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いつでも里親募集中

犬は過去を振り返らないと言われています。


抱いていた大きな希望が目の前で消えてしまった時、人間はこうなるんだと、初めて知りました。


ゴムの風船が、いつの間にかしわしわにしぼんで、部屋の片隅で遠慮がちに転がっているあのちょっと惨めな姿。



予想外の受け入れ拒否の連絡を受けたあと、私は暫くの間、精神的にほぼ死んでいました。



持っていた希望と現実とのギャップがあまりにも大きすぎたので、心も体も適応不能状態でした。



事務所で受けた電話の受話器を置いて、私は平静を装って、再びやりかけの仕事に向かいました。



だけど・・・周りの景色が見えません。



誰か人が来て、事務員のOさんが応対しているのが、耳に聞こえてくるけれど、「私」はそこには存在していない感じでした。



私の目は、目の前のPCの無機質な画面と、机の上の、振込み途中の請求書の束だけが見えていました。






何だか・・・・変な感じ。







自分は、一生懸命「普通」に仕事の続きをしているつもりなのに、何か「異常」なオーラが出ていたのでしょう。



翌朝、事務所に行った私に、事務員のOさんが、


「あ~、良かった。奥さん、昨日死ぬんじゃないかと思って心配してたんですよ。」って。




今もまだ、復活できな脱力系の自分と、これではいけない、何とか次の策を考えないと、と思って、冷静に動いてくれる、二人の自分が居ます。



どちらも「私」です。




脱力系の私は、その日は夕食を作ることも出来ないで、夜遅くまでボーっと暖炉の前に座って、揺れる炎を見つめていました。



膝の上の、メグちゃんのぬくもりだけが、心を癒してくれます。



夫が、目の前に居なくて本当に良かった。決まった曜日の泊りが、この時だけ一日ずれていたのが幸いでした。


もし今、首をうなだれて苦しそうな表情の彼が目の前に居たら、また一人、別の私、狂気の私、が登場してしまったかもしれません。




「ご飯食べてくるよ。」と息子たちが出かけてゆきました。


忙しさのピークを迎え、時には朝の5時から深夜12時過ぎまで、氷点下の職場で働き続ける彼らに、温かい食事も作ってやれないとは、何とも情けない母親です。




男の子はシャイです。


大げさな激励や慰めや、優しい言葉は言いません。


「残念だったね。」


「早くお風呂に入って寝てくれば。」


そんな言葉を言うだけで精一杯です。


でも、彼らが如何に私を気遣ってくれているかは良く分かります。


ガッカリしたのは私だけではないのに・・・・


彼らもあとほんの少し、と思いながら日々を過ごしていたの違いないのです。


ショウも、父親が無事に入院が出来たら、ようやく自分の生活に戻れると思っていたはずなのに・・・・


家族全員が大きな落胆を感じているはずなのに・・・・・・




やっぱり・・・「男」は強いと思います。




彼らは、淡々と日常生活を続け、大きな落胆を表現している私を、そっと気遣ってくれます。






気が付くと、日付が変わっていました。



私はまだ暖炉の前でボーっとしたままです。



メグちゃんだけが律儀に膝の上に乗ってくれています。



ダメだ・・・・早く、お風呂に入って寝ないと・・・・・



そう思って、立ち上がったけど、風呂場へ向かう気力はありませんでした。


と、言うより、風呂なんか入ったら、そのまま湯船の底に沈んでしまうかもしれない・・・・・



着替えもしないで、エプロンも取らないで、そのままベッドへ転がり込みました。



メグちゃんをぎゅっと抱きしめて眠りました。



泥のように眠る、ってこう言う時に使えば良いのでしょうか。




翌朝、私は目を覚まして、「あ、生きてる。まだ、動けるわ。」と思いました。



しぼんだゴム風船にほんのちょっとだけ空気が入っていました。





窓の外に事務員のOさんがごみを出しに行っている姿が見えました。


あれ?Oさん、今日お休みのはずだったのに・・・・ここにもまた一人、私を気遣ってくれている人が居ました。




そして、沢山の方から頂いた、暖かい励ましのコメントや、メール、電話。


幸せだわ、と思いました。応援団がこんなにも沢山居る。


何を見ても、じわっと涙が出てきます。


おかしいな・・・・私って、こんなに涙もろい人間じゃなかったのに。




だから、このまましぼんでいる訳には行きません。


次の手を考えて、行動に移します。




ただ・・・・・今度は、何も期待しないことにします。



犬は、過去を振り返らないし、未来への希望も持たない。


たった今の目の前の喜び、悲しみ、だけを受け取って、淡々と生きているのです。


私も、今日から犬になります。





メグちゃん、仲間だよ。




コメント

よかった・・・

Oさんと 同じことですが
よかった・・・ momoさんが また 息を吹きかえした・・
私が言えることではありませんが 周りには たくさんの方がいらっしゃる 
みんな momoさんが 大好きで 元気でいてほしいと願っていらっしゃる
大事な方なのですよ momoさんは・・・
わめいても なんでも momoさんには 元気でいてほしいと みなさん 思っていらっしゃいます!
ご主人だけの momoさんではないのですよ
とにかく お元気で・・・
遠くから お祈りしています
  

かあ子さん、

お久しぶりです。

まだまだ青息吐息ですが、こんなに応援団が沢山居てくださると、息を吹き返さない訳には行きませんでした。

人の気持ちは、人を動かす、すごいパワーだと実感しました。

まだまだ先が見えませんが、私が停滞しないように見張っててくださいね。

温かいコメント、本当にありがとうございました!

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今がどん底

年末にmomo家の家族全員がそろった写真がアップされましたね。
あのとき、息子さんたちのお嫁さん、お孫さんも一緒のにぎやかな家族写真を夢想しました。

今は、本当にしんどいですね。
でも、「絶対に介護では死なない!」という気持ちを持ってくださいね。

あと何年後かわからないけれど、きっと家族も増えていくはず。
いつの日か、お孫さんが癒してくれる日もきます。

今がどん底。
気力がもどるには時間がかかるでしょう。

とにかく、今をしのぐ。
今はそれに尽きます。

もう少し元気がもどってきてから動いてくださいね。
大切な息子さんたちがそばについていてくれている。
ありがたいですね。

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