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いつでも里親募集中

夫の元から戻って来た私は、少々冴えない気分で居る。


夫の表情は、今日もとても穏やかだった。


いつもの私なら、いつもの様に喜びの記事が書けるところだ。


それなのに、何故、少々冴えない気分で居るのか?


良くないことでもあったのでしょうか?


いやいや、その反対で、今日は朝からとても嬉しいニュースが飛び込んできた。


息子の所に、無事、二人目の赤ちゃんが産まれたのだ。


予定日の8日ほど前だったけれど、3300gの元気な女の子が産まれた。


我々の時代では考えられなかったが、息子が写して来た携帯の動画で、まだへその緒がついた赤ちゃんを、看護師さんが、体重測定している所が見られる。


おまけに、元気な産声まで聞えてくる。


新しい命の誕生は、無条件に嬉しい。


ここから始まる、長い長い人生に、多くの幸あれと心から願う。





夕方、仕事が終わると、ワクワクしながら夫の元へ行った。


何より、赤ちゃん誕生を知らせなければ。


夫と私にとって、二人目の孫なのだから。


部屋に入って、夫の元へ行き、直ぐに報告した。


お父さん、赤ちゃんが産まれたよ!


夫の目は閉じられていて、眉間には少々の皺が刻まれている。


それでも、お構いなしに、私は、話しを続けた。


良かったね、今度は女の子だったよ、二人目の孫だね、嬉しいね。


夫は、表情を変えない。


仕方ない、その内目が開いたら、何度も何度も話してあげよう。


案の定、夫は、いつもの様に夕食を食べ終えるころには、目が開いて穏やかな顔になっていた。


赤ちゃんが産まれたんだよ。まーくんの妹だよ。二人目の孫だよ。

嬉しいね。おじいちゃんだよ。



いつもの様にじっと前を向いて、TVに向かっている夫の顔を横から覗き込んで、私は、何度も何度も何度も何度も、同じ報告をした。


夫は、時々、小さく頷いてくれる。


私が話しかける内容を、理解できているとは思えない。


とは言え、何も分からないんだと決め付けるつもりも無い。


何か分かってる部分はないか、何か感じてくれている所は無いだろうか、


そう思って、夫の表情を細やかに見つめながら話しかけてみるが、残念ながら、奇跡の記事が書けるだけの確証は得られなかった。


それでもなんでも、とにかく無事に赤ちゃんが産まれた事は、心の底から嬉しい。


なのに・・・夫と並んでTVを見ていると、何故か涙が出そうになった。


嬉し涙じゃない。


こんなに嬉しく素晴らしい出来事があったのに、夫と私はいつもと何も変わらないで、TVを見ている。


ただ、ただ、何も変わらない時間が流れている。


日頃は、この平穏な時間を過せる事が、何よりの喜びで、どうかそれを乱すものが入り込まないでと願っている。


それなのに、こんなに嬉しい日なのに、それでも、いつもと何も変わらないこの平穏な時間が、逆に哀しくなってしまったのだ。


嬉しい事があればあるほど、それに比例して哀しさも湧き上がってくる。


こんなに嬉しい事があるのに、その喜びを、当たり前の様に分かち合える夫が、いない。


語り合える夫が、いない。


病気でなければ、この喜びを満喫出来た筈なのに、それが出来ない夫が不憫でもある。


病気になったから感じられる幸せがある。


私たちだけの、小さな小さな幸せがある。


だけど、本当は、夫にも、私が感じているのと同じ、孫の誕生の喜びを感じさせてあげたい。


何もかも分かった喜びを、一瞬で良いから感じてもらいたい。





一年半前に初孫が産まれた時も、夫と共に喜びを分かち合う事は出来なかった。


それでも、初孫に対面した時、夫は奇跡を起こしてくれた。


あれから一年半、更に萎縮した夫の脳は、二人目の孫と、どんな風に対面するのだろうか。




015あかあちゃん0116




何はともあれ、めでたい日なので、帰りにケーキを買って、メグちゃんと二人でお祝いしました。



コメント

おめでとうございます

結婚の気配すらない我が家。
羨ましい限りです。
女の子、きっと可愛いでしょうね。
癒しとエネルギー源が増えましたね。

夫はどうなんだろう?
車の話をする時は満面の笑みを浮かべますが、子ども達の話をしてもさほど興味を示しません。
momoさんの痛み、少しだけわかるような気がします。

赤ちゃんご誕生おめでとうございます。

息子さんばかり育てられたので女の子のお孫さんはまた一味違う可愛さでしょうね。心からお喜び申し上げます。我が家の場合も何度も何度も孫の誕生を報告しましたが実感がつかめないのでしょうか、写真を見せても反応なく終いには苛立ってくるので諦めました。最近はまた不穏で怒りっぽくなっています。刺激があってもなくてもダメのようです。若年性の本人のいたたまれない気持ち、家族の扱いの難しさを痛感する毎日です。
でも前を向いて、子供たちの幸せを受け止めて、きっと夫もそう望んでいると思うことにしましょう。

はなさん

病気が進んでも、子供や孫の話をすると笑顔になる・・・・

そんなドラマに使えそうな美しい話が現実だと嬉しいのですが、中々、敵は手強い。あ、「敵」って久しぶりに使った気がする・・。

でも、車でも何でも、満面の笑みが浮かぶ話題があるのは、いいですね。

夫婦で共に喜び合うことが出来ないって・・やっぱり悲しいです。

marikom さん

こんにちは。本当にこの病気は悲しいですね。

可愛いお孫さんの写真を見ても、訳が分からなくて気持ちが苛立つご主人、そばで見ているご家族も、辛いことです・・。

だけど、言葉や態度では表せなくても、我々の旦那様が、心の中心部で、私たちと子供たちの幸せを願っている事は間違いないと思います。そんな意識を持てないとしても、それは絶対に間違いないと思います。

だから、子供たちと孫から、喜びと癒しを一杯貰って、夫の分まで幸せに浸りましょう。

それしかないですもの。




女の子・・・・何だか、ドキドキです。

未来予想図では

確か20歳になった孫娘さんに介護体験を語り継ぐというストーリーだったように記憶しています。

頑張って頑張ってやり遂げた介護・・・終わりよければすべてよし・・・というストーリーになりますように!

可愛い可愛いお孫さんがふたり、momoさんを元気に元気にしてくれますね。
メグちゃんは本当にここまでmomoさんの癒し担当で頑張ってくれました。負担も軽くなってきたかな。
クロちゃん、シロちゃんのあとを小さな体で頑張ってくれました。これも縁だったのでしょうね。

mikiさん

当ブログのご意見番(笑)mikiさんが、繰り返し繰り返し言われる「最後までやり遂げること」の難しさを感じている昨今です。

らんちゃんパパの心の叫びが、心に染み渡り、全くその通りだと共感していました。

「乗り越える」事なんて、出来ないんだと思います。ずっとずっと重く圧し掛かかっている物は、最後まで変わらないんだと思います。

ただ、急性期を過ぎれば、比較の問題で落ち着いたと思えるし、環境が整えば、それなりに順調に生活できるようになるので、「乗り越えた」ような気になっている。

だけど、心の奥底にある重いものは、決して無くなっている訳ではない。それでも、生きていかなくてはならないから、「乗り越えたんだ」と自分を騙している。

そんな日々の中に、ふと何かのきっかけで、乗り越えてなんか無い、自分は本当はずっとずっと苦しいんだよ、と言う本心が顔を出すことがある。

それに気がついたところで、やっぱり生きていかなくてはならないから、また何かで自分を騙して「乗り越えた」つもりになる。

最後まで、その繰り返し・・・でしょうか。




「最後までやり遂げる」


並々ならぬ努力が必要な事に思えますが、仰る様に、終わりよければ全てよし、にならなければ、悲しすぎます。



「乗り越えたんだよ」「私こんなに元気だよ」と、自分を騙して生きて行くには、気持ちを盛り上げるもの、心を安定させてくれるものが必要です。

幸い私には、素晴らしいホームや、癒される自然環境、世界一優秀なセラピー犬、やりがいのある仕事、可愛い孫などが直ぐそばにあり、本当に恵まれていると思います。

それでもやっぱり、ランちゃんパパの気持ちと同じものを抱えています。

辛いことです。




でも、でも、どうしても、「終わりよし」に持っていかなくてはなりません。

だから、今日もまた、私は自分を騙すのです。


生後3日目の女の子、さっき初めて会ってきました。最高に癒されました。この子が二十歳になるまで、頑張らなくてはなりません。

まだまだ長い道のりです。mikiさん、引き続きご意見番、よろしくお願いします。

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