FC2ブログ

プロフィール

Author:momo


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


FC2カウンター


フリーエリア

いつでも里親募集中

「一日でも長く生きてほしいなら、食べることを止めたほうが良いです。」


H先生から言われたこの言葉は不思議だった。


普通は、食べることと生きることは繋がっていなくてはならない。


食べなければ生きられない、


生きたければ食べなくてはならない、




それなのに、





生きたいなら食べないほうが良い?







認知症と言う残酷な病に翻弄され続けてきた夫は、人生の最後に、まだこんな試練を受けなくてはならない様だ。


H先生は、言葉を続けた。



口から食べることをしてきましたが、熱が上がったり下がったりの状態を繰り返しています。

今使っている抗生剤は、奥の手とも言うもので、これが効かなくなったら、次の手はありません。

もし、一日でも長く生きてほしいなら、食べることを止めたほうが良いです。

ただ、やっぱり口から食べさせたいと言うお気持ちが強ければ、そのやり方でやります。

どうですか?奥様としては、食べさせられないと言うのは辛いですか?






そりゃそうだ、





夫がこうしてここに居てくれて、温かい体があって、口から食べてくれるのは、私にとって大きな癒しです。

食べられないことは、それは辛いことです。例え、食べた後に何かがあって死んでしまったとしても、最後に美味しいものを食べられて良かったね、と思います。何度も言いましたが、命の長さより一緒にいる時間を充実して過ごしたいです。







分かりました。じゃあ、そうしましょう。






H先生は、いとも簡単にそう言ってくれた。


夫の人生最後の試練ではあるが、こんなに私の気持ちを理解して下さる先生に巡り合えている奇跡には、感謝してもしきれない。


点滴はどうですか?


出来れば、体には何もつていて欲しくないです。


では、薬は経口摂取にしましょう。


先生は、夫の腕に刺さっている針をその場で外してくれた。


酸素は、あると楽になりますから、これは残しておきましょう。



私は、もう一つの願いを言ってみた。



苦しむのは嫌です。



それは、大丈夫です。その時になったら説明しますが、モルヒネとか酸素とか色んなやり方があるので、それは心配しなくても大丈夫ですよ。




良かった、


これで、最後の心配もクリアだな。


後は、夫の生命力のみ。


どこまで行くかな?


ちょっと聞いてみた。


初めのころ、こんな状態を繰り返しながら、夏とか、年末とか言われましたけど、今はどうですか?



今の状態だと・・・夏、ですね。



夏・・・・ですか。もうすぐですね。



ただね、医者と言うのは短めに言うもんなんです。長く言って早いと申し訳ないので、短めに言うんですよ。夏を過ぎたら、あいつ間違ったな、って思ってください。


来年、古希なので、ちょっと前まではそこまで生きられるかなと思ってたんですけどね。


生きられるかもしれませんよ。






夏は・・・・目の前だ。






コメント

同じ道

momoさん、ご無沙汰しています。夫は3月末に痙攣発作で救急搬送され3週間入院。一度は退院して施設に戻りましたが5月5日に発熱し施設では点滴が出来ないので入院、膀胱炎と言われたのに硬膜下血腫で一刻を争うと手術になりました。私も娘もこれ以上負担をかけたくないので手術はしたくないと言いましたが病院は準備万端。手術しなかったら後悔すると。今はたまに目を開けるくらいで何も食べられずずっと寝ています。痰の吸引回数が多くて可哀想、古希の誕生日まで持つかどうか。来週米国滞在の長女が会いに帰って来ます。昨日曽野綾子さんの”夫の後始末”という本を買いました。これから正念場、妻は元気に明るく見送ってあげたいです。頑張りましょうね。

marikomさん

そんな事があったのですね・・。後悔するかどうかを病院が決めるのはどうなんでしょう・・・。

すぐそこだと思っていた古希は、ずいぶん遠くになってしまいました。

どこまで行けるかわからないけれど、本当に正念場、自分の体に気を付けながら、頑張りましょう。

お互い、穏やかな日々でありますように!

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |