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いつでも里親募集中

どうやらヒロくんは、私の想像以上に問題児のようです。



ケアマネYさんと久しぶりに電話で話をする機会がありました。



このところまた、気分の落ち込みが目立つようになり、朝帰りの日の24時間が、とてもきついと私が話したことに端を発しています。


Yさんは、Nホームでの様子を話し始められました。


聞いている内に、連絡帳には書かれていない、問題児ヒロくんの姿が浮かんできました。


それは、私の想像を遥かに超えるものでした。


ヒロさんにとって、日中の8時間をここで過ごす事は、とても苦痛です。機嫌が良い時もあるのですが、大抵は落ち着かずに、外に出て行ったり、何かを訴えに来られたりします。

以前は、暑さ寒さに敏感だったのですが、この頃は、こんな暑さの中でも出て行ってしまわれるようになりました。

他に人が居なくて、職員とマンツーマンの時は、落ち着いていられることもあるのですが、誰か他の人が来たり、雰囲気がざわざわしてきたりするともうダメなんです。

そんな時は、好きな職員が奥の部屋に連れて行って、マンツーマンで話をして、落ち着かせようとしてもダメなんですよ。

だから、それ以上荒れる前に、ドライブに連れ出しているのです。

今、私たちは、ヒロさんが落ち着かなくなると、ドライブに連れ出す以外に出来る事がないのです。



話していて、Yさんのご苦労が伝わってきました。


何とかして、この問題児ヒロクンを穏やかに過ごさせてあげる方法はないかと、一生懸命考えてくださっています。


最近、やたらに、「何回もドライブに出かけました」と、連絡帳に書かれていたのには、そう言う事情があった様です。そうだろうとは思っていましたが。


私の言う事は、大体素直に聞いて頂けるので、「ヒロさん、何かやりたい事はない?何でもさせてあげるから、何かあったら教えて」って言うのですが、それが分らないのです。本当に、やりたい事が分ったらどんな事でもするのに・・・・


この、ケアマネさんらしからぬ言葉を聞いて、私は、Yさんは大分追い詰められているのでは,と感じました。


それは無理でしょう。やりたい事が分らないから苦しいのだと思います。どうしたら良いのか、一番分らないで苦しいのは本人だと思いますよ。




立場の違い。


家族の立場と、職業介護者の立場。


目指す所は、本人の穏やかな生活と言う事で一致しては居ますが、立場が違えば、思いも違うし、思い入れも違う。


苦しんでいるヒロくんを見ている私は、とても辛い。「私が一番辛いのよ」と叫びたくなる位、心が張り裂けそうになる位。


でも、私は、自分に降りかかってきた運命を嘆いていれば良い。


私が、嘆き悲しんで自暴自棄になって、時には夫に八つ当たりまでして、何もかも放棄してしまいたいと思っても、誰からも責められる事はない。


そうだよね、そんな気持ちになって当たり前だよね、って、寛大な視線があるだけ。


自分自身も、自分に甘い。


ちゃんと出来なくっていいんだよ。出来るわけないじゃん、って。


ちょっとでも、優等生の対応が出来た時には、あれ?私って意外と出来る介護者?なんて、自分で自分を褒めたりして・・・・



でも、自分自身で、職業として介護を選び、そこから報酬も得ている。経験も長く、使命感に燃えているYさんは、きっと違うんだろう。


荒れているヒロくんを見て、何とかしてあげたい、何とかしてあげなくては、と思い、情報を集め、智恵を出し、可能な限りの試行錯誤をしてみる。


でも、ダメ。苦しみから救い出してあげる事が出来ない時、家族が感じるのとは違う苦しみ、悩みを感じられるのだろうと思う。


Yさんは、どんな時も冷静で、はっきりと物事を話されるタイプの方です。


あ、そこ、もうちょっと別の言葉で言って欲しい・・・・と感じた事も多々ありますが、逆に私からも言いたい事をある程度言えるので、2年お世話になっていて、私たち、意外と良いコンビなのかなと思います。


Yさんは、言葉を続けられました。


最近、男性職員に対して手が出るのです。大好きなIクンに対しても、好きだ、と言う気持ちは相変わらずなのですが、手も出る様になりました。他にも、運転手のおじさんにも手が出たり・・・・男性との関りに、やはり、何かあるのかなと思っているのですが・・・・



う~ん、まだ、オ・カ・マの疑惑は消えていない様だ・・・・



一番困っているのが、他の利用者さんに何かあったら、と言う心配です。他の方に手が出ると言う事はないのですが、歩いている時に、どんとぶつかって転倒させたりした事もあるし・・・・


私は、以前の消されていた連絡帳の記述を思い出しました。


女性の利用者さんは、怖がっているんです。女性は、怖がるだけだからまだ良いんですが、男性の人たちは、ヒロさんが職員を叩いたりしているのを見て、何であんなことするんだ、と、逆に怒っているんです。

その度に、「あの方は、苦しいからあの様なことをされてしまうのです」と説明すると、その時は「そうか」と分って頂けるのですが、その方々も認知症なので、直ぐに忘れてしまうし・・・・

とにかく、ヒロさんが居られる時は、誰かがマンツーマンで付かなくてはならないし、職員たちにもストレスになっています。




おばあちゃんたちに怖がられて、おじいちゃんたちを怒らせて、職員さんたちのストレスになっている・・・・


もう、最悪!


Yさんの、あまりにはっきりした物言いに、私は、ヒロくんの運命が風前にさらされているのを感じました。


じゃあ、こんな人は、どうしたらいいんですか?


私も、はっきり聞いてみました。


それが、分らないんです。


また、はっきりと言葉が返ってきました。


Yさんは、もう、ヒロくんが負担になっているのだろうか?


「これ以上、どうしたらいいのか分らない」のは、Yさんの本音だと思いますが、ケアマネさんから「分らない」と言われたら、我々家族は、いったいどうしたら良いのでしょう?



momoさんが、在宅で看たいと言われているのが分っているのに、こちらから施設の話などしにくいし・・・・


病院に入れるのは、最後の手段です。去年の12月位に、追い詰められない限り無理です。


そうですね、それは私たちもそう思います。グループホームはどうですか?


無理でしょう。2年間お世話になって、夫の事を良く分って頂いている、そちらのグループホームでも受け入れて頂けないのに、他で入れる所なんかないでしょう。


決め付けてはいけないです。うちは、狭いのですよ。だから、もっと広くて逃げ場があるような所だったら、大丈夫かもしれませんよ。

広いガラス張りの大きな窓があって、そこからきれいな景色を眺めながら、ロッキングチェアに座って寛いでいるような・・・・



Yさんの言葉を聞いて、私は「明日の記憶」のラストシーンを思い出しました。


山奥の自然に囲まれた小さな施設の一室。


ロッキングチェアに座っている渡辺謙。


確か、目の前には、家族の写真が何枚も飾られていた。


「お茶入りましたよ」と、穏やかな笑顔の樋口可南子がお盆に乗せた一杯の湯のみ茶碗を運んでくる。


何も答えず、目の前の写真にじっと顔を向けている渡辺謙。


でも、その目は写真を見ている訳ではない。


ただ、じっと時を刻んでいるだけ。


The end.



最近、たまに、このシーンの渡辺謙とヒロくんの姿がダブル事があります。


たまに、たまに、ですけどね。


目の前の、何かを見ている訳でもなく、じっと座って時を刻んでいる事があります。


そんな時は平和です。


ずっと、ずっとこうなれば、私も樋口可南子みたいな、穏やかな笑顔でお茶を運んでくる事が出来るかもしれない。


夫の顔に、苦しみの表情がないからです。


今の我が家にとっては、これは映画のワンシーンでしかないけど、いつかきっとこうなる。必ずこうなる。


私は、可能ならば、このシーンを、自宅のリビングを舞台にしたいと思っています。


夫が、大好きな自分の家で、一緒に穏やかに時を刻んで行けたら、それが一番の幸せです。


でも、そこに到るまでには、まだまだ乗り越えなければならない壁が山ほど聳えているのでしょう。それを超えてゆくには、Nホームさんに助けていただかない限り・・・無理です。


(病院ではなく)グループホームなら良いですか?いろいろ聞いて探してみても良いですか?


今の生活よりも、主人が精神的に落ち着けるようなところが見つかれば、それは良いですよ。でも、私の一番の希望は、このまま家で過ごす事ですからね。


はい、それは分ってます。来週、病院へ行かれる時に、こちらでの様子を記したものを書きますので、先生に見せていただけますか?

投薬以外に何か出来る事がないか相談してください。



投薬以外に?入院するしかないって言われるかもしれませんね。


決めるのはご家族だから、それはイヤだって言えばいいんですよ。



やっぱり、Yさんは、かなり追い詰められているのかも知れない。


今月中に一度自宅を訪問して話をしたい、とも。









問題児ヒロくんの、運命や如何に・・・・・

コメント

考えすぎないで下さいよ

大丈夫。momoさんにはいっぱい次の手があるのですから。なるようになる。
ドンと構えてください。

人は支えあって人です。迷惑かかってもいいのです。

かに座さん、

温かいコメント、ありがとうございます。

確かに、何事もなるようになって行くので、あまり考えても仕方ないですね。

気楽に構えて生きてゆきましょう。

因みに、私はいて座です。

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