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疑似体験

今回、5回目の肺炎からほぼ生還しつつある夫。


口から食べてくれる喜びをかみしめながら、今のところプリンやヨーグルトやゼリーなどで一緒におやつの時間を楽しんでいる。


来週、往診があって、大丈夫なら三食食べられるようになり、お風呂も入れるようになる。


食事量が復活したら、もっと元気が出てくることだろう。


食べてくれる喜びはあるのだけれど、ちょっとした不安要素もある。


もう一度誤嚥したら命取りになることは先生に言われているが、食べる勢いが今までとは違うと感じる。


四回目の肺炎から回復した時は、すごい勢いで食べた。


空っぽだった胃が、食べ物を吸収してゆくのが分かる様な食べ方だった。


あれから6年の歳月が流れ、恐らく夫の脳は6年分萎縮が進んだことだろう。


食べてくれるが、ガツガツさがない。


一口食べて、次が欲しい時は、口を開けて要求してくれるが、あまり、ガツガツしてない。


食べてくれるだけで十分に嬉しいのだが、こんなところにも時の流れを感じて、あ~、やっぱり進行性の病気なんだ、としみじみ・・・・・。


この先どれだけ回復してくれるかは、夫次第だ。


とは言え、全く口から食べられない次の段階へ進んでしまうことは無かったので救われた。


しかし、今回の出来事で私は夫の「次の段階」の疑似体験をすることが出来た。


あの日、先生と話していた時は、まさに「その時」の会話だったではないか。


もう何年も前から、「その時」の事は覚悟しているつもりでいた。


どんな決断をするかも一応決めているつもりだった。


もちろんその決断があっという間に覆ることもあるとも思っている。


自分の考えは、事前に心の中で何度も反芻し、予行演習することが出来るが、実際に「その時」である本番は、たったの一回しかない。


一回で充分だけど。


今回、「その時」を疑似体験して、予行演習と本番の違いを実感した。


頭で想像するのと、その場に臨むのは、まったく違う、全然違う、天と地ほども違う。


決めているつもりでも、心は揺れ、体の中があらぬ物体で充満する。


あらぬ物体?


何だ?


分からない。


私の軟な心を地獄の底まで引き釣り込んでやろうと企むミクロサイズの悪魔の集団?


なんだこれ?


やつらが、私の頭の先から足の先まで隙間なく動き回り、その目に見えない振動で体が震える。


根城は私の心臓とみえる。







今回は、疑似体験で済んだが、本番に臨むときは、これが、最期までずっと続くのだろう。


人はどうやってこれを耐えるのだろう?







無理~!と久々に叫びたくなる春の一日。














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