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いつでも里親募集中

「そうですか、それは、私もショックだわ。」Yさんの言葉は、微妙でした。




Tさんから、一週間の猶予期間を貰った事をYさんに伝えるためにTELした時の事です。



Tさんが、明日の入院は一旦保留して、しばらく考えて見てくださいと言われました。


それで?考えましたか?



はい、やっぱり止めます。



・・・・・・・やめて、どうするの?



このままで行きます。またお願いします。



在宅で?それは、大変ですよ。



もっと追い詰められたら、その時は考えます。



まだ、追い詰められてないって事ね。



だって、状態は全然良いじゃないですか。



去年と比べるとね。



私が、倒れるか、昨年みたいに、このままでは明日にも殺してしまうのではないかと思うくらい精神的に追い詰められない限り、あの場においてくる事は無理です。


1月に見学した時と違って、いよいよ明日ここに主人を置いて来るんだと思うと、絶対に無理でした。理事長さんの事は一つの引き金です。




それで、ヒロさんには言ったの?



はい。入院はやめるよ、って言ったら泣いて喜びました。よかったよかった、ほんとにありがとう、って言って、嬉しそうでした。



そう・・・





Yさん、受話器の向こう側でちょっと泣いてる感じです。






今、この状態で入院させてしまうと、きっと後悔するとおもいます。家に居なくなったら、楽になれる部分もあるのかもしれませんが、違う意味でのストレスが大きいと思います。

やっぱり、まだダメです。

早めに手を打とうと思ったけど、無理です。





奥さんの力って凄いわねぇ・・・家族を思う気持ちには頭が下がります。






で、「私もショックだわ。」に繋がりました。



Yさんのショックの理由は何だろう?一番手のかかる問題児が、やっと卒業すると思ったら、またまた留年したから?



ま、そこは詮索するのを止めて、我が家はまたこれから先もNホームさんでお世話になりながら暮らしてゆく事になりました。





分りました。momoさんとNホームで、仕切り直ししましょう。




良かった。Yさんの力強い言葉に、安堵しました。








そして、後一つ最後の仕事が残っています。



Tさんにお返事しなくてはなりません。



ヒロくんが、「そこに居てくれるだけでいい」と言う想いを感じた事は紛れもない事実であり、再び「妻」の感覚を持てた事も事実です。



でも、だからと言って、その後の日々が、いつも平和で穏やかな時間が流れている訳ではありません。



相変わらず、眉間に皺が寄って、苦しそうな表情をしている時間が大分部であるし、落ち着きなく座っていることが出来ないで、ウロウロソワソワ、歩き回っている事もしょっちゅうです。




夜も、熟睡とは行きません。




笑顔は、めったに見られません。




苦しそうな顔を見ると、私の判断は間違っていたのではないかと言う想いに囚われてしまいます。




「妻」である時間よりも、「戦友」である時間の方が遥かに長い事も事実です。




戦いは、まだまだ延々と続きそうです。




まだ、まだ・・・・Tさんに返事していないから、今ならまだ間に合う、せっかくのチャンスを、私の独断で逃してしまっていいものか。




こう思い続けながら過ごしていた一週間であった事も事実です。




でも、病棟で感じた、「今はまだ、いやだ」と言う自分自身の本音と、ヒロくんが見せてくれたあの安堵の表情を思い出すと、私は、「迷い」と言う錘を引き摺りながらも、どうしても今はまだ入院させる事ができないのです。




どんなに錘が重くても、まだ歩ける。まだ、歩きたい。まだ、まだ、まだ・・・・・もう少し大丈夫。




とにかく電話して見よう。Tさんと話してみよう。




衝撃の日から8日後の4月13日、私はK病院にTELを入れました。




相変わらずの優しい声で答えて下さったTさんに、私はその時心にある全てを話しました。




Tさんは、不思議な方です。話している途中に、私の心の全てが、すーっとTさんの中に入って行く様な感覚です。







最後に、私は一番知りたいことを聞いてみました。




主人は家で過ごす事が、幸せでしょうか?



急な受け入れで入院されるよりも、きっかけは悪かったですが、一旦時間を取って考えられて、また、ご主人様の気持ちも確認できてとても良かったと思います。


あ、これじゃあ、答えになっていませんね。




答えは、ないでしょうね。今も、迷いは消えないし、また、入院させていたら、また、これで良かったのかと悩んでいるでしょうね。

どちらにしても、何らかの後悔があるのかもしれません。でも、この一週間と言う時間があって、とても良かったです。




今回の事は、私と看護士長だけで留めてあります。上には、やはりもう少し在宅でやってみると言われたとだけ言っておきますので、今後また入院を検討される事があったら、また電話して下さい。



Tさんは、何て良い方なんでしょうか。こんなモンスター家族みたいだった私に、こんなにも優しい言葉をかけて下さいました。




今後、ヒロくんと私の人生で、もしかしたらK病院さんとの関りは全くないかもしれないけれど、私はTさんと言う方と知り合えた事が、とても貴重な事に思えました。





そして、今回のドタキャンは、これで良かったんだと思う事ができました。









季節外れの寒さが続いたせいか、それとも大自然が何らかの祝福をしてくれているのか、この一週間、桜はずっと満開でした。




何度も何度もいつもの所にお花見に行く事が出来ました。




いつもと同じ、いつもの景色。




そして、私の隣にはいつもの人がいる。




この生活が、どれだけ幸せに満ち溢れたものかを実感できる日々でした。




あ~、嬉しい。本当だったら、今頃ヒロくんは病院に居るから、私は一人ぼっちだったんだわ。今、こうして一緒に居られるから、本当に嬉しいわ。




何度も、この台詞をそっとつぶやいていました。








桜は満開も見事ですが、散り際の美しさはまた格別です。




いつもの道は、ピンク色の絨毯が敷き詰められていました。




助手席にヒロくんを乗せてピンクの絨毯の上を走っていると、何処からともなくサーーー!と風が吹いてきました。






私たちの車は、空から振って来たピンクのシャワーに包まれました。






すごい!




きれい!!











天からの祝福と思いましょう・・・・・











ヒロくんと私の春の「山越え」、これにてお開きとさせていただきます。




コメント

すごい!

すごいです!momoさん
今のmomoさんの 心境には 私 生涯なれないかもしれません
  
momoさんも ヒロさんも 一日も多く 一緒に過ごせますように・・・と お祈りします

かあ子さん、お久しぶりです

温かいコメント、ありがとうございます。

一日でも多く、一緒に過ごせると嬉しいですが、こんな綱渡りみたいな心境を体験せずに生涯が終れば、そっちの方がずっと幸せですよ。

お義姉さまは如何ですか?どうぞお元気で過ごされますように!

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 小説を一冊読み終えたような心持ちです。ご主人様の涙に私もいっぱい泣きました。
 朝、夫をデイに送り出した後、開店までの一時間、近くの山で森林浴をしてます。自然の中にいると私の悩みなんてちっぽけに思えてきます。
 すぐに汚れる私の心を毎朝洗い流して、来るべき時に備えよう!決断の時は頭ではなく身体に聞こう!
 いろんな情報、いろんなアドバイスで道に迷いそうでしたが、初心を取り戻せました。
 「山越え」とても力を頂きました。ありがとうございます。

はなさん

朝の森林浴、良いですね。何百年も同じ場所に聳え立っている木々や、何があっても毎年毎年変わらぬ営みを続ける自然からは、生きる力をもらえますよね。

先日来の大雪の中でも、お庭の梅は可愛い花をつけ、プランターの土の中からは、チューリップの芽が顔を出しています。

溶け切らない雪が、もう少し少なくなったら、フキノトウを探しに行くのが楽しみです。

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