「あ、ランちゃんだ!」
車から降りてきたコーギーを見た時、直ぐに分かりました。
約束した訳でもなく、一度も会ったことは無いのに、それがランちゃんだって事が。
いつか、きっと来てくれる。ずっと、そう思っていました。
夫の病気は辛い。こんな病気になんかなりたくなかった。
今からでも、消しゴムで消せるなら消してしまいたい。

でも・・・・・
こんなに心温まる出会いがあるなら、この病気にもちょっとだけ感謝しなくてはならないかもしれません。
ランちゃんのパパは、私と同い年。
お互い「はじめまして」の挨拶もしないで、ずっと前からの友達に久しぶりに出会った様な親しみを感じていました。
一番辛くて苦しい部分を、何も話さなくても、分かり合える。
ヒロくんと同じ病気のランちゃんのママは、最初から最後までずっと楽しそうな、穏やかな、良い笑顔をしておられました。
なにより、それが嬉しかった。
うん・・・・悪い事ばっかりじゃない、病気になったってね。

余興
そういえば、はじめましてより
会ったすぐから、かみさんの状況を話し、
ヨロシクって言ったけ
まったくの自己紹介なしでした。
でも・・・
ランちゃん
私なんだけど^_^;