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ホタル

家の前の小川に、毎年ホタルが飛び交います。
いえ、「飛び交う」と言うのはちょっと自慢げに言ってみただけで、本当は一匹、二匹・・・と数えられる程の数しかいないのですけれどね。


ヒロくんは、ホタルが大好きです。

毎年、この時期になると、何回も外に出て川をじっと見つめ、光っているのを見つけると、「ホタルがいるよ。」と得意げに私に教えてくれたものでした。


先日、ホタルのことなどすっかり忘れていたある夜、メグちゃんをオシッコに連れ出した時、暗闇に一つの小さな光が灯っていました。








あ、ホタル。






いつの間にか、そんな時期になっていたんだ・・・・・・

ヒロくんが少しでもテンションが上がる出来事を見つけた、私はそんな必死の思いでした。







翌日、私は暗くなるのを待って、「ホタル見に行こう!昨日一匹飛んでたよ。」と、ヒロくんを誘いました。

「そう。」

あまり気乗りのしない返事でしたが、例年通り懐中電灯を持って、長靴を履いて、外に出ました。

昨年までは、大きなクロちゃんとシロちゃんがお供でしたが、今年からは小さなメグちゃんなので、ちょっと心許ないですが、3人でいざホタル狩りに出発!


家の前の舗装道路から、ホタルの光は見えませんでした。そういう時は、脇の砂利道に入ります。
街灯も何もないその真っ暗闇のでこぼこの道では、懐中電灯と長靴が役に立ちます。

何処からともなく、ホーッ、ホーッ、と鳴き声が聞こえてきます。フクロウ?

裏山から響いてくるキーッ、と切り裂くような叫び声は何?

鶯のさえずりと野鳥の歌声が爽やかに響き渡る昼間の顔と、同じ場所とは思えないような夜の姿がそこには見られます。

このちょっと不気味なホタル狩りがヒロくんは大好きでした。もちろん私も大好きです。


でも、今年のヒロくんは舗装道路から砂利道に入って、夜のホタル狩りを堪能するという興味をなくしている様で、そのまま家に入ってしまいました。



なんだ・・・・・





奥に行かないんだ・・・・・・





私は、とってもがっかりしました。そして、小さなメグちゃんと二人で不気味な暗闇に入って行くのもちょっと怖いし、何よりヒロくんを一人で家に帰すわけにも行かないので、私も後を追いました。

必要なかった懐中電灯を下駄箱の上に置き、泥ん子にならなかった長靴を脱いで家に上がりました。



ふーっ、とため息が漏れます。



でも、・・・・・仕方がない。これが今の我が家の現状だもの。仕方がない。








昨年、クロちゃんとシロちゃんと一緒に、飛び交うホタルを見ながら、ヒロくんと交わした会話が頭に蘇ってきました。



「きれいな光!来年もまた4人で見られると良いね。」


「そうだね。」


確かに、そうだね、言ってたのに・・・・・クロちゃんとシロちゃんはもういない。

そして、ヒロくんも・・・・・・。
















コメント

「今」あるのみ

ホタルを一緒に楽しめなくて残念でしたね。
でも、ホタルを楽しんだ去年までに感謝!
そういう日々が過ごせたことに感謝!

また違う楽しみもでてくるでしょう。
「今」の楽しみが見つかりますように!

そうですね。

やっぱり私は、まだ「今」に生きる事が出来ていないのですね。過ぎ去ったホタル狩りを懐かしむより、今の楽しみを見つけなくてはね。

少しずつ夫と大人の会話が出来なくなっていきましたが気がつくとそのことに嘆かない自分が出来上がっていきました。
出来なくなったこと増えていく夫でしたが、何か小さなことでも出来ると嬉しくて、嬉しくて娘たちへ喜び勇んで報告しました。

ささやかな幸せの日々でした。

ホタルはもう何年も見たことがありません。
歩いて見に行けるなんていいですね。
興味がなさそうでもまたお誘いしてみてね。

ささやかな幸せ

我が家も主人と大人の会話が出来なくなって、もう随分経ちます。できない事はどんどん増えてゆきますが、そう言う事には徐々に適応できる様になりました。

「慣れる」とは、凄い事だと思います。そして、私も随分図太く生きて行けるようになったと思えます。

でも、主人の顔に浮かぶあの悲しみの表情、苦悩の表情は、毎日見続けても慣れると言う事はありません。心の奥底にどんどん堆積してしまうのです。

それとも、これから年月を重ねれば、それにも慣れて図太く生きている自分が存在するのでしょうか?

「ささやかな幸せ」は、そんな日々の暮らしの中の一瞬のオアシスですね。ちょっとした笑顔や「出来た」と言う驚きが、堆積した苦悩をほんの少し、吹き飛ばしてくれます。

もう、二度とホタルを一緒に見に行く事はやめよう、と思っていましたが、ベンジャミンさんの言葉で、ちょっと我に返りました。

残念ながらホタルの光は見られなかったのですが、暗闇で腕を組んで歩いて、「ささやかな幸せ」がまた一つ増えました。

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