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ゆびきり

最後に「ゆびきり」をしたのは、いつ・・誰と・・だったか、思い出す事は出来ますか?


子供が小さかった頃に、今度のお休みに遊園地に行こうとか、お誕生日になったら欲しい物をを買ってあげるねとか、そんな時に、小さな小指と絡ませた・・・そんな記憶が、ある様な、ない様な・・・・・




急激な食欲減退にみまわれて、最後に50.5Kを確認して以来、恐ろしいので、体重計には乗せていません。相変わらず、骨が浮き出して、大風でも吹けば飛ばされてしまいそうな体を見るのは痛々しい限りです。


それでも、このところ少しづつ食欲が戻ってきた感じがします。気が向いた時に、好きなものを好きなだけ食べてくれればそれで良いと、開き直ったせいでしょうか。

ヒロくんの好物はと言うと・・春巻き、天ぷら、トンカツ、うなぎ・・元気が出そうなものばかりです。

一時は、どうせ食べてくれないからと、好物を作る元気すらなくしていましたが、「今日、何にしようか?春巻き食べる?」と、聞いてみたときに、「はるまき!」と答えてくれたので、頑張って作ってみることにしました。

普段は、普通サイズの春巻きですが、今回は食べやすいように、ミニ春巻きにしてみました。そして、出来上がったあつあつの春巻きをヒロくんが1本、2本・・・・3本、そう、3本も食べてくれた時には



まだ・・・・生きられるかもしれない・・・・・




この調子で食欲さえ戻れば、命が繋げる、そう思いました。


素人判断ですが、ヒロくんの認知機能の後退は、まだまだそんなに悪くなっていない様な感じを受けます。

自分の大好きなお家をはっきりと認識できるし、当然私や息子達のことも分かる。デイの職員さんのお好みさえはっきりしている。

手伝ってあげれば、食事を食べるのも、洋服を着替えるのも、お風呂に入るのも、全部・・・出来る。

何よりありがたいのは、ちゃんとトイレで用が足せる。夜中、私の介助が無い時でも、一人でトイレでオシッコ出来るのです。(トイレは電気を点けっ放しにしてドアは開放、便座をあげて、床には犬のオシッコシートを全体に敷き詰めてあります)

5年ぶりに撮ったCTの画像は、私が想像していた様なぎゅっと小さくなった脳ではなく、頭蓋骨との間にすーっと細長い空間がある、そんな感じでした。

本人が意識するしないに関わらず、生きる意欲さえ湧いてくれば、まだまだ生きられる。




この半年ほど、ヒロくんを見ていて、あまりにも生きる事がしんどい、苦しい、そればかり最大限に表現するので、私は「死なないで」と言う言葉を言う事が出来ませんでした。


だって・・・・・死んだ方が楽になるに決まっているのですもの。


一日長く生きると言う事は、一日苦しみが長引くと言う事。だから、「死なないで」と言う私のお願いはヒロくんの苦しみを長引かせるだけだ、と思っていました。

「死なないで」と言うのは、私のわがまま、言ってはいけない言葉だと思っていました。





ヒロくんが、もう、疲れたよ、生きることやめ~た、と言わんばかりに、食べることを止めてしまって、私にはヒロくんの「死」がすぐそこに見えてきました。



この夏は越せないと本気で思いました。ヒロくんがいなくなる、50K,40K、30Kとやせ衰えて消えてゆく・・・・・・・

寿命いっぱい充分に生き抜いた、と納得して見送ってあげられたシロちゃんとクロちゃんの時とは全然違う。

まだまだ生きられるのに、自分で生きることを止めるのは、まだ早い。まだ、ダメ。


嫌だ!と強く思いました。嫌だと言うのが、私のわがままでも何でもいい、誰になんと言われようとかまわない、それがヒロくんの苦しみを長引かせることになっても・・・仕方がない。嫌なものは嫌。



そう・・・・・・・い~や!絶対にい~や!!



なのです。




夜。






私は、一人でしゃべり続けました。





「ヒロくん、死んじゃだめ。まだダメ。80歳か90歳になったら死んでもいいけど、まだ今はダメ。まだ60歳だから、まだ死んじゃだめ。」


・・・・・・・・・・



「このごろヒロくん、全然ご飯食べなかったでしょう。だからね・・・・もう死んじゃうかもしれないと思って、毎日毎日泣いてたんだよ。」


・・・・・・・・・・・・・


「ヒロくんが死んだら、私は一人でどうやて生きてゆけばいいの?無理、無理、絶対無理。」


・・・・・・・・・・・・


「でも、このごろまたちょっと食べてくれるようになったから、まだ一緒に生きていけると思って、本当に嬉しいの。」


・・・・・・・・・・・・


「絶対に死なないで。ね?わかった?絶対に死なないで。」


・・・・・・・・・・・・


「約束してくれる?」









ヒロくんは、


黙って、


テーブルの上に自分の小指を一本乗せました。






え?これは?





約束?






ゆびきり?




分かったよ。死なない、生きてゆくよ。

その思いをヒロくんは、一本の小指で私に伝えてくれました。



私は、その小指に自分の小指を絡ませました。




「ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのま~す。」










コメント

大丈夫!

ほっとしました。
少しずつ少しずつ食欲が回復されますように!

生きていてほしい!
momoさんが本音を伝えてくれて本当によかった。

ゆっくりゆっくりね。

生きていて良かったと思えるような瞬間が、少しでも沢山あれば良いのですが・・・・

そうですね、ゆっくりいきます。

よかったです。

あったかい とても素敵なゆびきりですね。
涙が、こぼれました!!

おふたりで ず~っと おいしい楽しいお食事が
できますように....

うちは、昨晩ざるそばでしたが つゆをつけずに
めんをすする主人のために、途中からぶっかけざるそばになりました。
おいしく食べられるように、工夫というか作戦というか、あれこれ考えるこの頃です。

胃袋の中にさえ入れば・・・・

食べ方なんてどうでも良いと、実に寛大な私になって来ました。

今日も、お盆で親戚が集まった中、にぎりずしをぼろぼろにして食べていましたが、ほぼ完食出来たので合格です。

夕食は、また春巻きです。そういえば昨日は天ぷら。
この暑いのに、私は日々油との戦いですが、ちっとも苦になりません。

おんせんたまごさん、ご家族でのプール、楽しめましたか?

おかげさまで

プール楽しめました。
片手に娘 片手に主人を引き連れて妙な三人組で
たのしんできました。

きらきらの太陽に負けないくらいの主人の笑顔が
とてもうれしかったです。

それでも何回か、人ごみにのまれて
わたしを見失い、立ちつくしていましたが..
今年の夏、もう一回楽しめればと考えています。

毎日暑いですが、ダウンしてしまわないように
ぼちぼち暮らす毎日です。日々のなんてことない
喜びに、元気パワーをもらいながらですね..

御主人も、momoさんも春巻きパワーで
元気な夏を!!

良かったですね!

ご家族の楽しそうな姿を想像するだけで、幸せをもらえました。ご主人様の笑顔が見えてくるようです。

人ごみはだんだん苦手になってきますね。うちも、買い物に行った時など、そんなに込んでいなくてもすぐに私の姿を見失って、じっと立ち尽くしています。

だから、最近はいつも腕を組んで歩きます。すごく仲の良い熟年カップルに見えているのかと思いつつ・・・

毎日、暑い日が続きますがヒロさんの食欲はいかがですか?
ミニサイズの春巻きは、よいアイディアだと思います。
好きな食べ物を、一口サイズにしてスナック感覚で手で摘める料理もよいかもしれませんね。
彩り等で目先を変えることもやってみてはいかがですか。結果として食べてもらうことが最も大切です。

2009.1月以降のブログを読んでいて認知症の重症度は、妻とほとんど変わらないような印象です。
合併症もないようですので、認知症で極端に死を早めることないと言われています。
食べて体力をつけることが認知症の進行を穏やかにする最も大切なことかもしれません。
水分補給も大切です。好きな野菜スープがあれば、飲みやすくする工夫をしてみてはいかがでしょうか。
若年認知症の夫や妻の想いは、できるだけ長く配偶者と一緒に歩いて行きたいと思っています。無理もし焦りもするのは皆さん同じです。
応援しています。

のんた2号さん、ありがとうございます

おかげさまで、最近はほぼ食欲が戻りました。もう、春巻きと天ぷらを交互に作らなくても大丈夫そうです。

あの、食欲不振と酷い気分の落ち込みは、果たして薬の副作用だったのか・・・?と今も疑問です。

同じ人間が同じ状況で二つの選択を試してみることが出来ないので、何とも言えないのですが、主人の場合は、薬を止めて(止めて20日目ですが)から症状が改善しました。

食欲が戻った事もそうですが、表情が穏やかになってきました。もちろん、落ち着かずウロウロして、しんどそうな顔をしている事がそんなに改善された訳ではありませんが、一時の、目が据わったような怖い表情や、ボーっとして自分の手を食べる、と言う様な明らかにおかしな様子はなくなりました。

睡眠導入剤もやめましたが、比較的良い眠りが保たれています。主人はよほど薬と相性が悪かったのかなと思います。また、私は、薬を飲ませなくてはいけない、主人は、飲まなくてはいけない、と言うストレスが二人の間になくなって、気分が楽になったのも事実です。

何をしても、しなくても、病気が良い方向へ向かう事はありませんが、初めての命の危機感が遠ざかって、ちょっとほっとしています。

でも、主人が死ぬ、と言う感覚を経験できたのは、良かったかもしれません。日常生活でちょっとは優しくなれるかも・・・・と、言いつつ、のど元を過ぎた最近は、またイライラが復活したりしていますが。

何はともあれ、やはり一日でも長く一緒に居たいのが本音です。

まだまだ暑さが続きますが、どうぞ奥様共々お元気でお過ごしください。私も・・・・・応援しています!

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