9月から始まった新体制での夫との日々。
月・水・木・土が入浴。
火・金が訪問看護。
歯医者さんとマッサージは終了した。
日曜以外、誰かが来るのは一日一回。
これだけで、私の頭の中は随分すっきりした。
そして、そのタイミングで車いすに座らせてもらう。
今のところ、週に二回の摘便で、それ以外の日は出ない。
色々上手くいっている。
週末に、三週間ぶりにあるはずだった往診は、先生の都合で、もう一週間先延ばしになった。
看護師さんから、訪問の度に、逐一報告が行っているらしいので、先生も安心しているのだろう。
夫は相変わらず良く食べる。
お皿によそったカレーを見て、息子が、「そんなに食べるの?」とびっくりした。
そして、食べすぎに気を付けたほうが良い、と言う。
確かに・・・・食べてくれると嬉しいので、つい、いっぱい食べさせてしまう。
おやつのアイスクリームも、毎日食べている。
美味しいらしく、口の開き方が違う。
水分一杯の梨を、シャキシャキと音を立てて噛み砕くのを見ているのは心地よい。
「天ざる」も攻略した。
蕎麦と具剤を小さく切っているのが、ちょっと残念なだけだ。
もう体重は測らないけれど、顔の艶も良く、手足の乾燥もない。
初めのころ、浮き出ていたあばらにも、ちゃんとお肉が付いた。
表情もとても良い。
何なんだ、この回復は・・・・と、いつも思う。
脅威の生命力ではあるが、
病気が治るわけではない。
歩けるようになるわけでも、喋れるようになるわけでもない。
そんな事、100も1000も10000も承知しているのに、
ふと、
このまま回復し続けて、完全に元の夫に戻った姿を想像してみたりする。
そうなったら・・・・・何をしゃべろうか?
考えるだけで楽しくなる、
おバカな私。
何をしゃべるかですって?
もちろん「どうして私をたたいたの」ですよね(笑)
でも、たぶん今の気持ちは違うと思います。
地獄の日々のこともすべて昇華されているような気がします。
今生きていてくれてありがとう。
病気のこともふくめてこれがふたりの人生だったのね。
いつの日か終わりはくるけれど
その日までおふたりの幸せな日々が続きますように!