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2歳の孫は、日々驚くほど言葉を覚えてゆく。


先日、「はずかしい」と言う言葉を覚えたと聞いた。


2歳の子がどんな時に「はずかしい」と言う言葉を使うのか興味があった。


言葉そのものよりも「はずかしい」と言う感情をどの程度理解して使うのだろう。


そんな孫が、家に遊びに来ていた時、


オムツを替えてあげるために、ズボンとオムツを脱がせた時、


はずかしい


出た!


とても上手なタイミングで「はずかしい」を使った。


さらに彼は、


おちんちんがみえてはずかしいよ


と、笑顔で言った。


子供は、こうやって言葉を覚えていくんだなと感慨深いばーちゃんであった。





それはさておき、


その後、夫のオムツを替える時が来て、


じーちゃんのオムツも替えてあげないとね。


そう言いながら、夫のオムツを開いて、パットを取り変えていると、


はずかしい


と、また孫が言った。


オムツを替えてもらうと言う行為が「はずかしい」と認識している様だ。


2歳の子に悪気などある訳がない事は重々承知していて、なおかつ目に入れても痛くない可愛い可愛い孫の言葉にもかかわらず、私は「はずかしい」と言う言葉に少々のショックを受けた。


じーちゃんは病気だから仕方ないのよ。


そう言いながら、何だか夫が可哀想でならなかった。


病気にならなければ、目の前の可愛い孫と一緒に、どんなにか楽しく遊んだであろう夫が、もうずっと寝たきりで、オムツを替えてもらいながら、孫に「はずかしい」と言われている。






話が変わって、


最近の介護サービスは、本当に優れている。


入浴と訪問看護のおかげで、どんなに快適な生活が送れていることだろうか。


本当にありがたく、お世話をして下さる方々には感謝一杯だ。


全く動けない夫を、裸にして抱きかかえ浴槽に入れ、全身を素手でくまなく洗って下さる。


髪の毛から足の先まで、余すところなくきれいにして下さる。


もちろん、お尻もおちんちんも全部きれいになる。


そして、褥瘡が酷くなっていないか、皆で眺めながら手当てをして下さる。


ベッドに横たわった夫のお尻は、白日にさらされ、看護師さん初め皆さんの視線を浴びて、手当てをしてもらう。


ありがたことだ。


そう、思う気持ちに偽りはみじんもないけれど、同時にこんな感情がわいてくる。








自分だったら・・・・・・


いやだ。


「はずかしい」








幸い、夫は、「はずかしい」と言う感情を超越した世界で生きていると思われるので、そんな私の陳腐な感情などものともしていないに違いない。


昨年94歳で亡くなった母だったら、どうっだったろうか?


頭がしっかりしていたし、最期まで普通の感情を持ち合わせていたから、もし、夫と同じ介護サービスを受けなくてはならなかったら、「はずかしい」を通り越して、「こんな状態で生きているのは本意ではない」と思ったかもしれない。


認知症は神様からの贈り物、


「はずかしい」と言う感情をも消し去ってくれる贈り物、






そんな贈り物を賜った夫は、今日も安らぎの世界へ向かって穏やかに進んでいる。


今日一日でお腹に入ったものは、バナナ三分の一とヨーグルト、紅茶二口、


小さなプリン一個、コーヒーゼリー一個、


味噌汁に入ったサツマイモを3切れ程、




甘いものの時は、比較的口が開く。


明日は、モンブランを買ってこよう。













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