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多重人格

ビリーミリガンには、24の人格があったと言いますが、どうやら人事ではなさそうです。

私に中にも複数の人格が存在しているようです。



主人格が、今、このブログを書いている私。



ヒロくんと、いつまでも一緒に暮したいと思っている私です。





60歳、認知症の夫と過ごす日々は、山ほどのストレスがあります。




とは言っても、長年にわたる緩やかな変化なので、それなりに適応する時間があった事はせめてもの救いです。



振り返ると、出来なくなってしまった事の多さに愕然としますが、赤ちゃんの成長を逆に辿るようなもので、何事も知らず知らずの内にいつの間にか出来なくなっていたのです。



いつの頃からか、着替えが出来なくなっていた。


いつの頃からか、一人で靴が履けなくなっていた。


いつの頃からか、一人でお尻が拭けなくなっていた。



こんな感じです。



過去の私が、タイムスリップしてきたら、それはそれはもうショックが大きくて、失神間違いなしと思いますが、同じ私でも、長年かけた緩やかな変化には、知らず知らずの内に慣らされて来たようです。



だから、今もこうして、失神することなく、何とか日々を生きてゆくことが出来ています。



今更ながら、人間に、「慣れる」と言う才能を与えてくださった神様には感謝しなくてはなりません。





それにしても・・・・・・60歳、若年性認知症の夫と共に過ごす日々は、強烈なストレスの塊です。



日々、次から次へ押し寄せるストレスを、心の中と体の中に溜めないように、どんどん押し出さなくてはなりません。



以前、小泉さんが「ストレスは、次のストレスで押し出す」と言われているのを聞いて、そんなこと出来ないでしょう、と笑ったものでしたが、まんざらギャグではなかったんだなと、理解できるようになりました。



私の心臓も、首相級になったと、喜ぶべきなのでしょうか・・・・



病の宣告を受けた日の、体中を駆け巡る、あり得ない感覚は、忘れる事はありませんが、思い出す事も少なくなりました。



時計が読めなくなったと言う強烈なストレスも、書けなくなった名前を一生懸命練習して居るのを見ていたストレスも、とっくの昔に忘れてしまいました。



とんちんかんな受け答えばかりで、仕事にならないでイライラしていた激しいストレスも、いつの間にか私の体の中から押し出されてしまいました。



初めて私を見失ってしまった日には、かなりの衝撃を受けましたが、今では、だれ?って聞かれると、むしろおやじギャグを聞かされた時のように笑えるまでになりました。




次々に新しいストレスが生まれるので、過去のストレスは居場所がなくなってしまったのでしょう。



もし、古いストレスが押し出されないで、ずっと堆積したままだとしたら、きっと私は今、生きていないと思います。



会話が出来ないストレスが、いつの間にか、会話が出来た!喜びに変わっているのです。



何とも上手く出来ているものだと感心します。



でも、どんどんと押し出されてゆくストレスに変わって、私の体の中には、未だ滞在中のストレスも一杯あります。



「背後霊」と名付けたストーカーストレスは、今では、ちょっと邪魔!って思える程度なのですが、はぁ~、と言うため息がついて来ると、私の心は、まだまだストレスだと認識してしまいます。



着替えをさせること、靴を履かせる事、脱がせる事・・・・・何もかもやってあげなくてはならない事も、だんだんと私の中では、当たり前の日常になってきていますが、でも、やっぱりこれは未だ肉体労働を伴うストレスと名が付くでしょう。



トイレの介助は、初期には巨大なストレスでした。大体、夫と一緒にトイレに入って、まして、お尻を拭いて上げるなんて事は、もう、死んでもいいくらいのストレスでした。



この一連の動作が、やらざるを得ない私の日常となってしまった今も、はっきり言って「いや」です。出来るならやりたくありません。



ドアを開けっ放しにして、平気でオシッコでもでもする夫を、ドアの前にじっと立って、終るまで待っている自分が惨めでなりません。



メグちゃんが一緒に立ってくれているので、気分を紛らす事が出来ますが・・・・・



いつの日か、このストレスも、私の体外に排出されるのでしょうか?



これらの、物理的ストレスの他に、今、私の心の中に充満しているストレスは、最近また復活してきた眉間の皺と苦悩の表情から来るものです。



そして、夜が近づくと、もしかしたら今夜もまた変身するのでは、と言う恐怖から来るストレスです。






体内のストレスが飽和状態になると、第二人格が登場します。



もう、やっぱり無理だよ!在宅介護の限界!!ううん、限界を遥かに超えているわ。今度こそ入院してもらおう。



すると、主人格が反論します。



無理無理。病院に置いて来るなんてまだ無理よ。2度あることは3度ある。どうせまた、前日ドタキャンするに決まってるわ。

ほら、思い出してごらん。K病院のあの理事長さんのこと。現実に、あそこにヒロくんを残してくるストレスに耐えられるわけ無いでしょう。死ぬまで一緒に暮すって、約束したんだもの。




そんなに意地を張らなくてもいいじゃないの。もう、充分やったよ。入院させよう。その方が本人の為にもなると思うよ。専門家に任せた方がいいよ。

それに、居なくなれば楽になれるよ。夜もゆっくり眠れるし、仕事にも専念できる。自分の都合で会いに行けばいいんだもの。

母にもしょっちゅう会いにいけるようになる。夫の為だけの人生でいいの?夫の為に周りを犠牲にしてもいいの?今の内に親孝行しておかないと、きっと後悔するよ。

もう、楽しようよ。もう、この辺でいいよ。




そう・・・・そうしたいと思うけど、でもやっぱり私には無理なの。無理に決まってるの。あの日のヒロくんのに、彼の本心を見てしまったんだもの。

そして、自分の本心も見てしまった。だから、今は、未だ、無理。







はぁ~・・・・・居るもストレス、別れもストレス。





今、私の心の中で、ストレスとストレスが綱引きをしています。



深夜、別人に変身してしまったり、日中でも苦しそうにそわそわと居場所なく徘徊しているヒロくんを見ていると、別れの方向へ、グーッと引っ張られます。



いっそ、このまま決着がついてくれればとも思います。



もう、24時間別人になって欲しい。そうすれば、心置きなくお別れ出来る。



もっと、もっと追い詰められたい。これ以上、一緒に居たら、次の瞬間にも、殺してしまうかもしれないと、そこまで、追い詰められたい。



そうなれば、何の迷いも無くお別れできるのに・・・・





でも、目の前のヒロくんは、たまには笑ってくれたり、ありがとう、とか、すみません、とか、だいじょうぶ?、とか、優しい言葉を言ってくれる事もあるのです。




ダメです。そんな優しい私の夫である部分が少しでも残っている間は、まだダメです。




冷静に判断して行動したつもりでも、結局最後には、本音の私が出てきて、このままずっと一緒に居ようね、なんて、言うに決まってるのです。





第二人格が囁きます。


入院させた方が、本人の為になるんじゃないの?家で一緒に暮したいって、結局自分の為、自分のわがまま、でなければ、こんなに一生懸命在宅で看て上げている、と言う自己満足じゃないの?

本当に、ヒロくんのためになっていると思う?




そういわれると自信がないけど・・・・・



病院で過ごしているヒロくんを想像してみると、



私は、いつもいつもヒロくんを傍で見ていてあげるから、だから、いまでもまだちゃんとはトイレで出来る。


でも、病院ではそこまで一人一人を見ている事は出来ないはず。


ヒロくんは、自分からしたいよ、って言葉で言えないから、いつも見ていてくれる人が居ないと、きっとパンツの中にしてしまう。


直ぐに、が出たよ、って言えないから、きっと気がついてもらえないうちに、パンツの中に手を突っ込んで触ってしまうに決まってる。


これなに?気持ち悪い、って、そこら中につけて回るんだわ。


そんな事が何回かあって、絶対オムツをされてしまう。そして、手を突っ込まないようにつなぎの拘束服を着せられるに決まってるわ。


ヒロ君には、プライドなんか残ってないと思われてね。


そして、暴れるヒロくんは、とうとうベッドに縛り付けられてしまうんだわ。


絶対、そうに決まってる。





頭の中は、何の根拠も無いそんな妄想に取り付かれて、この綱引きの勝負は、グーッと私の方向へ引っ張られて来るのです。



ヒロくんを放すまいと、一生懸命綱を引くのは私。


もう、いい加減疲れた、って言いながら、その綱を反対側から、引っ張っているのも私。



どちらも紛れも無い私自身の心です。



そして、もう一人第三人格の私が見え隠れします。



彼女は、とても危険人物です。



彼女は、優柔不断な二人の自分を見て、イライラしています。




全く・・・・ああでもないこうでもないって、イラつくねぇ。いい加減にしなよ。

大体ねぇ、ヒロくんは生きていて幸せだと思うの?楽しい事なんかもう何にもないじゃないの。

大好きだった奥さんの事も分からなくなって、夜間せん妄だか何だか知らないけど、殴りかかって来るんだよ。

こんなになってまで、生きていて幸せだと思う?何のために生きてるの?ただ死ねないから生きてるだけでしょう。

私に任せなよ。任せてくれたら、皆を楽にしてあげるよ。





彼女は、大きなナタを持ってうろうろしています。



そして、決着の着かない勝負にイライラして、隙あらばナタを振り下ろして、二人の自分が一生懸命引っ張り合っている綱を断ち切ってやろうと伺っているのです。





バサッーーーーー!



ほら、終ったよ。簡単じゃん。



って、不敵な笑いを浮かべるのです。





彼女の出現は、先の二つの人格によって抑えられています。多分、これからも、彼女の出番は無いだろうと思います。



いえ、決して彼女を表舞台に出してはならないのです。



彼女を心の奥底に閉じ込めておくためには、二人の私が、けんかしない様に、何処かで折り合いをつけて生きていかなくてはなりません。














ビリーミリガンは今、23の人格を主人格がコントロールして、生きてゆくことが出来るようになったといいます。




さて、私の三つの人格、この先どうなってゆくのでしょうか・・・・・・・










神のみぞ知る。



コメント

介護人生いろいろ

momoさんの苦しみいっぱい伝わってきます。

心労蓄積するも入院に踏み切れない時は、
連泊ショートが効果あると思います。
一泊より二連泊、離れる時間を長くするのが良いと思います。

小規模多機能は、他の事業所が使えないので、
そこで、緊急型24時間訪問サービスも始めてくださるとよいですね。

私は、夜寝る時は、目立つところに消化のよさそうな
カロリー少なめのお菓子を並べておきました。
また、飲み物も置いておきました。
ラーメン作らなくて済むと少しは楽でしょうか。

私は、心が苦しい時、介護のテレフォン相談や家族会で
色々な方とお話して吐き出すことで、何とか自分を保ちました。

実家の両親の介護から重複して夫の介護が始まり、
私の介護生活は、途切れのない25年です。
夫入院の今も解放されたわけではありません。
ほとんど毎日7時間割いて夫の面会に行き、間に施設見学や
お役所に行き、体調ひどく悪い時は体を休め、自分の病院に行き、
家事をざっと手抜きで行う生活です。

昨日は、夫が私の顔を見るなり、
どこに行ってたんだよ~
と言いました。
24時間ずっと関わってあげられたら、どんなに夫が安心するだろう
と思いますが、それには、私のスペアがいくつも必要です。
入院前、夫は、私が眠ることも、横になって休むことも
いやがりました。
ずっと、見守り続け、速やかに対応してほしかったのでしょう。
できる限り、頑張りますが、24時間の夫の希望を叶えて
あげることは、残念ながらできません。
昨日も帰宅後疲れて横になったら寝てしまい、先ほど起きました。

私は、病院も施設も、直接現場で日常関わってくださるスタッフがよければ
それが本人にとっての一番だと思います。

この病は、予想外のことばかり。
苦労多く、本当に疲れますね。

momoさん、頑張らないで、苦しいが勝ってしまったら
何か、手を打ちましょう!

お疲れ様です

夜中に、私のために時間を使って下さってありがとうございます。


25年も!介護をされているのですね・・・(私は、たった7年)

そして、入院されていても、ご主人様のために一日7時間も使っておられるのですね。

どこに行ってたんだよ~、なんて言われると、本当に、ずっと一緒にいてあげたいと言う気持ちになりますね。

でも、自分は一人しかいないし、倒れるわけにもいかないし、何をするにしても辛い選択ばかりですね。



主人ですが、

この3日間の事なので、まだ安心は出来ないのですが、新しく追加になったリフレックスと言う薬が効いているのか、夜良く眠ってくれるようになりました。

鬱の薬だけど、副作用で眠くなるので、寝る前に飲んでみましょう、と言う、副作用期待?の変な処方でしたが、主人には合っているのかの知れません。

昨夜は、19時半にベッドに入って、目を覚ましたのが、朝の6時でした。

とにかく、夜の変身さえなければ、昼間は何とかなるので、この綱引き、ちょっとだけ私に有利になってきました。


緊急型24時間サービス、ケアマネさんに聞いてみようと思いますが、うちの地域ではたぶんまだ無理かもしれません。田舎だから。


でも、将来、体がもっと悪くなった時にも、そんなサービスがあって、「死ぬまで一緒」が、無理なく実現できると嬉しいですけどね・・・・


よかった!

ヒロさん、夜間落ち着かれたとのこと。
よかったです。
お薬の調整繰り返し、難題を次々クリアしていけると
よいですね。
困った時は、悩む前に、まずお薬のご相談がよさそうですね。

今日の主人は、
かなり遠くからデイルームをのぞいたのですが、
すぐ気が付いてニコニコ手を振ってくれました。
帰り際、お買い物行くから休んでね! と言ったら、
ダメ~ と言われてしまいましたが、
明日また行くので、ササーッと帰ってきました。

momoさん、つらい事も笑いに変えられる日が
再び訪れますように…。

ご主人様が、大好きな奥様が会いに来るのを、毎日心待ちにしておられる様子が、とても良く分ります。

ダメ~、と言われると、ちょと帰り辛いけど、こんな病院デートもありですね。


今日は、泊まりです。いないと、ホッとする反面、何だか気が抜けてどっと疲れが出ます。

メグちゃん抱きしめて早めに寝る事にします。

momoさんは文章がとってもお上手ですね。
私の11年間をとってもうまく書かれていて驚いています。


初めての失禁はあんなにショックだったのにいつの間にか
「パパ、ズボンを脱ぐから、ハイ、足あげて♪」なんて平気で言っていました。
文字が書けない事に気付いた時、
テレビの内容が分かっていないと気付いた時。。。

そんなショックを次々に受けていつの間にか慣れていきました。
ドスンと谷底に落とされて、少し這い上がる。
右肩下がりの折れ線グラフがデコボコしながらも絶対にもとの位置には戻りませんでした。


月1の診察の時に医師から何かお変わりはありましたか?」と訊かれても1か月前とどう違う?
半年前に出来ていたことがいつから出来なくなったのか気が付きません。

ある時、娘に「出来なくなった事を嘆くのはやめよう。パパにはまだまだ、出来る事がいっぱいあるよ」と言われました。

そして
歩けなくなり、首から下が動かなり、声が出なくなり、
ついに出来る事が何もなくなり
「お願い、聞こえていたら瞬きして」と望みがどんどん低くなりました。

ゴメンナサイ、いろいろ思い出しちゃって・・・


めぐちゃんの存在はmomoさんにとっては大きいようですね。

ベンジャミンさん、こんにちは

ベンジャミンさんは、11年でしたか・・・

渦中にある時は、苦しみ悩みいっぱいですが、終ってしまった後にはまた、きっとそれなりの想いがおありなのですね。

右肩下がりの折れ線グラフ、って、本当にその通りですね。

上がってくれた時には、小躍りして喜んでみるけど、遠目に眺めると下っている。

歩けなくなって、首から下が動かなくなって、声がでなくなる・・・・今は、そんな主人の姿は、考えられないのですが、何年かしたら必ずそうなって、そしてそれにもやっぱり慣れている私がいるのでしょうか。

動ける、声が出る、今に感謝しなくてはならないですね。

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