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喜怒哀楽

人間、喜怒哀楽が表現できると言う事は・・・・良い事・・・・ですよね。


今朝のヒロくんは、まず「怒」から始まりました。

遡る事昨日の夕方、ヒロくんは、一泊のお泊りからとても疲れた顔で戻ってきました。

送って下さったのが、一番人気のマドンナさんだったにも関わらずです・・・・

ヒロくんは、あからさまに不機嫌な顔で車から降りると、さっさと玄関の方へ行ってしまいました。

専門職とはいえ、まだ若いマドンナさんのちょっと困ったような顔に、申し訳なさを感じてしまいます。

ヒロくんが、笑ってさえ居てくれれば、皆が幸せを感じるのに・・・・・



家に入るとヒロくんは、とにかくダイエーへ行かなくちゃ、と言う雰囲気だったので、お茶も飲まずに、私はダイエーさんへ車を走らせました。

これで、少し機嫌が直ってくれると良いんだけど・・・・・

本当に必要な買い物は、昼間私が一人で済ませておいたので、今は、ただダイエーへ行って、モンブランでも買って来れば上出来なのです。

でも、今回のヒロくんの不機嫌は、いつものダイエー行き位で、回復するものではありませんでした。

駐車場に着いたけれども、訳がわからない感じで車から降りようとしなかったので、私はそのまま戻る事にしました。

良かった、必要な買い物は先に済ませておいて・・・・。

もう、ヒロくんと一緒に行動する時は、ついでに買い物をするとか、ちょっとだけ何処かによるとか、そんなことは出来ません。

全ての時間をそこに居るヒロくんの為だけに使わなくてはなりません。


帰り道、いつもと同じ道を走っているのに、ヒロくんは、窓の外を見て「ここはどこ?」と聞きました。


私は、ちょっとだけ背筋に冷たいものが走るのを感じました。

でも、窓の外はまるで化け物が襲ってきても不思議は無いほどの、不気味な空模様だったので、ヒロくんがちょっと惑ったのは、この重苦しい鉛色の空のせいにしおきました。



デイの連絡帳には、昨夜は殆ど寝ておらず、日中も落ち着かないでずっと立ち歩いていた、と書かれて居ます。

そして、出来るだけ意に沿うような対応をしようと思っているけれど、なかなかそれが出来なくて申し訳ないと思う事、

帰宅時間をひたすら待っている様子なので、心が痛む事、

帰宅時間になると本人も職員もほっとする事、など、最近のヒロくんの取り扱いにかなり難儀されている感じが読み取れました。


仕方が無い・・・・それが今のヒロくんの現実の姿なのだから、どうしようもないのです。

職員さんにも、よろしくお願いします、と言う以外にありません。

そんな事は無絶対にないと思うけど・・・・・もし見放されたら・・・・もう、終わりです。




それはさておき、せっかくのダイエーさんからも不機嫌に戻ったヒロくんは、7時頃に寝るまでずっと不機嫌が続きました。

こんなに不機嫌を続けるのは、本人もさぞしんどいだろうと、本当に本当にかわいそうになります。

元々の明るく穏やかな性格を知っているだけに、その不機嫌な顔が重く重く心に圧し掛かってしまいます。


いったん、寝室に入ってから、何度も何度も起きて来るのがいつものパターンですが、昨夜は違っていました。

1時間経っても、2時間経っても、3時間経っても・・・・・・起きて来ない。

夜中に、何回か自分でトイレに行った形跡があるのですが、結果的に朝の7時まで、良く寝てくれました。


お泊りから帰ってきた日は、良く眠る事が多いです。やはり、家に帰ってほっとしているのでしょうか。


もし出来るなら、私は、今夜は朝まで良く眠る、と言う結果が先に欲しいと思います。

結果的に朝まで寝てくれたとしても、私は、毎晩、ヒロくんがいつ起きて来るかと、その気配を気にしながら、夜の時間を過ごしているのです。

お風呂に入るのも、息子がリビングに居てくれる時間でないと、ゆっくり入る事ができません。

万一、誰も居ない時に起き出して、パニックになったらどうしようと心配だからです。

ふぅーーー、何をするのも疲れます。






さて、熟睡できた(らしい)夜が明けました。




ところが・・・・・



「もう、しぬよ。」の言葉で、朝が始まったのです。ヒロくんは、明け方、「怒」に取り付かれることがたまにあります。

振り返れば、2ヶ月ほど前からでしょうか・・・・


今朝の「怒」はいつにもまして激しく、ヒロくんの口からは次から次へと言葉が出てきます。

「なんでそういうことするんだ」

「ひどいよ」

「まったくばかじゃないの」

「もうひどいなぁ」・・・・・・・・・

こんな時には、もう私が何を言っても無理なのです。

「怒」に取り付かれている時は、私の甘い魔法の言葉も、受け付けないのです。



私はバカ正直に本音で言ってしまいました。

「助けてあげたいけど・・・」この後の言葉を続けようとしたら、

「うそ!うそ!」と、ヒロくんははっきりした大きな声で叫びました。


「ばかなおんなだ」

「そういうひとだったんだな」

「いなくなれ」

「なにかんがえてる」

「こんなことして」・・・・・・・・・・・・・・こんな饒舌なヒロくんは久しぶりです。


そして、ヒロくんは立ったまま「もう、でていってくれ」と、私に向かって手を振り上げました。

でも、その手を振り下ろす事はありません。

どんなに「怒」に囚われていても、元々穏やかな性格のヒロくんの範囲内での「怒」なのです。

私には、それが分かるので、怖くなって逃げ出したりはしません。

「そう、出て行ったほうが良いのね。じゃあ、出て行くね。」と、言って、私は寝室からリビングへ家出(?)しました。

この後、ヒロくんはいったいどんな行動を取るのだろうかと、興味も湧いてきました。

暫くたっても、ヒロくんからのアクションがないので、そっと寝室を覗いて見ると、ヒロくんは自分のベッドで大人しく横になっていました。

そして、しばらくしてリビングに出てきた頃には、激しい「怒」は収まっていました。



いったい、何だったんだろう・・・・これが認知症。どうにも仕様がない病。そう、思いたいけど・・・・





「怒」が収まったヒロくんは、次に「哀」が襲ってきたようです。

「どうしてこんなになったんだろう」

「どうしたらいいのか」

「ほんとうだよ」

「もうどうしようかなって」

「もういっていいよ」

・・・・・と、涙を流しながら訴えます。

これには、まだ魔法の言葉が有効です。

「そんなに難しく考えないで。ヒロくんはただ笑っていてくれればそれでいいんだよ。それだけで、皆が幸せになれるんだから。」

「そう?」

漸く、ヒロくんは「怒」と「哀」から解放されたようです。



その後は、ほんのちょっとだけ「喜」と「楽」があって、一緒に掃除をしたり、メグちゃんを抱っこしたりして、朝の騒動は一段落しました。


デイのお迎えの10時が近付いて来ました。

ヒロくんは、ロッキングチェアに座って、じっと目を閉じています。我が家の一番平和な時間です。


たとえ、デイのお迎えであっても、この平和を壊されたくないなと、思いました。

せっかく落ち着いたのに、また不機嫌になったらどうしようか・・・・・



お迎えの車が来ました。運転席から降りてきたのは、若いお兄さん。ヒロくんの好きな職員さんです。


「○○さんが来たよ。」私は、そっと言ってみました。


目を開けたヒロくんは、直ぐに椅子から立ち上がり、何事も無かったようにお迎えの車に乗り込んでくれました。




一件落着




あ~、本当に・・・疲れた・・・・・・・・


kidoairaku










コメント

救ってやれない・・・

病そのものは救ってやれない。
私も何度も思いましたが、本当に、しんどいですね。

ご本人が1番しんどいのだろうけど、そばにいるmomoさんもしんどいですよね。

みんなが「give up」するときは、薬によるコントロールに望みを託すことになるのでしょうか。

父がお世話になった老健は、精神単科病院が母体でしたから、施設長は精神科医でした。
父が怒りを爆発させたので、薬を使う旨、了承を求める電話がありました。
「よろしくお願いします」と答えましたが、このときの薬によるコントロールは絶妙の匙加減でしたね。

家庭にいるときより穏やかでしたね。
母を連れて面会に行って3人で居室にいると、家庭にいるのと同じくらいの和やかな雰囲気でした。
「家にいるのと一緒でしょ」
そう言ったのを覚えています。

だから、私自身は「薬によるコントロールもあり」だと思う立場ですが・・・

やれるところまで頑張って・・・
次のステップに踏み出すときもくるかもしれませんが・・・

どんな状況になろうとも、絶対にmomoさんが犠牲になるようなことは避けてください。

今日の新聞に、

78歳の夫が75歳の認知症の妻をネクタイで絞め殺そうとした、と言う記事が小さく載っていました。

また・・・・・ですね。

10日ほど前から、徘徊と感情の起伏が激しくなって、元中学校教諭だった夫が、発作的に犯行に及んだ、との事です。娘さんが二人居られるそうです。

置かれている環境や本人や家族の性格など、要因は様々だけど、いつだって誰だって、ほんのちょっとした「何か」があると、同じ行動をとっても不思議はないと感じます。

皆、本当にぎりぎりのところで踏ん張っているんだなと思います。

皆、紙一重のところにいるのだと思います。

ご主人は逮捕され、奥様は、今のところ意識不明の重態、と書かれていました。残された娘さんたちが本当にお気の毒です。

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