昨夜は、ブログの更新などしないで、8時に寝て風邪を完治させる予定だったのに、誰かさんのせいで台無しになってしまった。
寝てくれない夫にイライラし、とうとう眠ることを諦めてPCに向かい、「保存」を押したのが、22時。
もう、風邪が酷くなっても知らないからね。
40度位の高熱出して、寝込んでやる。
そうなって、初めて私のありがたみが分かるんだわ。
そんな、無駄な事を思う気力もなく、暖炉の前の座布団にじっと座り込んでいた。
ゆらゆら揺れる炎と、傍にいてくれるメグちゃんのぬくもりで、癒される。
風邪も引けない、たとえ引いても寝ることさえ出来ない。
自分の体調管理は、優先順位一番でなくてはならないのに、実際にはずっと後ろのほうにある。
ある、と言うより、それしかない。
「今日は、眠れないの?」と息子が聞く。
「朝からおしっこしてないみたいだから、するまで寝かせられないの。」と答える。
あちらの部屋から、夫がうろうろと歩き回る音だけが響いている。
えー、なに?なに?なにやってんの?かつて、混乱の極みに、発していた言葉が聞えてきた。
嫌だ!やめて!聞きたくない。
この言葉が、運んでくるのは絶望以外の何物でもない。
「あ~あ、どうして又、こうなっちゃうかね」
私は、メグちゃんとも息子とも分からない相手にこう言った。
誰からも返事はなかった。
幸いな事に、混乱の極地は、ほんの数秒で終わり、その後繰り返されることはなかった。
ひたすら歩き回っている音だけが聞えてくる。
どうしようか・・・・・・
このまま何もしないわけにはいかない。
私は、15分に一回位、大ばけに化けた天使の仮面をかぶって、夫の元に行き、「おしっこしよう」と語りかけてみた。
毎回、怒った様に迫ってくるので、目的は達成できない。
再び、暖炉の前に力なく座り込む。
しかし、我ながら天使の仮面の被り方が上手になったもんだと、妙なところに感心したりする。
いつも、素直におしっこして寝てくれるのに、どうしてこうなったのか、理由を考えてみた。
分からない。
薬を飲ませてから、体を横たえるまでの時間のタイミングが悪かったのか?
分からない。
いつの間にか、時計の針が11時半を指していた。
8時に寝る予定だったのに・・・・・
一晩で風邪を治そうと意気込んでいたのに・・・・・
寝室からは、物音が聞えなくなっていた。
私は、恐る恐る覗いて見た。
夫は、ベッドに腰掛けてじっと目を閉じている。
もう、おしっこさせるのは諦めよう。
「お父さん、こっちに来て温かいものでも飲もうか」と、誘ってみた。
夫は、とても素直に立ち上がって、リビングまで着いてきた。
椅子に腰掛けた彼の表情を見て、悪魔が去った事が分かった。
多分、もう大丈夫。
「おしっこしようか」
彼は、素直にトイレに入り、座ってくれた。
じっと待つ。
チョロチョロチョロ・・・・
やっと出た。
この音が聞えるとほっとする。
「良かったね。寝ようね」
いつもどおり素直になった夫は、大人しくベッドに横になり、そのまま直ぐに眠った。
歩き疲れていたのだろう。
私も、直ぐに眠った。
予定より、3時間半就寝時間が遅れた。
これじゃあ、風邪も治らないだろう。
朝、5時に夫が起き出したので、またトイレに連れて行った。
直ぐにおしっこして、そのまま、またベッドに入ってくれた。
私も、もう一眠りだ。
6時、機嫌が悪くなりそうな気配がしたので、起きることにした。
あれ?のどの痛みが消えている。
就寝時間は予定通りには行かなかったけど、風邪を治す事は、予定通りに行った様だ。
また、元気になってしまった。頑張らなくては。
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