FC2ブログ

プロフィール

Author:momo


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


FC2カウンター


フリーエリア

いつでも里親募集中

まだまだ健脚だったヒロくんが、車椅子に乗る羽目になりました。体験乗車ではありません。


薬の影響か、ヒロくんは、日中もぼーっとして過ごす時間が増えました。


数日前の事・・・・・



前夜、いつもどおりあまり眠れずに、深夜の徘徊を楽しんだせいかどうかは分かりませんが、その日の日中、ヒロくんは、ずっと食卓の椅子に座ったまま寝ていました。



何回か、ベッドへ連れてゆこうとしたのですが、「もう、いいよ!」と言って怒るので、ヒロくんの首が前に垂れたままになっているのが気になりながらも、そのままの姿勢で朝から夕方まで過ごしてしまいました。



明らかに、それがいけなかったのでしょう。


夕方、目を覚ますと、ヒロくんの首は、前に垂れたままの状態で固まってしまっていました。



200912942





それから、数日・・・・・首は相変わらずの角度で固まったままです。ヒロくんは、視線が下に向いたまま過ごすので、とても不便です。



もともとあまり周りが見えなくなっている精神状態なのに、実際の視線まで周りが見えなくなってしまっては、快適に過ごす事が出来ません。



それでも、もみじ狩りなどに出かけた時は、首を垂れながらも、嬉しそうにお散歩をしていました。足はまだまだ健脚で、しっかりとした歩みです。




何日たっても、首が元に戻らないので、さすがの私もちょっと心配になって、念のため病院へ行って見ることにしました。


整形外科と言えば、通いなれた日赤にあります。


ここなら、何とか私一人でも連れて行けそうです。


以前の様に、落ち着きなくウロウロすることはなさそうだし、不穏になって暴れるかも、と言うかすかな不安がありましたが、首の曲がりはかなり辛そうなので、朝から意を決して出かけました。


首が痛い、と言う自覚があるヒロくんは、「病院に行って、看て貰おうね。」と言う私の言葉に、とても素直に「うん」と言ってくれました。


良かった。



出掛けに、何度もトイレに行ったけど、オシッコは出ません。仕方ない・・・・・まあ、病院にはちゃんと車椅子トイレがあるから良いわ・・・・


首が曲がったヒロくんに、スリッパを脱がせて、靴を履かせて、外へ連れ出し、車に乗せるのに、長い長い時間と労力を使って、その時点で私は、いったん玄関に座り込むほど疲れてしまいました。


と、言っても、行くのを止める訳にはいきません。


やっとの思いで、車に乗せると、後は簡単、10分ほどでいつもの病院へ辿り着きました。




車から降りて、ややふらつき気味のヒロくんの腕を取って、いつもの慣れた入り口から中へ入ると、看護婦さんが急いで近づいて来られました。


「車椅子、使われますか?」


「え?いえ、大丈夫ですよ。」私は、何でそんな事言われるのだろうと不思議に思いました。



そして、もう少し中へ歩いてゆくと、エプロン姿のボランティさんらしき人が、「あ、車椅子お持ちしましょうか?」と言われました。



「え?車椅子?大丈夫です。」私は、またそう答えましたが、何故そんな風に言われるのか、ますます不思議でした。



確かに、ヒロくんは、ボーっとしている事が多くなり、たまには足がふらついたりする事もありますが、私の目にはまだまだ「普通」に歩いている様な気がしていました。



現に、お散歩に出かけたときなどは、絶対に「普通」に歩いているのです。贔屓目に見ているのではなく、絶対に「普通」なのです。



そんな、「普通」に歩けるヒロくんが、病院では、「普通じゃない人」に変身してしまいました。


いえ、もしかしたら、私は毎日一緒に居るから、ヒロくんの変化に慣れてしまって、「普通」に見えているだけで、実はもう充分に「おかしな人」に見えているのでしょうか・・・・



椅子に座って順番を待っている間、ヒロくんはとても大人しく、始めは楽でしたが、それも、長くなって来るに連れて、だんだんと落ち着きがなくなって来ました。



私は、何度も「順番だから、待っていようね。」「もうすぐだからね。」と優しく言い聞かせなくてはなりませんでした。



「ヒロさ~ん、中でお待ちください。」



ようやく名前を呼ばれて、椅子から立ち上がらせて、中の待合室に向かって歩き始めた頃から、ヒロくんは、誰が見ても、いえ、私が見ても「普通じゃない人」になっていました。


足は、ふらふら、ぶつぶつ訳の分からない事を言いながら、まともに歩こうとしません。



周りの視線が感じられますが、無理して無視です。



何とか、腕を取って待合室へ入り、椅子に座らせようとしましたが、ここでも一筋縄では行かなくなっていました。


直ぐ傍にいた男性が、座りやすい位置を譲ってくださいましたが、この時点でヒロくんは誰が見ても「おかしな人」、私はそれに付き添う「大変な人」となってしまいました。



譲られた椅子に何とか座らせても、眉間に皺を寄せて「はやく、はやく」と言うヒロくんに、やさしく語りかける私は、きっととても献身的な奥さんに見えていることでしょう。



ようやく名前を呼ばれたので、さあ、行きましょう、と立ち上がらせようとしましたが、今度は梃子でも動かないぞとばかりに、椅子から立ち上がってくれません。


とうとう、診察室から先生が出てきて、両側から腕を取って立ち上がらせて、何とか診察室の中に入ることが出来ました。



「椅子に座ってください。」若い男性の先生は、優しく言われましたが、今度は意地でも座らないぞと言う感じで、棒の様に硬くなってしまいました。


先生「じゃあ、立ったままで良いですよ。」


ヒロくんの勝ちです。



先生は、ヒロくんの首を看て、多分、骨には異常がないと思うけれど、念のためにレントゲンを取りましょう。そして、万一内科的に問題があるといけないので、血液検査もしましょう、と言われました。



地下にある検査室へ行かなくてはなりません。



「行こうね、」と、出来るだけ優しく語り掛ける私の努力も空しく、ヒロくんはまたまた動いてくれません。



とうとう・・・・・車椅子の登場です。



看護婦さんが持ってきた車椅子に何とか座らせようと、その場にいた皆が、それぞれに優しく語り掛けますが、ヒロくんは、ますます頑なになって、固まってしまいました。



ヒロくんの耳には、皆の優しい語りかけが、大きな雑音として響いていたに違いありません。


「うるさ~い、ほっといてくれよ。」と、言いたいに違いありません。



それでも、診察室の中で固まってしまったヒロくんをそのままにしておく訳には行かないので、皆で何とか車椅子に座らせる努力をしていると、ヒロくんはとうとう床にへたり込んでしまいました。



もう、完全に「おかしな人」100%です。



それでも、大勢の善意の努力により、何とか車椅子に収まったヒロくんを連れて外に出ると、周りの視線・・・・視線・・・・・



黙って待っている他の患者さんは、診察室の中で大揉めしていた「おかしな人」が出てきたので、多分興味津々だったのかもしれません。



採血とレントゲンの順番を待っている私は、ヒロくんがぐずらないように、廊下を行ったり来たり行ったり来たり、車椅子を押して歩きました。


そうです・・・・ぐずる赤ちゃんを寝かしつけるために、ベビーカーを押して歩いていた30年前と同じです。


あの頃、私の視線の下で泣いていたのは、小さな小さな赤ちゃんだったけど、今、同じ位置に見えるのは、私の「夫」。


そう思うと、哀しさが込み上げてきました。




なんで・・・・・・?




なんで・・・・・・?






答えは、ありません。








採血では、針をさす瞬間に「ちくっとして痛いけど、じっとしててね。」と何回も言わなくてはなりませんでした。


万一、痛みで暴れたりしたら怖いと思ったのですが、そんな私の心配を他所に、ヒロくんは、おりこうさんでいてくれました。


レントゲン室の中では、服を脱ぐ、横たわる、まっすぐに寝る、終わって体を起こす、服を着る・・・・・全てに手がかかり、さんざん「おかしな人」を振りまいたヒロくんでした。



結果は、首の骨にも血液検査の結果にも異常はなく、長く同じ姿勢で居たので筋肉が固まったのだろうという事で、痛み止めとシップが出ただけで事なきを得ました。



それはそれで良かったのですが、終わってから車に乗せるまでも、私は、いったいどれだけの天使の言葉をかけ続け、周囲の人々の戸惑いの視線を無視し続けた事でしょうか。







疲れた・・・・・・・・






その日が、お泊りであったのも、神の采配でしょうか。



病院からNホームさんへ直行し、ヒロくんを降ろして、馴染みの職員さんの顔を見たときには、倒れこむ場所があれば倒れたいほど疲れ果てていました。



でも、私が疲れ果てた以上に、ヒロくんは、もっともっと疲れたのだと思います。


あんなに元気に歩ける人が、病院に入ったとたん、10歳、いえ、20歳も年を取った様に思えました。




20091204


もしかしたら、私は「奥さん」ではなく、おじいさんに付き添う優しい「娘さん」か「お嫁さん」にでも見えていたかもしれません。


200912043




唯一つの救いは、Nホームさんへ辿り着いた時、ほっと出来たのが、私だけではなく、ヒロくんもそうだと感じられた事です。

Nホームさんは、安心できる場所。



まだ、ヒロくんがそう感じていると思えることは、収穫でした。




でも・・・・・首の曲がりが治らない!


曲がった首を元に戻す方法をご存知の方、是非教えてください!






コメント

お疲れさまでした

大変でしたね。

主人も病院で待っている間に、どんどん機嫌が悪くなっていくので、先に診察券を置きに行ってます。
その時に、主人が認知症だと伝え、頃合をみて主人を連れて行く様にしています。

他人様が沢山居るところに、連れて行くのは 本当に気を使いますね。

頭が下を向くとの事ですが、主人もそうでした。

ケアマネさんに相談をしたら、たぶん精神科で戴いた薬のせいだと言われました。

そうなってからは、薬を飲ませるのにも大変でした。
それに、家の中 どこに行っても頭をぶつけるので、家の中でも帽子を被せていました。

精神科に入院をしてみると、確かに頭が下を向いた人が多くみえました。

主人の場合は、「首 痛くないの?」
と、きいても「別に」と言うので、病院にはいかず、そのままにしておきました。

その頃は 車の乗り降りにも時間が掛かるし、歩くのもヨチヨチ歩きでした。

理由は分かりませんが、薬を飲み始めて3~4ヶ月で、自然に治ってきました。
現在は姿勢も良くなり、車の乗り降りも楽になり、歩くのも、スタスタ歩きになりました。

徘徊が心配な程に。

お薬の様な気が致しますので、ひめちゃんにご相談されるのも、有りかなと思います。

次々に大変な事が出てきますが、頑張って下さい。

こんばんは。
いつも大変ですね。
素人の参考意見としてお聞きください。
高度に進んだアルツハイマー病で現れる症状ではないと思います。
合併症でもなく、筋肉・骨に異常がなければ、薬の副作用による錐体外路症状と考えるのが一般的と思います。また、薬剤性パーキンソニズムもあります。抗精神病薬・抗うつ薬が本人に合っていないか量が多すぎる場合にも起きます。同じ薬でも量によっては益にも害にもなります。
睡眠導入薬・抗うつ薬・抗不安薬の副作用として、せん妄の原因も多いです。逆にある睡眠導入薬は夜間せん妄の治療薬として使われています。認知症に使う薬は、どれが患者に合っているか使ってみないと分からないと言われています。一人一人種類も量も違います。認知症に対する技量や経験不足の医者の場合、不適切な多剤の使用が多いと言われています。それによって周辺症状(BPSD)を悪化させて病気の進行を早めている場合もありますので要注意です。少しでも副作用を感じたら主治医に薬の変更を考えてもらうしかないと思います。対応してくれない先生なら変えるしかないでしょうね。本人、家族が楽になるためには周辺症状の改善しかありません。早急にすべきは、薬の見直しだと思います。
(素人の判断ですので参考まで)

おはようございます。
お住まいの地域がわかりませんが
認知症専門医がいる病院・医院等を検索できます。
ご存知かもしれませんが・・・。
http://www.yume-net.ne.jp/dome/rounen/A_sennmonni/r-A.htm
http://dementia.prit.go.jp/g1.html
http://jaad.net/list_map.html
上記に記載されていなくても認知症を深く理解し治療にあたっている医師もいらっしゃいますが目安です。

とても分かりやすく薬のリストと使用量についても
認知症専門医のグループが書いています。

●かかりつけ医とケアスタッフのための
BPSD対応マニュアル
南山堂(定価2,000円)2008.10.1第1刷

参考になればよろしいのですが・・・。

なるほど・・・

薬の影響と言う事があるのですね。

整形外科の先生に、服用している薬の事は話しましたが、副作用かもと言う話は出ませんでした。

また、翌日に、眠れないことの相談でひめちゃんに会いに言った時にも、首の話をしたのですが、そんな事は何も言われませんでした。

いつも通りに、一種類、薬が増えただけでした。

正直なところ、このままひめちゃんとお付き合いするのは不安で仕方がないのですが、新しい先生を探して、一から罹ると言う事の大変さに負けてしまっています。

我が家の家庭事情で、来春まであまり動けないので、何とかあと4ヶ月ほど、だましだまし暮らして、春になったら息子たちを頼りにしつつ、将来の入院も視野に入れた病院や施設を探そうと思ってます。

そこまで、いろんな事がもつかどうかが問題ですが・・



のんた2号さん

情報ありがとうございます。とても参考になりました。

「とても分かりやすく薬のリストと使用量についても
認知症専門医のグループが書いています。」

↑この部分はネットで見られますか?探し当てられませんでした。



nekoさん

ご主人様も同じだったのですね。でも、数ヶ月で治ったと伺い、ちょっと安心出来ました。

もう、このまま一生下向きの人生を送らなくてはならないのかと思っていましたので。

もっとも、元気すぎるのも大変ですけどね。




momoさんへ
「わかってほしい!若年認知症」という講演会に行って、
今戻ったところで遅くなりました。
すみません。

薬等のリストは紹介した本に書いてあります。
書き方が紛らわしかったですね。
ネツトで買えます。
大きな書店でないと置いてないかもしれません。

ひめちゃん先生は、ご主人の症状の改善を真剣に考えてくれているのでしょうか?何か疑問を感じます。
新しい医者探しが大変ならば、ご主人の苦しい状況と副作用をこまめに訴えて行くしかないでしょうね。本人を診ないで医者が薬を処方する場合は、どうしても家族の訴えで薬の量は増える傾向になります。

進行スピードに個人差はありますが、アルツハイマー病によって生じる機能の喪失のハターンは、おおよそ予測がつくようになっています。それに従わない場合は、合併症や薬の副作用を考えるのが自然だと思うのですが・・・・。

疑問点がありましたら、書き込んでください。
今日は、家にいます。

どんな重症度でも、皆さん、それぞれの困難を抱えながら必死です。
諦めないでくださいね。

のんた2号さん

すみません、お手数おかけしてしまいました。

教えて頂いた本、早速ネットで購入してみました。これから先は、如何に上手にお薬と付き合って行くかが大切、と言うより、もう残された手段はそれだけでしょうか・・・・

諦めてはいけませんね。私が諦めたら、その時点で主人はおしまいですものね。と、分かっていても「見知らぬ人」に見つめられると、もうどうでもいい、と投げやりな気持ちになってしまいそうです。

どう考えても、最近の急激な変わり様は、認知機能の後退、では説明がつかない様な印象を受けます。

同じ立場の方から、こうして色々教えていただけると、本当に心強いです。これからもよろしくお願いします。

こんばんは
義母がアルツハイマーで今介護5です。
3→5になったとき同じように首が固まりました。
そのときすでに歩行困難だったため首を気遣いながら
介護タクシーなどで寝ながら病院へ・・・
かなり痛いようで大騒ぎでしたが
1週間くらいで治りました。
家の場合は「寝違えた」感じです。
レントゲンをとっても異常なし
シップを張ったりマッサージなどしたりです。
時間が治してくれました。

ブログ読んでます。
momoさん無理をしないでください。
大事な大事な旦那様。愛情が伝わってきます。
momoさんの身体もいっぱい大事にしてください。
影ながら応援しています。

若年認知症のケアや対応の基本は、
身体を使ってエネルギーを消費させることで、
フラストレーションを発散させて満足させる。
逆に認知症高齢者の場合は、脳を刺激して生活を活性化させる。
と言われています。

要介護4や5の人が肉体労働を通して生き生きと過ごされている若年認知症デイサービスもあります。(利用者は男性が中心)

高齢者より若年認知症の人は、不本意なことにすぐに反応し怒りになって現れます。それまでのその人の立場や社会的な地位などに応じた接し方が利用している施設にもとめられます。

若年認知症の介護は長く続きますので、私たちが楽な介護をするためには本人の精神と行動の安定が何よりも必要です。それには優秀な医療とケアスタッフの力は、絶対必要です。ケアマネさんともよく相談してよい方向を見いだしたいですね。

tiiko さん

こんにちは。コメントありがとうございます。

お義母さまも、やはり首の固まりがあり、そして治ったとの事、安心材料が一つ増えた思いです。

今日で、ちょうど一週間になりますが、まだ固まったままです。気分の良い時には、ちょっとだけ動くのですが、調子が悪いとガチガチに硬くなってます。精神的なものもあるのかしら?

ほんのちょっとでも不具合があると、連動していろんなことが悪くなってしまいます。何とか、良い方向へ向かうよう、努力はしていますが・・・・

tiiko さん ありがとうございます。程ほどに頑張ります。tiikoさんもお義母さまも、どうぞお大事にお過ごし下さい。

また、お立ち寄りくださいね。 

のんた2号さん、

理想の介護はこうあるべきだと言う理屈は、大体において確立されて来たのでしょうか。

その道の専門家が書かれた本などを読むと、なるほどなるほど、もっともだ、と納得出来るのですが、いざ自分の介護を見つめた時には、理想と現実のギャップに悲しくなってしまいます。

自分自身の心の持ち方もそうだし、医療環境も理想には程遠いものがあります。

理想の環境を求めて引っ越す事もできないし、自分の置かれた現実の中で、精一杯やってゆくしかないのでしょうね。

そう考えるとまた、もっと自分に行動力があったなら違っているかも・・・などと、余計な想念が入ってきたり・・・・

人生は日々修行ですね。

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 | BLOG TOP |