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いつでも里親募集中

多分、S先生の診断を聞くのは、最初にして最後になるでしょう。

S先生「エコーもレントゲンも、悪いところはありませんね。肺の一部に、少々痰が絡んでいる位です。
それから、CTは、前頭葉と側頭葉に萎縮が進んでいますね。腫瘍などはありません。」


脳の萎縮以外に悪いところはない。

この結果を良いと捉えるのか、良くないと捉えるのか?

悪いところが無いと言う事は、本来は、良かったと言うべきなのでしょうが、裏を返せば、治療して治す事が出来る箇所は・・・・ない・・・・と言う結果につながります。

複雑な気分です。

私「そうですか・・・・・あの・・・・・認知症とウツが別々の所にあって、ウツだけでも薬で良くなったりはしないでしょうか・・・・?」恐る恐る聞いて見ました。

S先生「それは、ないでしょうね。」

私「そうですか・・・・じゃあ・・・・もう・・・・自然に任せる以外、ないですね。」

自然に任せる・・・それがヒロくんと私にとってのベストの選択、もしヒロくんが今の思いを言葉に出来るとしたら、きっとそう言うだろうと、長い時間を掛けて辿り着いた選択。

で、あったにもかかわらず、私は、もしかしたらS先生から、私の貧困な想像を超えた、何かとんでもなく嬉しい知らせ、が語られたりしないかと、針の先よりももっともっと細い期待をしなかった訳ではありません。





でも、そんな事がある訳はないのです。










S先生は小さく頷かれ、「薬は飲まなくて良いですよ。睡眠導入剤もいらないでしょう。アリセプト?いりませんよ。」



そして、独り言のように、「Yさんと相談しないといけないんだが、自宅で過ごしたいなら、近くに往診してくれる先生を探して、必要なら点滴をしてもらえば良いです。点滴は延命とは違いますからね。」と言われました。


結果としてS先生は、私が今後こう言う生き方をしたいと、手紙に書いた事を全て肯定して下さったことになります。




最高の結果・・・・・でした。





その後、点滴を1本打ってから、私達は帰路につきました。時間は、午後2時半になっていましたが、お昼を食べに何処かへ寄って行くつもりはありません。

一刻も早く、家に帰りたい。緑に囲まれた我が家へ一秒でも早く帰りたい。

コンビニでおにぎりを買って車の中で食べました。ヒロくんは、具材の昆布をポロポロとこぼしながら、一個全部食べてくれました。家に帰れる安堵で、食欲も増したのでしょうか・・・・

帰り道もまた、ヒロくんは私の膝枕で大人しく横になっています。

「はやく。」「分かってるよ。今、急いで家に帰っているからね。」「いそいで。」「うん。急いでるからね。」

急いで家に帰っている・・・これは、ヒロくんにとって何よりの喜びの様です。

都会の渋滞を抜けて、あと30分ほどで家に着くだろうと言う辺りで、私はヒロくんの体を起しました。

この景色なら見覚えがあるはずです。「ほら、五差路だよ。分かるでしょ。」「うん。」ヒロくんは嬉しそうに答えました。

そして、風景がだんだんと家に近付いて、目に馴染んだ山々が見えてくると、「はやく、はやく」と、車の中で走り出さんばかりになって来ました。

5時10分前に家に帰り着いて、車から降りると、ヒロくんは一目散に家に飛び込んでゆきました。良かった。やっと帰れた。大好きなおうち、ここが一番好き。

そんなヒロくんを見て、私は心に決めました。

分かったよ。もう、何処にも行かないよ。ずっとずっとこの家にいようね。ずっとずっとここで暮らそうね。それが一番幸せ。

絶対にそうしよう、絶対にそうしてあげようと心に誓ったのでした。




これから、私達家族が進む道は、想像が付かない位、険しい悪路であると思われます。それでも、S先生とお話しした事で、迷いは無くなりました。

同じ悪路を進むにしても、この道は間違っているんじゃないか?他にもっと良い道があったのではないか?と迷いながら進むのと、歩き難い道ではあるけれど、私にはこの道しかない、この道は間違っていない、と信じて進む事が出来るのとでは、心の負担が違います。

後は、悪路の歩き方を研究すればよいのです。どんな靴を履けばいいか、どんな杖を持てばよいか、併走してくれる人はどれだけ確保できるか・・・・・そして、悪路の先の出口の準備も、心の何処かでしておかなくてはならないのでしょう。



でも、この思いは、平成21年8月、たった今の瞬間の気持ちであって、もしかしたら明日になったら、心は萎えているもかもしれません。全く、別の事を考えるようになっているかも知れません。

それ程、私は自分の心の持ち方に自信がありません。大そうな決意をしても、次の瞬間には崩れていたりします。

だから・・・・・次に、ブログを開いてみた時に、全然違う事が書いてあっても・・・・・・

この日の事は忘れた振りして、さらっと読み流してくださいね。











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ため息

ふうつ、ため息がでました。
私の期待も、みごとに裏切られました。

まず、読んでいる者の思惑など、いっさい気にしないでください。
大切なのは、momoさんの家族です。
家族全体の問題ですから、家族全員の合意があれば、どういう道であれ、それでいいのではないでしょうか。

また、途中で、変更してもかまわないわけで・・・

どういう道を選んでも、道は険しいですね。
平坦な道の方もいらっしゃいますが、我が家は、父も母も険しい道のりでした。

「そのときベスト」の決断で進んできました。
私の介護の責任者は、私自身です。
私の手の及ばないところでのもろもろはありましたが、私自身はやるだけのことはやってきた。
そういう介護でした。

諦めないで!

いつも拝見しています。
思い切って、おせっかいします。
「前頭葉と側頭葉に萎縮」とありますが、これはピック病ではないでしょうか?
認知症を学ぶ会 http://www.ninchi119.com/ の掲示板を見て下さい。
そこのリンクからコウノメソッドも見て下さい。
ピック病の方で、フェルガードというサプリメントで
症状が好転された方がたくさんいらっしゃいます。
ピックではありませんが、私の母もフェルガードを飲ませてから症状がとても良くなり、介護がとても楽になりました。ダンナ様に試してみたらどうでしょうか?
momoさん、悲観しないで下さい。諦めないで下さい!
momoさんの明晰な頭脳なら、必ずダンナ様を良い方向へ導いて行けると思います。

命最優先で!

momoさんに、Asamiさんの思いが届きますように!
たくさんの方が、ご主人様とmomoさんご一家のことを心配しています。

正直、ここまで「命」にかかわる段階とは予想だにしていませんでしたから、「momoさんの思いが最善」と書きましたが、命にかかわる以上、お子さん方の思いも同じくらいの重さがあると思います。

お父さんのこと、お母さんの心身の健康のこと、お子さんはそこまで考えられるでしょう。

とにかく、今は、認知症の進行がどうのこうのより、ご主人様の命をつなぐことが大切なのではないでしょうか。
食べられなかったなら、点滴などで栄養補給をすることも。

「家庭で看る」選択でも、「命そのものを守る」こと最優先ではないでしょうか。

私もそうでしたから偉そうなことは言えないのですが、「家族は思いこみが強い」し、「思いつめる」傾向があります。
私は、延命措置はしない立場でしたが、胃婁増設に踏み切りました。
頑張って、頑張って・・・の結果です。

だから、こうだ!と決めつけてしまわないで、将来的には路線変更もある、くらいで進んでくださいね。

今は、momoさんの疲れが心配です。
疲れをとれるような状況ではないのかもしれませんが、何とか工夫なさってください。

ご心配おかけしてしまった様で・・・・

Asamiさん、貴重な情報をありがとうございます。

私は、決して悲観もしていないし諦めたりはしていないので、どうぞご心配頂きません様に・・・・

最期のその瞬間まで、主人にとって、私にとって、息子達にとって、ベストの選択をする努力を続けるつもりです。

息子たちやケアマネさんとも良く話し合っていますから、思いつめて回りが見えなくなった私がたった一人で独走している訳ではないので、心配しないでくださいね。

私の心は、以前よりは、むしろ穏やかでいられます。また、このところ夜の睡眠も取れていますので、大丈夫です。

ことのほか、ご心配をおかけしてしまったようで、心苦しく感じています。

皆様から、温かいお言葉を頂いて、また元気が出ました。ありがとうございます!

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