昨日の発熱で、少々気分が重い日中だった。
夕方、ホームに行き、まずファイルを見る。
朝食はゼリーだけになっていたが、昼と夜は完食していたので、ややほっとした。
夫は、いつもと変わらずに寝ている。
6時過ぎ、H先生が来られた。
先生の顔を見ると、何故かほっとする。
先生は、夫の胸の音を聴き、異常なしと言ってくれた。
そして、熱の状態や諸々を看護師さんから聞いて、抗生剤を月曜日まですること、月曜に血液検査をして、その結果でまた考えると言われた。
特段の変化はなかったが、話を聞いていて理解が深まったことがあった。
私は「完食」と言って喜んでいたが、食事量は通常の三分の一なんだそうな。
三食完食したとしても、水分量は足りているが、栄養的には足りない、
だからと言って、食べさすことを急ぐあまり、誤嚥したり、高熱が出たりすると、今度は食べられない期間が長くなってしまう、
そうなると嚥下機能が衰えてしまうので、今は、栄養的に足りない状態でも、口から食べられる期間を長く維持することが重要である、
抗生剤は、長くやりすぎるとそれはそれで弊害が出てくるので、自分の免疫力で治すことができるぎりぎりの所までやって、後は自力で治るのが良い、
免疫力を高めるには、口から食べなくてはならない、
治るか治らないかは、本人が決める、と言う理由が理解できた。
無暗に食べさせてもダメなんだ。
オシッコの量が少な目なのは、夫は今水分を1100cc位取っていて、その内750cc程は皮膚から蒸発する、残り350位がオシッコとして出ているので、ちゃんと腎臓が機能しているから大丈夫、と言う説明だった。
一通りの話が終わった後、私は施設長さんや看護師さんが居る前で、是非ともH先生に聞いてみたいことがあった。
今、食事は看護師さんが食べさせると言うことになっているのですが、私が食べさせては駄目でしょうか?今となっては、何か好きなものを食べさせてあげる事位しか楽しみもないのですが、駄目でしょうか?
駄目ではないですよ。
やっぱりね、
H先生ならそう言ってくれると思っていた。
その代わり、たまたま奥様が食べさせた時に、のどに詰まってしまったり、直後に高熱が出たりすることがあっても、その時はしゃーないな、と思えるならいいですよ。
H先生は、何て理解があるのだろう。
残りの時間の長さより、密度の濃い充実した時を過ごしたいという、私の気持ちを完全に分かっていて下さる。
食事以外に、おやつも食べさせても良いと言う了解ももらえた。
施設側としては、もしかしたらドキドキかもしれない。
何かあったら、と考えるのは当然だ。
でも、
たった一つしかない夫の命、
一度しかない人生、
残り少ない二人の時間、
私は、
やりたいように、
やりたい。
コメント
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先生に拍手~!
どうぞ、おふたりの時間を味わって、楽しんでくださいませ。
(いいな~ちょっぴりうらやましいです~笑)
ご無理なさらず、お気をつけて。
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みなさま
みなさまもどうぞお元気でお過ごしくださいね。またのコメントお待ちしてます。
mari・・様
我が家も急でしたが、そちらも急な変化でさぞびっくりされたことでしょう。本当に一瞬先のことも分かりませんね。とりあえず、自分が参らないように気を付けましょう。しんどさが過ぎたときは、「自己防衛、自己防衛」と唱えながらゴロゴロ過ごしてます。
どうぞご無理が過ぎませんように!
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