昨日の夜まで普通に食事を摂っていたいた夫だったが、今朝から急に食べなくなった。
お昼になっても口が開かない。
2時から入浴があった。
一週間ほど前から赤くなっていた左側のお尻が、あまり良くないので、しばらくベッド生活になっている。
夕方、みかんたっぷりゼリーを丸ごと食べてくれた。
そのまま食欲が戻るかと思ったが、大好きな煎茶を二口程飲んだところで、もういらないと口を閉じた。
夕食時も眠そうだ。
お茶を飲ませてみたが、ほんの一口だけで終わった。
遅くなっても何か食べてくれることを密かに期待していたが、日付が変わるころになっても、夫はずっと眠っている。
仕方がない、食べたくない人に食べさせることは出来ないので、そのまま眠ってもらおう。
一日中、これだけ食べないのは、帰宅以来初めてかも知れない。
人間、最期の時が近づくと、一日中眠っている状態になるらしいが、そうなのかもしれない。
穏やかな良い顔で眠っている。
無理やり起こして食べさせる気にはならないし、無理に食べさせることなど出来ない。
本当に、良い顔だ。
このまま永遠に眠ってくれても良い。
そう思いながら、心のどこかで、明日になってまた食べている夫の姿を想像したりもする。
そう思えるのも、今までの長い道程があったからこそですね。
ご主人、まだまだ大丈夫な気がします。
「その時」はご主人がご自分で決めるのかもしれませんね。