相変わらず夫は良く食べる。
豚バラと、ホーレンソーと、ねぎと、えのきを放り込んだ鍋。
かぼちゃと、さつまいもの煮物もパクパク。
何でも良く噛んで良く飲み込む。
美味しいと感じているかどうかは分からない。
夫が嫌いなものや美味しくないものをあげることは無いから、果たして味覚がどの程度生きているか分からない。
本当は、美味しいものを作ったら「美味しいね」と言ってくれる人と食べるほうが楽しい。
夫よりも、母と一緒の食事の方が、作り甲斐があるのは、やっぱり、そう言うことなんだと思う。
とは言え、そんな贅沢は禁物であることは、充分すぎるほど分かっている。
食べてくれる、
それだけでありがたい。
何の反応も無くても、食べてくれれば、それで充分だ。
食後のデザートに、イチゴを持参した。
果物大好きの夫に、まだまだ高いけど、一番甘そうなイチゴを買った。
お高いイチゴを買ってあげたお礼だろうか・・?
今日の夫は、粋なプレゼントをくれた。
食べている途中、
はいっと声を出してくれたのだ。
久しぶりに聞いた夫の声は、以前と変わらない優しいトーンだった。
「はい」の一言で、幸せな気分になって帰って来た。
なんて、ささやかな・・・・・。
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