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いつでも里親募集中

Tさんの後を着いて、再び3Fの病棟へ上がりました。


雰囲気は、1月に見学した時と変わりません。そんなに突然変わるはずもないのです。


でも、変わったのは、私の「目」でした。




暖かい雰囲気の良い病棟だわ・・・・


一人一人に目が行き届いている感じがする。


職員さんも、皆優しそうで良い感じだわ。


おじいさんが良い笑顔で笑っている。


大声をあげて床に寝転がっているおばあさんにさえ、ほのぼのとした雰囲気を感じました。


1月の私です。





でも・・・・・「明日」「ここへ」「夫を」「置いて来る」私の「目」と「耳」は、同じ現状を違う角度で感じ取ってしまいました。



職員さん、忙しそうだわ・・・(せっせとゴミを持ち出している時でした)



一人のおじいさんが、自分の部屋のベッドへ座りました。足元のセンサーが鳴って、直ぐに知らせるようになっていて職員さんが急いでやってきました。




目が行き届くようになっています。でも、職員さんは、おじいさんに異常がないのを確認すると、一声かけただけで直ぐに行ってしまいました。(忙しそう・・・)



おばあさんが大声を上げています。多分、1月に見た方と同じ方でしょう。



この奇声の中にヒロくんを置いてくることになるんだわ・・・・



お風呂は、週に2回です。ヒロくん、お風呂大好きで、Nホームさんでは毎日楽しみにして入れてもらっているのに・・・



着替えは、お風呂の時の他は、汚れた時だけで、後は昼も夜も着替えなしだそうです。そうなんだ・・・・



外へ行くのが大好きなヒロくん。車でのドライブは、付き添いの職員さんの他に、運転手を確保しないといけないので、計画的でないとダメだそうです。



気分転換の外出となると、歩いてお散歩だけになるそうです。



今、Nホームさんでは、殆ど毎日ドライブに連れ出してくださっているのに・・・・・




でも、ここは病院。




家で見てあげられないから、入院させるんだもの、贅沢は言えない。わがままは言えない。



100%納得が行く環境なんてとても叶うわけもなく、これで合格。ここは上出来。




いよいよ明日、となるとちょっと切なく、Tさんの言われる「迷い」がないでもありませんでしたが、ここで迷ってはいけない事は、私の中の「理性的な」部分がしっかりと認識していました。



さあ、ゆっくり見せてもらったから、これで帰ろう、早く帰って、明日の準備をしなくては。



その時、Tさんが、「ちょっと待ってくださいね。」と言って、面会に来ていた他の家族の方とお話をされていました。



私は、それを待つ間に、もう一度そこに居る患者さんたちに目をやりました。



今のヒロくんみたいに、しんどそうな表情や苦しそうな表情をした人はいません。うろうろ、そわそわと歩き回っている人もいません。



ほら、やっぱり、ここは良い病院なんだわ。






その時、私の目に入ったのは、白衣を着た一人の男性でした。



どこからともなくふらっと現れて、その辺りをうろうろと歩いています。



着ている白衣は、前のボタンを留めずに、ちょっとだらしない感じです。



白衣を着ているからお医者さん?



でも、彼は、そこに居る何人もの入院患者さんたちに声をかけるでもなく、様子を伺うでもなく、まるで彼らはそこに存在しないかのように、窓際まで歩いて行き、窓にもたれて、携帯電話をいじり始めました。



病院で携帯電話を平気で触っている白衣の人。



いったい、誰だろう?



もしかしたら、彼も患者さんなのかしら?自分を医者だと信じ込んでいたりして・・・・・



表情に優しさも暖かさもほんのちょっとの笑顔もない、横柄な態度の彼が、たった一人そこに加わっただけで、今までの柔らかい暖かい空気が、とたんに凍りつきました。




「精神病院」・・・・・・・私の頭にその4文字が浮かんできました。



どうか彼が、ここの先生ではありませんように、と心から願いながら、話が終ったTさんに、聞いてみました。





あちらの方は、先生ですか?



Tさんは、ニコニコ笑いながら答えました。




はい、うちの理事長です。



・・・・・・・・・・・・・・・・




続く・・


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