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いつでも里親募集中

朝の騒動

相変わらず、夜中の熟睡が続いています。


むしろ、寝すぎじゃないの?と思うほど。


昨夜も、8時にはもう起きていられなくなったので、早いと思ったけど寝てもらう事にしました。


歯磨き、トイレ、お薬、就寝前の儀式を済ませると、大人しくベッドに横になります。


まず、ベッドに腰掛けて、次にお尻を軸に90度回転しながら両足をベッドの上に上げて、そのまま上体を倒す。


これで寝姿完成です。


ここに到る動作も、昨年と比べると随分楽に動けるようになっています。不思議。


ヒロくんは、そのままの姿勢で朝の7時過ぎまで眠り続けました。11時時間の熟睡です。


そして、その間、一度も寝返りを打ちません。


眠った時と同じ態勢で目覚めるのです。私が気が付かないうちに寝返りを打っているという事は、多分ないと思います。


今の私の頭と身体は、ヒロくんのどんな微妙な動きにも、直ぐに反応するようにプログラムされています。


プログラムミスがあるかどうかは、ビデオでも仕掛けて見なければ分かりませんが、とにかく彼が朝目覚めた時の体の位置は、前夜眠りに付いた時と、全く同じなのです。







それはさておき、今日もまたいつもの様に朝のお散歩に出かけることにしました。


寒くもなく、暑くもなく、気持ちの良いお散歩が出来ます。


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DSC03066.jpg



平和な一日の始まりでした。






と、思いきや・・・・・・・・






一台の車が入って来た事で、朝の平和は儚くも消え去る事となりました。



ヒロくんにとって、私と二人きりの時間に、誰かが入ってくるという事は、それはもう一大事となってしまうのです。



私もまた、平和が乱されるのはイヤなので、もうずっと前から、出来るだけ、平和が乱されなくて済むような行動を選んでいました。



誰かが近づいてくるのが分かると、さっさと家に入る、とか、別の方向へ移動するなど、何だか、人目を避けた指名手配夫婦の様です。



でも、今朝の突然の邂逅は避ける暇がありませんでした。



まだ開店には一時間もあるのに、お客さんと鉢合わせしてしまったのです。



「まだ開いてないですか?」



「すみません、9時からなんですよ」



「息子の結納があって、こちらの物を是非買いたいんですが、ダメですか?」



ダメです・・・・・とは言えませんでした。



その間に、ヒロくんは、誰とも分からぬ闖入者にずずーーーーと近づいて行きました。



どう見ても、「普通の人」の行動ではありません。




私の頭は、どうやったらこの場を切り抜けられるか、めまぐるしく考えていました。




一人で、ヒロくんを看ながら、お客さんの相手を同時にすることは、絶対に無理。



遠方からわざわざ来たらしい目の前のお客さんを返す事もできないし、事務員のOさんが来るまで、一時間近く待ってもらうのも申し訳ない。



ならば、まだ寝ている息子をたたき起こす以外に方法はない。



私は「ちょっと待って頂けますか?」と言って、夫の手を引っ張って家に戻りました。



奥さんに手を引かれる不思議な男を、お客さんがどう思ったかは、不明です。



家に戻って、二階の息子を大声で呼びました。



ねえ、起きている?



はい



良かった。



ちょっと、手伝って欲しいの



寝ぼけ眼で部屋から出てきた息子に状況を話し、店に出てくれるか、お父さんを見ててくれるか、どっちかして、と頼みました。



じゃあ、見てるから行って来て



息子は、父親を選びました。



そして、これが、この朝の騒動の始まりとなったのです。



私は、ヒロくんをベランダに残して、「お客さんが来たから、ちょっと行って来るよ。家の中にコウがいるから、待っててね。」と言い置いて店に走りました。



片足だけ運動靴を履いて、訳が分からない表情の夫の姿が、少々気になりましたが、監視役を確保できたので、心配はしませんでした。




ほんの10分程でお客様は帰られました。



息子さんの結納の日に、欲しかった品が手に入り、嬉しそうなお客さんの顔を見て、無理してでも応対して良かった、とささやかな充実感と達成感を感じながら、早々に家に戻った私が目にした光景は、そんな思いが瞬時に吹き飛ぶような衝撃的なものでした。



ベランダに面した大きなガラス窓の内側に、夫が立っています。



両手で窓ガラスを、ガンガンと叩きながら、何か大きな声で喚きながら・・・・・







この映像、見たことある。




「卒業」のラストシーンで、結婚式を挙げている花嫁を奪ってゆく為に、教会のガラス窓をガンガンと叩いているダスティンホフマン。



エレーン、エレーン、エレーーーーーン!



ヒロくんの真剣な「目」は、正に、花嫁を求めて止まない男優の「目」と同じでした。



求められているのは、私。34年前の花嫁です。



momo、momo、momoーーーーーーーー!



ヒロくんの無言の叫びが聞こえて来るようでした。



でも、それを見た私は、高校生の時に見たあの映画の様に感動することはなく、むしろ背筋に戦慄が走りました。



違う、ダスティンホフマンなんかじゃない。



私には、夫の姿は、閉鎖病棟に閉じ込められて、「だしてくれ~、たすけてくれ~」って叫んでる患者さんにしか見えませんでした。



あわてて私は、窓ガラスをあけようとしましたが、外からは開きません。



窓には夫が出られないように鍵がかけられていました。



ショック。本当に閉鎖病棟となっていたのでした。



息子が鍵を開けたので、私は急いで中に入りました。ヒロくんは、今にも泣き出さんばかりの混乱の極致に陥った表情をしていました。



息子も、お手上げ、と言う表情です。








何でこうなるかなぁ・・・・?






以前は、夫が息子と過ごす時間も、多少なりともあったのですが、昨年の地獄を通過していた頃から、だんだんと、私専属度合いが高くなってきて、知らず知らずの内に、父と息子は、お互いに一緒に居ることに居心地の悪さを感じるようになっているのかもしれません。




と、言うよりも・・・・・



最近、夫は、どれだけ「息子」を認識しているのだろうかと思います。



いえ、多分もう、分からない、が正解の様な気がします。



私と二人でいる時に、息子が外から入ってくると、たちまち表情が硬くなり、眉間に皺が寄ってくることがあります。



時には、立ち上がってウロウロし始めたり、ねえ、と私に助けを求めるような事を言ったり。




夫の目には、「息子」ではなくて、「誰か知らない男」に見えているのでしょうか。




そうなのかもしれないし、そうでないかもしれない。



これが、今の我が家の、悲しく、情けない現実です。



後から息子に聞いたところ、ヒロくんは、私を追ってベランダから出ようとして、柵をがたがたし、大声で叫び始めたので、家の中に引っ張って入れた。



しばらく部屋をウロウロしていたかと思うと、また窓を開けて外へ出ようとしたので、鍵をかけた。



窓が開かないので、ガンガンと叩き、大声で喚き始めた、との事。




話せば通じる事もあるんだよね。説得を試みなかったの?



そんな状態じゃなかった。夜中のせん妄みたいになってた。




そうか、そうか・・・・・




今回は、私が店に出ると言う選択が間違っていました。




誰だか知らない男の人に、部屋の中に閉じ込められたヒロくんは、不安と恐怖で一杯になってしまった事でしょう。




かわいそうな事をしました。夫にも、息子にも。




そして、地獄で仏に出会ったような顔の夫と、急にお散歩が中断されてきょとんとしていたメグちゃんを連れて、再び朝のお散歩に出かけました。




朝の平和は、いとも簡単に復活しました。




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