2日サボって、3日目の今日、4時半の夕食を目指して出かけた。
痰の吸引さえなければ、通常の時間でいいのに・・・と思いつつ・・・
仕方ないかとも思いつつ・・・・痰、減ってるけど・・・・と、いろいろ思いつつ。
部屋についてしばらくすると、お姉さんが夕食を運んでこられた。
見て、ビックリした。
今までの、形のあるおかずではなく、3皿すべてがドロドロの形態になっていた。
なんで?
まず思ったのは、私がサボっている2日の間に、嚥下に問題が起きて、食事形態がさらに進んだのか?と言うこと。
でも、何の連絡もなかった。
お姉さんに聞いてみると、あまり事情を把握してなくて、管理者さんに聞きに行ってくれた。
直ぐに戻ってきたお姉さんが言うには、
手違いで、今までの食事の発注が出来ていなかったため、管理者がソフト食を買ってきた、とのこと。
あと2日、これで行くのだそうだ。
ま、手違いは誰にでも起こりうることだし、何より夫の嚥下が低下したのではなかったから、良しとしよう。
とは言え、ごく初期の離乳食のようなお皿を見ていると、何だか少々悲しくなってきた。
ソフト食に拒否感を抱いているのではない。
口から食べられるだけでありがたいと心底思っている。
それなのに、悲しく感じる訳は、夫の食事能力と形態が釣り合っていないと思うからだ。
絶対に形のあるものが食べられると信じている私は、ドロドロのお皿を見ていると、悲しさのほかに、少しの腹立たしさも湧き上がってきた。
手違いでのドロドロ食ではあるが、
そうかそうか、そっちがそうなら、こっちはこうしてやろう。
今日は、私が食べるためにシュウマイをもってきていた。
従妹ののぶちゃん手作りの美味しい美味しい愛情のこもったシュウマイなのだ。
5個持ってきていて、夫には中のお肉の部分をつぶして少しだけ分けてあげようと思っていた。
お肉をつぶして、どろどろのご飯を絡めて食べやすくしてあげると、予想通り夫は、美味しそうに食べてくれた。
1個、2個、3個・・・・・皮も大丈夫だ。
4個、5個・・・・・・夫は、手作りシュウマイを全部食べた。
むせもなく、上手に噛んで、上手にゴックンする。
ほら、ちゃんと食べれるんだよ。
誰に自慢するでもないが、私は得意だった。
全部食べ終ると、次はデザートだってあるんだから。
お皿に、カステラとイチゴと乗せて、生クリームをたっぷりと絞り出した。
ドロドロのカルピスがついていたから、それを潤滑剤として、いっぱいいっぱい食べさせた。
食べる意思がある時は、ちゃんと口を開いてくれるから分かる。
もっと食べる?もっと食べる?
夫は、何度も口を開けてくれた。
初め小さく刻んでいたイチゴは、最後のほうになると、半分くらいの大きさで、カルピスに絡ませなくても、そのまま口に入れてもちゃんと噛んで普通に食べることが出来た。
夫が、もういいよ、と言う意思を示した時、イチゴは10個消えていた。
ほ~らね、ちゃんと食べれるんだよ、
私はまた、誰にともなく自慢した。
ちょっとやりすぎたかもしれない。
万一、誤嚥していて肺炎になったとしても、最後に美味しいもの、好きなものが食べられて良かったね、
私は、そう思う。
コメント
うちの夫もヒロくんさん
先は考えない、「今」美味しく食べてくれたからそれでいいかな、と。嬉しい「今」の積み重ねで、あとは天命に任せる、そんな感じの毎日です。
ヒロくんとの穏やかな日々をお祈りしてます!
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