車椅子に座ると、覚醒が良いのか、昨日一日、夫はとても良く食べてくれた。
「とても良く」と書いてみたけれど、一日が終わって総量を考えてみると、そんなでもない。
ただ、目が開いて、少しづつでも何回も食べてくれたので、私としては「とても良く」食べてくれたような気がするだけだ。
そんな訳で、日中は出来るだけ車椅子に座ってもらおうと思う。
朝、7時頃、ベッドの上で第一回目の食事をした。
卵一個とおかゆ、いつものゼリー。
息子に手伝ってもらって、車椅子に移ったのは、8時過ぎだったと思う。
この調子で今日も食べてくれるに違いないと思っていた。
ところが、今日の夫は、再度眠り姫状態となった。
お昼が来ても、夕方になっても、車椅子の上でずっと眠ったままだ。
これじゃあ、移した意味があったのかどうか分からない。
窓の外が見える位置に置いたり、角度を変えてみたりするけれど、夫はずっと眠ったまま。
まあ、眠いなら眠っていれば良い。
本日2度目の食糧を口にしたのは、夜の8時ころだった。
ほんの少しだけ。
あまり食べたくないけれど、食べてほしそうな奥さんの為に、ちょっとだけ食べてやろうか、と言う感じで。
まあ、こんな感じで、食べる日もあれば、食べない日もある。
こうして、また、夫は、私に気づかれない様に、先へ行ってしまうのだろう。
何とも上手なやり方だ。
気がついたら、
いつのまにか、
手の届かないところにまで逝ってしまうんだな。
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