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いつでも里親募集中

「この人を鬱と診断するか、アルツハイマーと診断するかは、その日の医者の気分なんですよ。」白衣の先生の口から出たその言葉に、唖然としてしまいました。 もう、かれこれ6年前の事です。


白衣の先生は続けられました。

「精神科はまだまだ原始時代です。例えば、癌だったら医者が10人居れば9人は同じ診断を下します。ところが、精神科の場合は医者が10人居れば10通りの診断が下るのです。それ程原始時代なのです。」

挟む言葉がありません。黙って聞き続けました。


「近くの病院でアリセプトを貰っているんだったら、それが最良です。今の日本では、都会の一流病院でも、田舎の病院でも、アルツハイマーにはアリセプトを処方する以外の事は出来ません。」

冷たい言葉は続きます。

「もし、もっと詳しく検査したいならしても良いですよ。でも、アリセプト処方以外の事は今の日本ではありません。精神科は原始時代なので・・・・」


これ以上何を求めるのだと言わんばかりの言葉に、私は思考が停止し、気が付くとヒロくんと二人病院の外を歩いていました。


来なきゃ良かった、セカンドオピニオンなんか求めて遥々と遠い有名な病院なんかに来なきゃ良かった・・・


「何だあの医者!診断がその日の気分だなんて。腹立つわーーー!」

と、心の中で悪態をつきましたが、冷静になってみると、この日を境に私はヒロくんの病気、認知症と共に生きて行く覚悟が出来た様な気がします。


そう、ヒロくんには最高の治療を施している、日本中何処へ行ってもこれ以上ない(これしかない)治療を受けさせている。

医学的にはこれ以上ジタバタしても仕方ない。

それなら、あと出来ることは残された日々を如何に穏やかに楽しい気持ちで送る事が出来るか、これに尽きる。

あの日のあの先生の無謀とも言えるあの言葉は、私に夫の病、不治の病と向き合う心の落とし所をつけさせてくれた様な気がします。

今は、お名前も忘れてしまったあの先生に感謝しています。

心の中だけど、悪態ついてごめんなさい。

それにしても、人類が宇宙へ飛び出すこの21世紀に、私達夫婦が向かい合っている世界は原始時代だなんて・・・・・



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