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いつでも里親募集中

三輪車

3つの車輪が同時に地について、初めて安定して走る事が出来る三輪車。




私と、事務員のOさんとパートのEさんは、正に三輪車でした。


時々は、誰かがかけて、ガタガタしながら走った事もありますが、この13年間、お互いになくてはならない存在として、助け合いながら仕事を回してきました。


社長であるヒロくんが、現場から離れ、冬場は製造現場に専念する息子たちの助けを借りる事も出来ない現状で、私はOさんとEさんの二人を頼りにやってきました。


自分で言うのもなんですが、実に性能の良い三輪車でした。


タイプの違う三人が、補い合い、力を合わせて、社長が病気でも、息子たちの力が借りられなくても、会社の縁の下はしっかりと支えられてきました。


この三輪車さえ潰れなければ、何も怖くない、どんな事でも出来る。そんな自信さえ持っていました。





でも・・・最初に脱落せざるを得なくなったのは、私でした。



数年前から、少しずつ仕事をする時間がなくなりました。


ヒロくんが、具合が悪くなるに連れて、私の時間と気持ちは、仕事よりも夫に向かっていました。


「仕方ないじゃない。私が看ないで誰か看てくれるの?」


そう言う思いでした。



仕方ない、仕方ない・・・・・そう思いながら、私は、自分の仕事を周りの誰かに譲る事を始めました。


自分が仕事が完全に出来なくなっても、会社がちゃんと回ってゆく様にする事が、私の仕事だと思っていました。


息子に譲りました。Oさんにも、譲りました。Eさんにも、たっぷりと譲りました。


10の内、9まで譲る事が出来ました。


それは正解でした。


平成21年地獄のさなか、私は、ほんの「1」の仕事をするだけで良くなっていたからです。


殆ど眠れない日々が流れる中で、ヒロくんをデイに送り出し、這うように事務所に行き、「1」の仕事だけを済ませて、再び這うように家に帰って、寝る。


こんな毎日でした。



それでも、この三輪車は走り続けてくれました。


私と言う、殆ど動かなくなった車輪を引きずりながらも、過酷な冬を、例年と何も変わらない状態で切り抜けてくれました。


今更ながら、OさんとEさんの体力、気力、責任感、使命感には感服します。



でも・・・・・・



一つの車輪が動かない状態で、無理に走り続けた残りの二つの車輪は、気がつくとぼろぼろに疲弊していました。



Oさん、60歳。Eさん、62歳。



「120%働かせていただきました。今月一杯で引退させてください。」


Eさんの申し出は、唐突ではありましたが、来るべきものが来た、と言う思いでした。



本人が言う通り、Eさんには120%の仕事をしてもらっていました。


かなり無理をさせている事は、重々承知していましたが、そうしてもらわないと、仕事が回っていかなかったのです。


社長がアルツハイマーになって、奥さんがそのお世話をしなくてはならない零細企業が、まともに動いてゆくには、残った人たちは皆、120%以上働かないとならなかったのです。


本当に、本当に、良く働いてもらいました。


そして、Eさんがこう言って来たと言う事は、もう翻意する余地はない、と言うことも分っていました。


私と、次の社長である長男のケンは、「長い間、本当にありがとうございました。」と、ただEさんの労をねぎらう事しか出来ませんでした。






さあ、完全に二輪になってしまった私の車、どうしようか。


Oさんも、Eさんと違わずかなり疲弊しています。





Oさんの話は、これまで何回も書いた事があります。


元気で明るい人である事。


車椅子のご主人を長年介護しているベテラン介護者である事。


そして、私にとってなくてはならない存在だという事。


単に、仕事の相棒と言うだけでなく、Oさんの存在は、私が今元気にここに居られる為に、絶対になくてはならないのです。



昨年、地獄への坂道を転がり落ちながらも、何とか破局に到らずに過ごす事が出来た理由の一つに、Oさんの存在があります。



元気だった社長さん、バリバリに働いていた社長さん、そして、だんだんとおかしくなってきた社長さん、どんどんおかしくなってきた社長さん・・・・・その全てを直ぐ傍で私と一緒に見ていて、何もかもを分っていてくれているOさん。


苦しい時、辛い時、悲しい時、もうダメだと思った時、Oさんはそんな私の気持ちの全てを聞いてくれました。



そして又、私は元気を取り戻す事が出来ました。



人は、いつかは別れるもの。ずっとずっと一緒に居られるものではないし、まして仕事場なので、いつかは必ず居なくなってゆく人である事は分っています。


年齢的にも無理は言えません。



でも、ダメ。今はダメ。



今、私の目の前からOさんが居なくなっては、私は元気に生きてゆくことが出来ない。絶対に出来ない。



何日も考えに考えた挙句、私は決めました。




仕事に復帰しよう、と。




ヒロくんが、今年になってから、良い眠りを続けてくれているので、最近は、私も充分に体力が回復し、デイに行ってくれている間は、事務所に出ているのですが、「1」しか仕事がないので、暇をもてあましていたのです。



無性に仕事がしたくなりました。



三輪車は、二輪になってしまったけれど、もう一度私がしっかりした車輪となって、Oさんと二人で力を合わせて走ってみたくなりました。



ちょっと型式が古くなってしまった私たちの補助輪として、息子たちや他の若い力をいくつか借りて、まだもう少し遠くまで走ってみたい。




もしかしたら、途中で何かあって、走れなくなるかもしれないけど、その時はその時で、また考えれば良い。



万一、昨年の再来があれば、その時は・・・・もう、頑張るまい。



入院できる病院も探した。



ヒロくんの人生を可能な限り豊かに過ごさせてあげたい。



同時に、私自身の人生も、豊かに過ごしたい。







さあ、春からまた、忙しくなるわ。




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コメント

お仕事復帰大賛成です。Oさん60才まだまだ若いです。可愛い看板犬もいるし、明るい0さんと、明るくなったmomoさんで、がんばってください。
ソ・ワ・カ・の心
ソは、掃除
ワは、笑い
カは、感謝
今 はまっている言葉です。
メグちゃん癒しと、笑い顔お願いね。


44E355 さん

ソ・ワ・カ・の心。良いこと教えて頂きました。

ワとカは、大丈夫ですが、ソが手抜きかも。こればっかりは、メグちゃんに手伝ってもらう訳にはいかないし・・・頑張ることにしまししょう。

ファイト!

また一歩踏み出しましたね!
よかった。

私も一歩また一歩とよろよろ歩きながら進んでいます。

父もまだ穏やかでいるのが大いに救いです。

momoさんに、Oさんに、息子さんに、私に、
ファイト!!

応援しています

最近コメントは書いていませんが、しっかり応援していますよ。

正直、介護をやり遂げるまで、何もない、ということはありません。
もう母は、私の手の届かないところに行ってしまいました。
感無量という心境にすると、母がむせるので、そこまでの声かけはやめました。
ここまでやってきた貯金がいっぱいあるので大丈夫。

これからもいろいろなことがあるでしょうが、ガンバ!
頑張りすぎないように、頑張ってくださいね。

sakura さん

ありがとうございます!

お父さまがまだ穏やかでおられると伺って、嬉しく思います。一番不安なのが、「また」あの時代に戻ってしまうのではないか、と言うことです。

まあ、先を心配しても仕方がないし、何処にも答えはないし、「今」を精一杯生きて行きたいと思います。

本当に、皆にファイト!ですね。

mikiさん、

お久しぶりです。でも、いつも見守って頂いていると思っていましたよ。

昨年、mikiさんから、いっぱいいっぱいの言葉を頂いていた頃、こんな風になるとは考えていませんでした。だから、これから先もどうなるか分らないですね。

お母様のご様子・・・・・ここまでmikiさんが歩いて来られた介護道が見えてくるようでした。

私も、やれるだけやって、最後はすがすがしい気持ちで見送って上げられるといいなと思います。

頑張りましょう!ほどほどにね。

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