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いつでも里親募集中

原始時代

医学の進歩は目覚しく、人間の体の中で、解明されていない所がだんだんと少なくなっているのはありがたいことです。


ただ・・・・・頭の中だけは、生存中に切り刻んで調べて見る訳にも行かず、忘れもしない「精神科は、原始時代」と言われた先生の言葉が、未だに正解なのかもしれません。





世間はお盆休みでにぎわっています。




いまや、仕事と介護以外の生活は無縁となった私には、お盆もなにも関係なく、日々夫をデイに送り出し、居ない間は仕事に専念するという、日常が繰り返されています。




他の人から見ると、そんな閉塞的な生活も、すっかり慣れきった私には、むしろ居心地の良い日々となっています。




何処かに遊びに出かけたいとも思わないし、自分のやりたい事が出来なくて困っている訳でもありません。




唯一、気がかりといえば、来年米寿を迎える母親に、今年はまだ一度しか会えていないと言う事位です。




もしかしたら、このままもう一生会えないかもしれません。




新幹線に乗れば直ぐに行けるのに、今の私にとっては宇宙よりも遠い所となってしまいました。




でも、それもまた仕方がないかなと、思う昨今です。







毎年お盆には、親戚が集まってお墓参りをします。お墓は、我が家の裏山にあります。




最近のヒロくんの状態を考えると、とてもとても皆と一緒に、行事に参加することなど出来ないと思っていました。




ところが、今年のヒロくんは、優等生でした。




30分位、皆の中にじっと座っていることが出来たのです。




しんどそうになると家に連れて帰り、しばらくしてまた、皆の中へ行って見る。




そんな事を、何回か繰り返さなくてはなりませんでしたが、お坊さんが唱えるお経も一緒に聞けたし、お墓まで長い階段を歩いてあがることも出来たし、皆と一緒にお昼ご飯を食べる事も出来たのです。




お寿司、完食です!




途中、皆がお寿司を食べている座敷テーブルに腰掛けるという、ご愛嬌もありましたが、最後のお見送りまでちゃんと出来て、見事に役割をこなす事が出来た一日でした。




やはり、懐かしいお姉さんの顔があったり、毎年延々と繰り返されてきた行事に、何か心が安らぐ雰囲気があったのだろうと思いました。




とにかく、最高に嬉しい一日でした。




翌朝も、その余韻が続いていたのか、4時の起床以降も、落ち着いて過ごしていました。




時間がありすぎるので、メグちゃんのお散歩に行ってみる事にしました。




「歩いて外に出る」と言う事は、もう随分長くしていない様な気がします。




日課の様に裏山を散策していた日は、いつの間にか「思い出」のページに仕分けされてしまいました。




最近は、ちょっと歩くと、機嫌が悪くなって帰りたがるので、外に出る時は、必ず車です。




でも、今日のヒロくんは、しっかりとメグちゃんのリードを持って、お庭を散歩する事が出来ました。




百日紅の巨木が濃いピンクの花を見事に咲かせています。


DSC02729.jpg



早朝、夫婦揃って犬の散歩をする・・・・何処にでもあるこの光景が、私にとっては心躍る時間となりました。




調子いいわ、このままずっと続いてくれます様に。




そんなささやかな願いは、やっぱり叶えられませんでした。




家に入って、しばらく椅子に座ってじっと目を閉じていたかと思うと、ヒロくんは豹変しました。




何かが怖い、何かが不安、何かが分からない・・・・・・




そんな思いに囚われてしまったようで、眉間には深い深い皺がより、「どうしていいか分からない」を表情と少しの言葉で表しました。




言葉は、「あ~もう・・・・」位しか出てきませんが、その顔は、今までに見た事もないような苦しみ、苛立ちの表情でした。




その苦しみの時間は、デイに送って行く車の中でも続き、やっと到着してお気に入りの職員さんに手を取られて、中に入ってゆくまでずっと続いていました。




ヒロくんの姿が見えなくなると、私は逃げるように帰ってきました。




もう、ダメかも・・・・朝からこんなに荒れてるんじゃあ、一日お世話になることは難しいかも。




もう、何もかも、無理かも。




そんな弱気にさえなりました。




いつもなら、ヒロくんと離れると、直ぐに第四人格「ゆう子」が現れるのに、今日の私は、「私」のままでした。




仕事しながらも、ずっとヒロくんの事が気になって、電話がかかってくるとドキッとして、憂鬱な日中でした。







夕方、事務員のOさんとの会話。


あ~、そろそろ帰ってくるわ。イヤだな・・・・


意外とご機嫌になってるかもしれませんよ。


まあ、今までもそんなことあったしね。ふぅ~~


と、大きなため息。


Oさん、いつもどおり元気良く、


おっかえりなさ~い!って行って来て下さい


はぁ~~~、たまには変わってくれない?


そうですよね・・・毎日毎日じゃねぇ・・・・


と、しみじみ。


変わってもらうことは出来ないけど、Oさんとのこんな会話で、また充電できる私です。






恐る恐るヒロくんの帰宅を迎えたのですが、Oさんの予想通り、ヒロくんはご機嫌になっていました。




お気に入りに入っていないおばちゃん職員さんに、笑顔を向け、両手で手を振って、「あ~よかった」という言葉まで出てきました。




なんだ・・・・一日中心配していて損した気分です。




と、同時に安堵で一杯になりました。




その後、寝るまでご機嫌は続き、私は再び「奇跡」を撮り続けねばなりませんでした。




DSC02793.jpg



DSC02792.jpg






突然の落ち込み、突然の回復、その訳がわからなくて翻弄されます。




やっぱり、精神科は原始時代。





そう。



だから・・・・・




「落ち込んでいる時も、気にしない。きっと直ぐに落ち着く」そう思って過ごしていればいいんだわ。





でも、





「穏やかな時にも、また直ぐに荒れてしまうかも」




これもまた真実。





DSC02794.jpg





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