今日は7時から一緒にTVを見ようと決めていた。
番組は、「志村けんのバカ殿様」だ。
この番組には、思い出が一杯ある。
彼是9年前に、
同じタイトルで記事を書いていた。
読み返してみる。
大笑いしてたんだなぁ・・・・・。
夫との壮絶な過去は、どんなに時が流れても、懐かしい想い出に変化したり、まして笑い話になったりはしない。
とは言え、9年前のあの頃を振り返って、ほんのちょっとだけ口角が上がったりもする。
過去が、本当に、過去になったんだと思えるからかも知れない。
9年の間に、バカ殿様の番組は何回も放送されていた。
だけど、それを一人で見る気にはなれなかった。
その番組と、夫の苦しい過去がリンクしているからだろう。
夫が、バカ殿様を楽しみに見ることが出来なくなった今、逆に私は、一緒に見てみようと思えた。
夕食を食べ終わった後、夫の視線がTVに向かう角度に車椅子を置いて、懐かしの番組を二人で見た。

夫の瞳には、真っ白な殿様のお顔が、どんな風に映っているんだか・・・。
大笑いは、もちろん無かったけれど、二人で一緒にお気に入りの番組を見ている、と言う事で、私は大いに満足できた。
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