早いもので、師走入ったと思っていたらあっと言う間に一週間が過ぎてしまいました。
師走は、私にとって、一年で一番忙しい月です。普段の月の3倍の仕事量が一度に押し寄せます。
正に、年に一度の書き入れ時なのです。ネコの手も借りたい思いですが・・・

ヒロくんが、社長としてまだバリバリに働いていた時ですら、日々走り回り、年末が近づくにつれ、あと何日あと何日・・・とカウントダウンしながら、体力と気力を31日の夕方に使い切る配分で、過ごしていたのです。
3年前までは、まだ何とか、出来る仕事を私と一緒にしていたヒロくんですが、一昨年には、もう何も出来なくなり、一人で家でお留守番でした。
でも、今から思うと、お留守番が出来たんだから、上出来でした。

そして、昨年はNホームさんに行き始めて、喜んで行っていた時期だったので、私は可能な限り仕事に出る事が出来ていました。
さて、今年。
もっと想像力を豊かにしておけばよかったものの、事態がこんなに急展開するとは思っていなくて、どたばたしているうちに師走に入ってしまいました。
そして、師走だと言うのに、今までどおりで動いてゆくとすれば、私は週に2回は、必ず休まなくてはならないし、出勤できる日も、10時半~3時半までしかいられないのです。
早いときは、3時40分位にデイから帰ってくるので、ストーブをつけて部屋を暖めたり、トイレにオシッコシートを敷き詰めたり、ヒロくんを迎える準備をしなくてはならないので、どうしても3時半には帰っていなくてはなりません。
そして、ヒロくんがいない間に、買い物にも行っておかなくてはならないし、銀行へ行く用事も済ませなくてはならない。
また、昨年までは仕事を家に持ち帰って、夜、静かになってからする事もできました。
でも、今年は、それも出来ません。
24時間態勢でヒロくんを見ていないと、何があるか分からないし、中途半端に仕事なんか持ち込むわけにはいかないのです。
案の定、先日、ほんのちょっとだけ仕事を持ち帰って、ほんの数十分ほどヒロくんから目を離した隙に、彼はベッドに向かってオシッコをしてしまったのです。
僅かの隙にやってやるぞ、とでも言わんばかりの行動には感心してしまいます。

唯一、ヒロくんが泊まりの夜だけは多少なりとも時間が取れますが、でも・・・その時は出来るなら休みたい。
いえ、休まねばならぬ、のです。今、私が一番気をつけなくてはならないことは・・・倒れない事。
これ以上、息子たちや会社に迷惑を掛けるわけには行かない。だから、体力が温存できる日には、それを最優先するのが、私の務めなのです。

つまり・・・・今年は、本当に、仕事が出来ない。私が仕事が出来ない分は、全て回りの人に負担がかかっています。
師走に入ったばかりの日、午前中は仕事に出て、午後から銀行と買い物を済ませ、3時頃家に帰って、事務員のOさんにちょっとした連絡をするためにTELを入れると、
「あ~、奥さん(私)、お店だけでもちょっとやっていただけませんか?」
Oさんは私の用件を聞く前にこう聞いてきました。
「そんなに大変なの?」
「今日は、お客さんが多くて、お店に出ていると、中の仕事が全然出来ないんです。」
あ、うちは、零細企業なので、店番専門の人はいなくて、皆が色んな仕事を行ったり来たりしてやっているのです。
Oさんはまた直ぐに言いました。
「あ、もう3時ですね。無理ですよね。大丈夫です。すみませんでした。」
うちの事情を全部知っていて、且つベテランのOさんが、そこまで言うんだから、きっと凄く大変なんだろうなと思いつつ・・・・・・
「ごめん、行けないわ」と言うしかない自分の立ち位置が、はがゆく、悔しく、申し訳なく・・・・・
でも、仕方がない、としか言えない現状。

こんな時に、頼りに出来るのは、やっぱりケアマネYさんです。
さんざん、12月の忙しさをアピールして、尚且つヒロくんと過ごす夜は夜勤をしている事も切々と訴え・・・・
お願いします。何とか、12月は助けてください。どうして欲しいですか?Yさんの単刀直入な質問は、こう言う時には、ありがたく感じられます。
どうしてほしいかですか?それは・・・・本人の様子と、そちらの都合を考えて、可能な限り昼も夜も、見ていただきたいです。私も、単刀直入に答えました。
分かりました。ちょっと時間を下さいね。まただ。今まで、何度も聞かされたこの台詞。でも、今は待てない。
いつまで待てばいいですか?明日中にお返事します。あ、それなら待てるわ。
私は、内心せめてもう一日でもお泊りが増えればと思っていました。週に5日の夜勤は、どう考えても無理です。
翌日、待ちに待ったYさんからTELが入りました。
皆で、検討したのですが、泊まりは、他の利用者さんとの都合で、これ以上は難しいんです。その代わり、デイを毎日入れようという事になりました。定員を超えている日があっても、毎日入れます。
そして、帰りは原則として5時送り。ヒロさんの様子を見て、無理がある時は3時半にお送りする。これで、如何ですか?泊りが増やせないのは残念ですが、これ以上無理は言えません。
Yさんが可能な限りの協力をしてくださっている事が良く分かるので、これで私も頑張らなくてはなりません。
小規模多機能、と言う制度は、本当にありがたいもので、Nホームさんのこの協力なくしては、とても暮らしてゆくことが出来ません。
こうして、介護、仕事、家事、自分の健康、これら全てのバランスが崩れないように気をつけながら、師走が動き出しました。
でも・・・・・大晦日は、まだ・・・・遠いわ・・・・
一番大事なmomoさんの体が心配です(ToT)