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いつでも里親募集中

衝撃のS病院見学の翌日は、期待大きいJ病院です。



○十万のケア・・・・って、どんなだろう?


私は、心の中で、優しさと穏やかさと慈愛に満ち溢れた「天使の部屋」で、幸せそうに過ごしているヒロくんの姿を想像していました。



遠いから、あまり面会には行けないけど、そんな暖かい「天使の部屋」なら、私が居なくても大丈夫だわ。



高速道路を通っていくと、迷わずにJ病院に到着しました。1時間半です。


2時間かかると思っていた所、30分短縮されたので、幸先が良いです。


そして、何よりここは、私たちが結婚直後から10年間暮していた家の直ぐ近くなのです。


このJ病院の脇を通って、毎日買い物に行っていました。


懐かしい景色に、当時の記憶が蘇って来ました。


結婚したばかりのヒロくんは、本当にかっこ良くて素敵だった。


私には、もったいないほどのいい男だった。


四人の子供たちも、皆この地で生まれ育った。


ヒロくんは、本当にいいお父さんだった。


家事育児、何でも手伝ってくれた。


いっぱい、遊びに連れて行ってくれた。


優しかった。


楽しかった。


幸せだった。



あの頃、ベビーカーを押しながら、毎日歩いていたこの道を、今、私は再び歩いている。


夫をこのJ病院に入院させるために。


病院がある事は、当時から知っていたけど、あの頃のイメージは「精神病院」。


時々、同じ洋服を着た坊主頭の患者さんが、職員さんに付き添われて散歩しているのに出会う事があった。


私は、ちょっと怖くて、小さな子供たちをかばったものだった。


今私は、大きくなった子供を頼りに、お父さんをこの病院に入れるために、ここにいる。




人生って・・・・・・なんだろう?









そんな追憶は、ちょっと置いておいて、J病院見学に行かなくてはなりません。



相談員Nさんは、電話のイメージ通りの優しい方でした。


J病院も歴史のある病院なので、古い建物と新しい建物が入り組んでいます。


Nさんは、まず病棟の見学に行きましょうと言われて、新しいA棟に案内して下さる事になりました。






さあ、「天使の部屋」へ出発です。




ここ数日間、私の頭の中では、「天使の部屋」のイメージが膨らみ続けていました。



部屋の中には、マザーテレサとナイチンゲールが何人も居て、溢れんばかりの笑みを湛えながら、おじいちゃんやおばあちゃんに優しく語り掛けています。


天井近くには、背中に小さな翼が生えたエンジェルがいっぱいいて、一人ぼっちで淋しくしている人はいないか、トイレに行きたいけど上手く言えないで困っている人はいないか、と目を凝らして飛び回っています。



だから・・・・



いつもいつも目が行き届いた安心で満たされているのです。



そんな慈愛に満ち溢れた「天使の部屋」が、直ぐそこにあります。




ドキドキ、ワクワク・・・・・





大きな大きな期待を持った私が見た「天使の部屋」は・・・・・







あれ?







普通のお部屋だわ。







Nさんはちっとも悪くないのに、勝手に過度な期待をしていた私は、残念な結果にガッカリしてしまいました。



いえいえ、決して悪くは無いのです。



普通です、ちゃんとした普通のお部屋です。



その場に流れている空気も、決して悪いものではなく・・・・普通です。



個室と言うのも、有名芸能人が入院しているニュースで見る様な、あんなホテルみたいな部屋ではなく、ごく普通の一人部屋でした。




そうです、ちゃんとした「普通」なんです。





K2と同じ位の80点は充分に満たしているのですが、距離と値段を考慮に入れると、そこからマイナスが生じてしまうのです。


あと、私の勝手な期待もマイナス要因となってしまいました。






そして、このJ病院には、案内された療養型の病棟の他に、急性期の治療病棟もあると言う事なので、私はそちらも見てみたくなりました。


急性期の病棟も見学させて頂いてよろしいですか?


あ、はい。


と、言われたNさんの表情に一瞬のかげり見たり。



急性期病棟は、古い建物でした。


急性期といっても、やはりここもK2病院と同じ様に、荒れている患者さんは殆ど見られず、大体において大人しく座っておられました。


何人かは、ウロウロと歩き回っていたり、ヒロくんと同じ位の荒れ具合の男性もいました。



Nさんに案内されて、廊下を通って、病室を見学した時・・・・・








トイレの臭い!






かなり強烈なトイレの臭いが充満しているのです。


(ちょっとぉ・・・・・○十万の病院がこれじゃあ・・・・)


Nさんも、流石にひどいと思われたようで、


ちょっと、トイレの臭いが酷いですね。


と、先手を打って言われましたが、まさか、そうですね、とも言えない私は、ひたすら気付かない振りをする事しか出来ませんでした。


(人手が足りなくて、掃除が行き届かないんだろうか?でも、○十万の部屋代取ってるのに・・・・)



同じ建物の上の階に、もう一つ療養型があると言うことで、私たちは、トイレの臭いから逃げるように、そちらの階へ移動しました。



もし、療養型に入院する事になったら、最初に見せていただいた新しいA棟と、この古い建物、どちらになるんだろう?


Nさんに、聞いてみると、


その時に空いている方になります。ご希望があれば、その様にする事も出来ます。金額は同じです。



う~ん、ご希望があればって、○十万出して、階下からのトイレの香り付じゃあ・・・・ちょっと悲しい。



療養型のその階は、広いホールに患者さんがポツリ、ポツリでした。



ここで、私は又、見たくない光景を見てしまいました。



カウンターのすぐ外に、一人のおばあちゃんが椅子に座っていました。


いえいえ、座っていたというより、椅子の肘掛の隙間から、体がずり落ちて、今にも首吊りしそうな態勢だったのです。




でも・・・・誰も・・・・気がついていない。




Nさんがあわてて、声を掛けると、カウンターの中から急いで職員さんが出てきて、おばあちゃんは難を逃れました。(ちょっとオーバーに書いてますけど)





そんな訳で・・・・・・私が勝手に描いていた「天使の部屋」のイメージは、はかなくも消え去ってしまいました。



ただ、ここは緊急避難に使えそうです。



いよいよどうしようもなく追い詰められたり、私が突然倒れたり、そんな時には直ぐに入れそうです。


(あ、○十万円は確保しておこう。)






そう思えただけでも、今日は大きな収穫でした。



3日後に入院できますが、よろしいですか?


と、再度親切に言って下さったNさんには、心からお礼を言って、私は幻の「天使の部屋」を後にしました。





コメント

映画のワンシーン

映画化できそうな書き出しですね。

人生ってなんだろう。
まさか、まさかの出来事が我が身にふりかかる。

たぶん、これが、人生なのでしょう。

たくさん、たくさんの病院見学のレポート、ポイントが押さえられていて、家族の気持ち、家族が求めているもの、が痛いほど伝わってきます。

今のヒロ君の安定状態で、momoさんの疲れもかなり快復されただろうと思っています。
頑張りすぎないように、頑張ってくださいね。





安全と安心

家族が求めているものは、これしかないでしょう。

夜寝てくれるので、私の身体的疲労は、一時期に比べるとかなり回復されてきました。

そうですね・・・頑張り過ぎないように気をつけます。

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