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いつでも里親募集中

何年前の出来事だったか正確には思い出せませんが、暑い夏の一日でした。 ヒロくんと私は友人ご夫婦に誘われて、待ち合わせ場所まで行くために、電車に乗っていました。

車内は空いていてまるで貸切のような感じだったと記憶しています。約束の時間まではまだたっぷりと余裕があり、私達はのんびりと何気ない会話を楽しんでいましたが・・・・・

やたらと時計ばかり気にして、何回も何回も腕時計を覗き込んでいるヒロくんの様子が私にはちょっと気になりました。

ヒロくんはとても時間に正確な人で、待ち合わせに遅れるなどど言う事は過去にも一度もありませんでした。

私「大丈夫だよ。まだまだ時間あるから。」

それでも、ヒロくんは相変わらず腕時計とにらめっこしています。何か変。ただ時間を気にしているのとはちょっと違う何か不思議な感じが漂っています。


私「ねえ、、、今、、、何時?」


ヒロくんは、アナログの腕時計をじっと見つめながら、

「短針は分かるけど、長針は分からないんだ。大体この辺りにあるから、この位の時間だろうと思ってる。」と、笑顔で答えるではありませんか。





瞬間、私の全身から血の気が引いてゆきました。


時計が・・・・・読めない・・・・


これこそ典型的なアルツハイマーの一症状ではありませんか。

その後、友達ご夫妻とどうやって時を過ごし、どうやって家に帰ったか、記憶が定かではありません。

ただ、ただ、ヒロくんの様子ばかりが気になって、周りの人におかしいと感じられる前に早く家に帰りたい、そう思いながら過ごして居た様な気がします。

同じ頃、ヒロくんは異常無しと言われたMRIの結果をもってしても、自らの内部の異変に不安を感じたのか、たまたま病院の廊下に張ってあった「物忘れ外来」を受診していました。

一人で診察を受けて帰宅したヒロくんの口からは、私が一番聞きたくない言葉が出てきました。

「次は○月○日に来て下さいって言われた。」


「あ、そうだ。奥さんも一緒に来てくださいって言ってたよ。」

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