみじが色づき始めた秋の始まりが似合いそうですね。場所は、柔らかい陽が差し込む縁側です。

小道具は座布団が一枚と緑茶が2杯。あと、20年ほど生きている白い老猫を一匹、86歳の私の膝の上に乗せましょうか。

そして、mikiさんが考えてくださった様な台詞を私に語らせなくてはなりません。

何だか、楽しくなってきました。ラストシーンを決めて、それに向かって生きる、と言うのもありですね。

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