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いつでも里親募集中

素晴らしきパワーアップをしたのは・・・・・残念ながら背後霊さんです。
夜、いつも通り6時にベッドに入ったヒロくんは、順調(?)に7時、8時と起きて来ました。


そして、8時にユーロジンを一錠・・・・・飲んだはずなのです。確かに口に入れて、お水で飲み込んだはずなのですが・・・・・



10時頃からヒロくんは、背後霊に変身しました。それも、「怒れる背後霊」です。この時間では珍しい事です。


私は、9時にはベッドに入って本を読んでいました。




ねえ、なにやってんの、なんでそうなの、なんで、もう、どうして・・・・・・


背後霊さんが怒っている時には、何を言ってもなだめる事は出来ないので、私はメグちゃんと一緒にじっとベッドで横になって、怒れる背後霊さんを見上げていました。


もともと優しい「ヒロくん」であり、私と同じくらいの体重までやせ細っている「ヒロくん」なので、万一襲いかかって来ても、突き飛ばして逃げられるだろうと言う思いがあり、また2階には息子も居るので、私は、本気で怖いと思っているわけではありませんでした。


それでも、176cmもある男性から不穏な顔で見下ろされるのは、やはり怖さがないといったら嘘になります。


ねえ、ねえ、ねえ・・・・・・



私が、優しく相手をすれば良いのでしょうけれど・・・・・




背後霊さんは、いきなりメグちゃんの首を掴んで自分の方にぐっと引き寄せました。





私は反射的に「あーーー、やめて!」と大きな声で叫びました。


直ぐに開放されたメグちゃんは、きょとんとした顔で見ています。



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その後も、背後霊さんは、ウロウロウロウロを続け、私が相手にしてくれないと分かると、今度はリビングに居た長男のケンをターゲットにしました。時計は12時を指しています。


あ~あ、嫌だ。ケンはまだまだ仕事があるのに・・・・煩わせないで・・・・・


私は、両腕でしっかりとメグちゃんを抱きしめて、リビングへ行ってみました。


すみません・・・そうじゃないですか・・・・


背後霊さんは、そこに居る自分の息子に、丁寧に話しかけています。


私は、思いました。もしかしたら、もう、ここが家で、そばに居るのが自分の妻であり、息子であると言う事が分からないんじゃないだろうか・・・・と。


はい、そうですね。


ケンは調子を合わせて答えてくれていました。あら、意外と上手だわ・・・



そして、


もう、寝てきた方が良いんじゃない?


その言葉で、背後霊さんは寝室へと戻って行きました。


これで一件落着かと思いきや・・・・・


一時間後に背後霊は復活しました。


私は、いつも真ん中に寝かせているメグちゃんを、反対側に寝かせて、しっかりと抱きしめました。



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その後の背後霊さんは、怒りは鎮まった感じですが、ウロウロウロウロは止むことがありません。

寝室、トイレを行ったり来たり、行ったり来たり・・・・

リビングはもう真っ暗にしてあるので行きません。



何回、ベッドへ横にならせてもほんの2秒でむっくりと起き上がり、立ち上がり、スリッパを一足だけ履いてウロウロウロウロが始まります。


これって、家じゃなければ「拘束」されるんだろうか・・・・・・?

きっとそうだわ。ベッドに無理やり寝かされて、手足を縛られて・・・・・・


思いついて、部屋の中を真っ暗にして見ることにしました。

いつもは、不安があるといけないと思って、明るめにしていますが、電気を消してみました。

暗闇の中に、CDの時計がぼんやりと緑色に光っています。

何だか・・・不気味。


これも消えてもらおう。

私は、CDのコンセントを抜きました。

今や都会は、24時間眠らない街になりましたが、この辺りは窓の外の明かりと言えば、薄暗い街灯と夜空の星だけです。

そして、その夜は雨。



部屋の中には漆黒の闇が広がりました。


これなら、起き上がらないかも・・・・


しかし、今日の背後霊のパワーは半端じゃありませんでした。

暗闇の中で、むっくと起き上がり、クローゼットの扉などに体をぶつけながらもウロウロを止めません。

足元は、もうふらついています。



あ、あぶない。タンスの角に頭打って死んじゃうよ・・・・・



私はそう思い、そしてまた、それならそれでもういいよ、と思う自分が居ました。



暗闇作戦は失敗に終わり、時はむなしく過ぎてゆきます。



4時。


ようやく背後霊さんは大人しくなりました。


これで、今日は終戦?


いえ、それはほんの2時間の停戦でした。6時過ぎからまた、背後霊さんはうろうろを始めたのです。


私は、初めて感じました。



この人は、ヒロくんじゃない



って。



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私が知っているヒロくんは、もうここには居ない。

優しくて明るくてひょうきんで頼りになって、周囲への気遣いが抜群で、誰からも愛される、あのヒロくんはもうここには・・・・・・



いない。



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いえ、背後霊化とウロウロと怒りは、今に始まった事ではないので、目の前に居るこの人をもうヒロくんじゃないと感じるのは、「私」の心が変わったからなのでしょう。


夜は、人の心を変えてしまいます。


あまりにも長い時間、深夜の背後霊に取り付かれて、私はかろうじて残っている自分の平常心すら暗闇の中で見失ってしまいました。

体の中が熱く燃えて、血液が沸騰して全身を駆け巡るあの感覚がよみがえってきました。

瞳の奥が痛い、頭の芯が痛い、心臓がばくばくと存在感を増している。



夫が若年性アルツハイマーに冒された悲しみも感じません。

「怒り」の理由を自分に見出した故の自己嫌悪ももう感じません。



いい加減にして・・・・・


そう思いました。


このままじゃ、もう何もかも終わりになる。私たち家族までだめになる・・・・


長い長い夜が明けても、まだ背後霊から完全には開放されていない夫が、眉間に深い皺を寄せたままじっと目を閉じています。


今日が泊まりの日で本当に良かった。迎えが来るまで、あと数時間、何とか生き延びればいいんだわ・・・・・




そして・・・・・・



こんな夜がこれからも続くんじゃあ・・・・・もう、無理だわ。













コメント

やれるところまでやった・・・

我が家の場合、父と母ふたり重なったので、感情のずれが大きく、
父の怒りは母に向かっていたようです。

「事故がおこらないうちに」
見学に行った病棟の婦長さんに言われた意味が
最近わかるようになりました。

ぎりぎりまで追い込まれないと動けない。
これが家族の真情です。



本当に、本当に、つらい病です。

…はじめて…です

momoさんの お気持ち 分かります
それは 同じ状況の夫と 一歩先を歩いているからです
momoさんの 絶叫にも近い声が 届きます 
それは 今も孤独で苦しいからです

本人が大変すぎるから…可哀そうすぎるから…
みんなの目は病に苦しむ人に向けられます
仕方のないことなのです

言えないことも たくさんあります
介護者の心の内は見えるものでは ありません
介護の緊張苦しみ束縛の長期連続に耐えられる人は
いません(デイ・ショートも救いにならない時もあります)

ここで エネルギーを使い果たさないように 
ご自愛ください

前向きなコメントでなくて ごめんなさい
失礼しました






momoさん…

無事にヒロさんはショートへ行かれましたか?


今夜はユックリ、メグちゃんと寝て下さいね。

ずっと長年過ごした家族だからこそ、変わってしまった目の前の人を受け入れる事が出来ないですよね…
他人だったら、どんな事でも出来るのに…って思ってしまう私がいます。

家の犬も変わってしまった父の標的になり、怖がって余り近くに寄らなくなりました。あんなに可愛がってたのに…と思うとやりきれない気持ちです。

momoさん、もうだめだ…という気持ちを一人で抱え込まないで下さいね。
今はとにかく、momoさんが休息して気持ちが出来る限り平安になるように、ご自分を大切にしてあげて下さいね。

夜は本当に怖いです。今夜もまた、スーパー背後霊になるんだろうかとドキドキです。

先ほど、一錠、確かに飲ませてベッドに横になってくれました。

昼間は、まだ逃げ場があります。周りに人もいてくれます。ケアマネさんにSOSのTELをする事も出来ます。

でも、夜は孤独です。私は、まだ息子が同居しているので、救いがありますが、二人っきりで暮らしている方などは、夜に追い詰められるのだと思います。

こんな現実、当事者でなければ分からないでしょうね。


collorsさん、

はじめまして。コメント、心に染み入りました。

介護者の心の内・・・・いくら文章を駆使して書いたとしてもとても伝えられるものではないですね。

でも、同じ思いをされている方が読んでくださったと思うだけで、救われます。

そうですよね、耐えられるわけないですよね。耐えられなくて当然だと思います。でも、そこから逃げる事はできないし、先はまだ続きそうだし・・・

何とかエネルギーを温存して先に備えます。

collorsさん、ありがとうございました。ご主人様共々、どうぞお体お大事にお過ごしください。

また、お立ち寄りいただけると励みになります。

クミさん、

また、投稿が時間差でした。

一日遅れで記事を書いたので、夕べがお泊りで、今日の夕方に戻ってきました。


夕べは、11時までTVを見て、それからメグちゃんを抱きしめて朝の8時半までゆっくり眠る事が出来たので、とりあえずこれでいったん回復です。

気力も大切だけど、体力も大事ですよね。よく食べてよく寝て・・・・頑張ります。

犬って敏感ですよね。家庭の空気が読めるみたいです。いつも、この子が幸せで居られるような
雰囲気でありたいものです。

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