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いつでも里親募集中

元気だった頃、ヒロくんの口からぽんぽんと飛び出すおやじギャグには、家族揃って閉口したものでしたが、それらが全て失われてしまった今、何とも懐かしい思い出となっている「おやじギャグ」。


今日は、デイのない日です。

デイのない日は、前夜から準備が始まります。以前、日赤のひめちゃんが処方してくれた睡眠導入剤が、4種類まだ手元に残っています。

可能な限り、飲まなせいで寝てもらおうと思って、ずっと頑張ってきましたが、最近は・・・もうダメです。

飲まないで眠った時の夜中には、混乱が生じます。

2時間くらいウロウロしたり、怒りに囚われたり・・・・そんな状態に対応する気力が私にはなくなってきました。

危険はなさそうなので、以前は、そんな状態を無視して、私は自分の睡眠を優先するようにしていた時期もあります。

でも、横になりながら見ていると、とんでもないところで一物を出していたりするので、これはたまらん。

どこかででもされたら、後が大騒動です。

またそんな大騒動を乗り切る体力気力がだんだんとなくなってきたので、このところは、不本意ながら薬の力を借りる事にしています。

ベンザリンと言う薬を飲むと、一時間おきに目を覚ましてしまうのですが、トイレに行ったりお水を飲んだりすると、また直ぐに大人しく横になってくれます。

そして、朝起きた時には、薬の影響はほとんど残っていない感じです。

なので、このベンザリンは、翌朝10時にお迎えが来る前夜とショートステイの時に使います。


ユーロジンと言う薬は、とても効きが良くて、比較的長時間眠りが続きます。

その代わり、翌日も、薬が抜けないで、ボーとしている事があります。

この、ボーっとしている状態は、本来体に良くないのかもしれませんが、今のヒロくんと私にとっては、背後霊に変身してしまうより、ずっとずっと楽に過ごせるのです。


この選択はもしかしたら間違っているのかもしれませんが、とにかく私は、背後霊が大・大・大嫌いなので、デイのない日の前夜はユーロジンを飲んで寝てもらいます。



昨夜も、比較的長時間の眠りが続いて、私自身も体を休ませる事が出来ました。


朝は、ヒロくんが起き出す気配を見せない限り、私はじっとじっとベッドに横になっています。私が、先に起きた物音でヒロくんが起きてしまうと、もったいないからです。


寝ている時だけが、安らぎの時間である、と言うのはとても悲しい事ですが、これが現実です。


薬の影響が何処まであるのかないのか、分かりませんが、ヒロくんは、今日はとてもおりこうさんで、背後霊への変身はほとんどありませんでした。


いつもの、メグちゃんのお散歩、ダイエー、しまむらコースが順調に過ぎて行きます。


今日は、凄くいい日だわ・・・・・・私は、心の中でそっとそう思いながら、ちょうど3時になったので、いつも通りコーヒーとケーキを準備していました。


リビングには、ヒロくんの好きな いるか のCDが流れています。「なごり雪」が繰り返し、繰り返し聞こえて来ます。



私「コーヒー飲もうよ。いるか 聞きながら。」


ヒロくん「いるか~~」



えっ?




一瞬、何が起こったのかわからなくなりました。





私は、びっくりして振り返り、ヒロくんの顔を見ました。




満面の笑み・・・・・・です。




ヒロくんは、「いるか」 と 「居るか」 をかけたおやじギャグを言ったのです。

もう、何年も聞いた事がなかったおやじギャグが、今、何故、突然、発せられたのか、全く不明です。

とにかく、ヒロくんがおやじギャグを言った、そして、私が最高に幸せな気分になった、と言う事実がそこに残りました。


私「え~?おやじギャグ?もう一回言って。」

ヒロくん「いるか~」

私「もう一回」

ヒロくん「いるか~」

私「もう一回・・・・・」


こうして、私は不死鳥のようによみがえったおやじギャグを堪能しました。


二人で笑いながら食べたケーキとコーヒーが、どんなに美味しかった事か・・・・・


そして、私は心の中からあふれ出る嬉しさを、もっともっと誰かにお裾分けしたくて、メグちゃんにプレゼントをあげました。

ほら、メグちゃん、お父さんがおやじギャグを言ったから・・・・ガムあげるね。

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その後も、ヒロくんは、メグちゃんをひざに乗せたまま、じっと目を閉じていました。

いつもなら、ほんの10秒位で、ひざから下ろされるのですが、今日は30分たってもお膝の上なので、やや不思議そうなメグちゃんです。



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認知症は不思議です。


何故、今、突然、このタイミングでおやじギャグが復活したのか・・・・?


ヒロくんの頭の中で、何が起こったのか?


何の理由で、ギャグの詰まった引き出しが開いたのか?


これからも、たまには開く事があるのか?



もう、ないのか?





まあ・・・・・今日、最高に幸せな気持ちになれた、その事実だけで充分だわ。





コメント

好循環のようですね

momoさんの心に少し余裕がうまれてきたのでは?

以前は悪循環だったようにおもいますが、
最近はいい方向へ回り始めたように感じます。

先は長いので、ゆっくりゆっくり歩いていきましょう。

「イルカ」から「居るか」の連想。
ふふふですね。

母も、「散歩に行こう」と誘ったら、
「5歩歩いた」と即座に答えましたが・・・
その頃が懐かしいですね。

その通りです、と、

書けたらどんなにか嬉しいのですが、残念ながらそれは全然違います。

ゆとりなどは全くありません。一日、日が経つと、首に巻かれた真綿が一日分締め付けられる、今日もとりあえずはまだ何とか生きていられた・・・そんな思いです。

ブログに記せるほんの少しでも明るい話題の後ろには、その何倍もの闇が広がっています。

その闇に飲み込まれまいと、必死で楽しい事嬉しい事を探し出し、それこそ夜空にほんのりと光る小さな小さな星を目を凝らして探すようにして、そして、こうして公にする事で、自分の折れそうな心を支えている、そんな日々です。

これが、私の目の前の現実です。いつの日か私にも、「いるか」が懐かしく思い出される日が来ると良いのですが。 

そうですか

これ以上無理だと思ったら、
新しい介護形態を考えてくださいね。

罪悪感を感じないでほしい。
倒れるまでの犠牲を誰も強いることはできない。

あとひとりいてくれれば・・・
手が足りないのはせつないですね。

あとひとり・・

自分があと一人いれば、今の苦しみは半分になるかもしれませんが・・・・

倒れるまでの犠牲は、他者からは強いられないけれど、自分が納得できない限り、なかなか先には進めないのです。

どこまで頑張っても、罪悪感は付いて回るような気がしますが、どこかで断ち切らないとならないのでしょう。



mikiさん、

せっかく暖かいコメントを頂いているのに、なんだか投げやりなお返事を書いてごめんなさい。やっぱり、心が荒れているのかしらねぇ・・・・

懲りずに、これからも見守っていただけると嬉しいです。

しんどい病です

いや、このつらさ・しんどさは、体験した人にしかわかりません。

私は、介護初期から介護でも介護以外でもしんどいことが重なりすぎたので、周囲と闘うことで、介護そのものをここまでやってきました。

母は、今のヒロくんのレベル以前にホームにはいっていましたし、脳梗塞で3年~5年のショートカットをしたようです。
ただ、家族は目の前の現実と対峙するしかない。

父のことは、いろいろな思いを乗り越え、最近やっとすべてを受け入れることができるようになりました。

「介護放棄」=「見捨てる」=「見放す」ことをしなければ、つらいことも、「やむを得ないこと」として受け入れられるのかもしれません。
家族は、許されるのです。

「人間」だから、つらいのです。お互いに。

見捨てる事はないけれど、やむを得ない、の判断がいつ出来るかですね。

その判断をした後も、また天国へのお見送りを済ませた後も、私は生きていかなくてはならない。

その残りの自分の人生をより良いものにするには、後悔のない判断をしなければなりません。

もっと言えば、今まで生きてきた人生が、どれだけ自分の心に恥じない生き方をしてきたかも影響してきます。

あ~、人間って・・・・しんどいわ。私は恥じる事が山盛りあるから。

次は、犬に生まれたいな。

犬は犬で、大変なのよ、って傍で誰かが吼えてますが・・・

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