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いつでも里親募集中

Yさんの年齢を伺った事は、今まで一度もありません。


多分、私よりは年上・・・だと思います。


万一違っていても、いずれにせよ私と同じ「おばさん」に分類される仲間である事には間違いありません。


世の中に「おばさん」ほど、強いものはありません。


確かに、かつてはうら若き、か弱き乙女であった筈なのに、年月の経過と様々な経験、そして諸般の事情が彼女たちを「おばさん」に仕立て上げるのです。


酸いも甘いもかみ分けた、良くも悪くも「おばさん」です。


「おばさん」は、目の前の悲劇を笑い飛ばし、聳える壁を、なりふり構わず乗り越えてしまう、それはそれは恐ろしくも逞しい人種です。





そんな訳で、二人の「おばさん」が織り成す悲喜劇のお話。






8月、夫の調子が悪くて、家でもデイでも、閉塞感を感じていた頃、「今月中に行きます」と言われていた約束が、今になって、漸く実現しました。


その後、比較的落ち着いて来たので、私もそれ以上に追い詰められる事無く、また、Yさんの方も、しばらく様子見、と言う判断をされたのでしょう。


とても平和だった9月が過ぎ去り、再び、次の波が来そうな予感のする昨今、ゆっくり話す時間が取れたことは、二人の「おばさん」にとって良かったと思います。





年に一度の割合で我が家を訪ねてくださるYさんのお供は、いつもと同じOクンです。


Oクンは、うちの息子よりもちょっとだけ年上の男の子。


自分の親と同じ位の年齢の夫を、一生懸命にお世話してくださる姿には、いつもいつも頭が下がります。





Yさんは、どんな時も冷静で落ち着いていて、明るい話し方をされる「おばさん」です。


出身が関西だと言う事は伺った事がありますが、どんな人生を辿ってこられたのかは知りません。


そして、私もまた、同類の「おばさん」です。


だから、今までも、Yさんと二人で話している時は、深刻な内容であっても、むしろ楽しい事を話しているような空気が漂う事がありました。






そして、漸く実現した三者会談。


私と、YさんとOクンは、我が家のリビングのテーブルに向き合って座りました。


最近の、家での様子を出来るだけ具体的に聞きたいと言われたので、私は実演つきで話しました。


好きなもの探しの様子や、うろうろそわそわ歩き回る姿を夫に成り代わり演じました。





そして、話はクライマックスになり、私は先日の夜の出来事を語る事になりました。



夫が、予期せぬ時間帯にせん妄を起こして掴みかかってきたくだりになって・・・・・


こんな時は、隠れるのが良いと分かったんですよ


何処に隠れるの?


あそこの階段の下なんです。ここにこうして座ると、夫の視界から消えることが出来るんです


私は、専用シェルターに身を隠すやり方を演じました。


あ~、そうなのね


Yさんは納得した感じでした。


一時間くらい隠れていたんですよ


一時間も!それは、大変だわねぇ


Yさん、いい笑顔です。


大変ですよ


私も、つられて笑顔で答えました。


笑う話じゃないけどね


確かに、笑う話じゃないんですけど。


本でも持って行ったら



ほ・ほん?本?


流石Yさん・・・・発想がお見事!


う~ん、おばさん度、負けたかも・・・・



せっかくのYさんの提案ではありましたが、私はシェルターで本が読めるほど図太くはありません。


メグちゃんが居てくれるから良いんです


あ~、そう





Yさんと私は、この重い話を半分笑いながら話していました。


一言も口を挟まず、じっとそばで聞いていたOクンに、笑顔はありません。


微動だにせず、深刻な表情で、私たちが一見楽しそうにさえ見えるように話している話の内容に耳を傾けています。


若い彼は、「おばさんパワー」に圧倒されてしまったのかもしれません。


こんな重い話を半分笑いながらしている目の前の二人の「おばさんたち」


奇妙な生き物です。


確かに、こんな話は、笑える話ではありません。


でも、もし、悲しみと苦しみと絶望のままの本音を、涙混じりに話し、Yさんも涙を流したて聞いてくれたとしたら、私は、もっともっと、気分が塞ぎこんでしまったかも知れません。


そんな重い空気には、逆に耐えられないかもしれません。


笑える事でなくても、笑う。


そうすれば、何処かに救いを探す事が出来るかもしれない。


Yさんは、やっぱり、私にとって良き相棒と言えるでしょう。




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