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いつでも里親募集中

お別れのその時まで、絶対に修羅場は避けるわ。そう、穏便に、穏便に・・・・

最後の最後に修羅場を演じるのは、お互いに辛いので、何があっても絶対に落ち着いて対処しよう、と心に決めていました。



ところが・・・・・現実は甘くない。甘くないどころか、超辛口ではありませんか。



夕方デイから戻ってきた時のヒロくんは、「普通」でした。送って下さったオバちゃん職員さんがちょっと苦手な方だったにも関らずです。



今夜は調子がいいかも。眠ってくれるかも。



そんな淡い期待もあってか、夕食時はとても穏やかな時間が流れました。


ヒロくんが大好きなカキフライとcolorsさん直伝の野菜スープがナベにたっぷりと用意されています。



こうして、家で差し向かいで食事が出来るのもあとどのくらいだろう・・・・私は、とても優しい気持ちになれたので、最後に言いたい事を言う事にしました。




お父さん、ありがとう。


どうしたの?


お礼を言おうと思って。今までお父さんのおかげで、いい人生だったから、お礼を言おうと思ったの。


はい、そうですか。


お父さんと結婚して、本当に良かった。幸せな人生だったよ。ありがとう。


はい。



ん~・・・・?せっかくの言葉を何処まで分ってくれているんだか・・・・?



まあ、いいか・・・とりあえず、伝えたし。



そうして、このまま夜が更けて行けばめでたしめでたし・・・なのですが、ここに現実の厳しさが顔を出してくるのです。


最後に、駄目押しに苦しめてやろうと言う悪魔に見初められたのかもしれません。


食事も、甘い言葉も終って、後は眠るだけとなった19時30分頃、ヒロくんは急に怒り出しました。


「急に」と言うのは、私の目にはそう映ったのですが、本人にはそれなりの事情があるのかもしれません。


ただ・・・今回は、その本人なりの事情が全く推測できません。ここまであんなにいい時間を過ごしてきたのに、どうしたんだろう?


私には、理解不能。能力の限界です。



おかしいんだよね、



バカ、


そんなことしてるとたいへんだよ、


はやくやって、おかしいよ、


どうしてそういうこというの、


いっしょうけんめいやってるのに、


これじゃあ、


はやく、


かってにしろ、


もう・・・・・・



ka-tenn





彼は、椅子やテーブルを拳で叩き、当然私にも迫って来ます。


逃げました。


狭い部屋の中を巧みに逃げました。


運動神経なら、ヒロくんよりずっとあるわ。



今夜の彼の怒りはなかなか収まりません。何を言っても、どんなに優しく接しても効き目がありません。


kagami



残っていたカキフライが目に入りました。そうだ!えさで釣ろう。

(言葉にはとげがありますが、最近は食べているときだけが落ち着くので、こんな表現になります)


私は、急いで冷え切ったカキフライを彼の目に前に差し出し、「これ、食べる?美味しいよ。」と言って見ました。


温めてあげたいけど、その時間すら待てないのです。


彼は、急に怒りを鎮めたかのように「たべる」と言って、立ったまま冷えたカキフライを食べ始めました。


少し落ち着いてきそうな感じなので、私は急いでナベに入った野菜スープを温めました。


駄目押しのえさを与えなくては・・・・・




どこからかったの?


美味しそうに温かいスープを啜りながら聞いてきました。


作ったんだよ。お父さんの為に一生懸命作ったんだよ。


はい、わかりました。


何回もお代わりして、飲み終えると、


はい、ありがと


と、ようやく落ち着いてくれました。良かった・・・・修羅場回避成功!



と、思いきや・・・・ここが、長い長い夜の始まりでした。



一旦はベッドで横になったヒロくんですが、朝までの眠りは、20分、50分、30分、20分、45分と細切れでした。



そして、その細切れの合間の覚醒中は、たえずご機嫌悪く、物に当たり人に当たり、苦しみの極致にありました。


寝室のドアノブを掴み、足で蹴りながら「バカヤロー」と叫んでいる彼を、私はベッドに横たわってじっと見ている以外にありませんでした。


多分、どんな優しい言葉も通用しないでしょう。



それに、もう・・・体が動きません。



どうして、最後に又、こんな見たくない姿を見せてくれるのでしょう・・・



もしかしたら、これは、ヒロくんの最後の思いやりなのかもしれません。


ほら、僕はこんなに酷いんだよ。もう家じゃとても看られないでしょう。もう無理だから、心置きなく病院へ預けてくれ。ね、こんなに酷いんだよ。


って。



寝室から出てゆく気力が無い私に代わって、ショウがリビングで父親を宥めている気配が伝わってきます。


ぼそぼそと話しかけている声が聞こえます。


バナナ、食べる?ん?食べる?ミルク飲む?温めようか?


やっぱり、ショウもえさで釣っているようです。





誰の、どんな努力も空しく、ヒロくんは朝まで苦しみと共に過ごしました。かわいそうに、本当にかわいそうに・・・・




頭の中の配線が一本切れた。そんな感じを受けます。


kurushisou





早く、早く、早く・・・・・入院させてあげたい。ヒロくんの為に、そして私の為に。



今、私は最後の気力と体力を振り絞って、「限界」と言う名の細い細い綱の上を、ゆっくりとゆっくりとバランスを取りながら渡っているのです。




お願いだから、微風さえ吹かないで。





落ちてしまう。







最後に・・・・・落ちてしまう。



himeotousannkawaisou








コメント

我が家も…

そうですか…
早く入院の連絡がくるとよいですね…
今はそれしかないですね…

本当に夫の入院の頃と同じです。
限界の文字がどんどん膨らんで、破裂しそうでした。

入院など考えてもみなかった私を 
ここまで追い込んだのは、他でもない“あなた自身”なのですよ!
夫に向かって心の中で叫び続けました。

ヒロさんもmomoさんも救って差し上げたくても
経験者なのに、何もできなくて悔しいです。

一日も早く入院の連絡が来ますよう祈るばかりです。

踏ん張れ[s:20529]

後少し 踏ん張って
限界まで頑張ってる貴女に何もしてあげれない私だけど
後 少し踏ん張って
心 砕けないで

御主人支える大輪の向日葵の貴女に心よりエールを

後すこし
後すこし

colorsさん、三重の向日葵さん、

ありがとうございます。温かいコメント、とても嬉しく読ませていただきました。また、元気がでました。
とても、大きなパワーを頂く事が出来ました。

そうですね、後すこし、後すこし、です。こうして、温かいエールを頂くだけで、また、私は頑張る事が出来ます。



昨夜(今朝)は、1時~4時半までまとまって寝てくれたので、良い方でした。

主人は、朝ごはんを食べ終わって、椅子でうとうとしています。

8時半になったらデイに送り届けて、それから私は出来るだけ長く寝ます。今夜も夜勤が続きます。

でも、ここで元気を頂いたので、頑張れそうです。後すこしだから。

老婆心ながら・・・

momoさんの気持ちもわからなくもないけれど、
とにかく普通に、普通に・・・

「最後」オーラはださないほうがいいでしょう。

新しい環境への移行はできるだけ普通に。

momoさんの疲れがとれたら、また新しい介護が始まるのですから、最後を意識しすぎないでくださいね。

さすが・・・

mikiさん。

冷静な分析、もっともです。普通に、普通に・・・・

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