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いつでも里親募集中

一緒

お八つの時間に部屋に入ると、夫はTVの方に向けられた車椅子に座っていた。


私が近寄ると、顔を少しだけこちらへ向けてくれた。


ほんの僅かの首の動きだ。


おまけに両方の目がしっかりと開いていて、私を認めて、顔の表情が少しだけ緩んだ。


いい感じにまとめて書くと、


「私が部屋に入ると、TVを見ながら寛いでいた夫は、こちらを向いて微笑んだ。」


と、なるけれど、


TVに向かって寛いでいるように見える夫の姿も、


こちらへ首を動かしてくれたことも、


顔の表情が緩んだことも、


両方の目が開いていたことも、


その一つ一つが、ささやかだけど、私にとっては大きな感動なのだ。






今日は、何だか調子が良い。


イチゴとリンゴとヨーグルトを食べ、ポカリを飲む。


私は、煎れ立てのホットコーヒー、


メグちゃんには、ササミガムがある。


久しぶりにお日様が少し出ていたので、お散歩に出ようかと思ったけれど、あまりにも夫の穏やかな顔が続いているので、場所を移動するのが躊躇われた。


外に出て、しかめっ面になってしまったら、部屋に居れば良かった、と思うに決まってる。


窓を開けると、風が少し冷たいのを言い訳に、そのまま部屋でCDを聴いて過すことにした。


以前、夫が自分で買ったCDから、懐かしの音楽が流れる。


音楽が流れると、手や足や、体のどこかが少し動く。


聴いているんだと思う。





ベランダに干してあった洗濯物を取り入れる。


床にペーパーモップをかける。


ベッドにコロコロを転がす。


する事はあっという間になくなる。


後は、夫と一緒に窓の外の景色を見ながら、音楽を聴くだけだ。


「私も一緒だよ」と床から跳ねて来るメグちゃんを夫の膝に乗せて、3人で音楽を聴く。


3人一緒に居て、同じ音楽に耳を傾けているだけの、その何もない時間ほど、穏やかな幸せに満ちているものはない。


何と言う贅沢な時間だろうと思う。





夕方帰るまで、夫は一度も表情が悪くならなかった。


とても珍しい事だ。



いっしょ0412








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