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いつでも里親募集中

仕事に専念し、夫の事を忘れる無慈悲な妻。


そうなりたいと思っていても、昼間、ふとした時に、そこにいない夫を思い出してしまうことがあります。






お店に、久しぶりにAさんがこられました。



Aさんは、もうずっとずっと前からの常連さんです。



夫が、元気な頃からのお客さんでした。



数年前に、サラリーマンを定年退職し、自然豊かな遠い所に移住して、趣味の竹細工などしながら悠々自適に過ごしておられます。



そんな事もあって、Aさんとお会いしたのは、随分久しぶりのことでした。



Aさんは、悠々自適な田舎暮らしの話を、きらきらと輝く目で話してくださいました。



ひとしきり話しが弾んだ後、Aさんは、私とOさんに、手作りのペンを下さり、満面の笑顔と共に、暖かい爽やかな風を残して帰って行かれました。








その後姿をお見送りした私とOさんの会話。



Aさん、何だか若返ったと思わない?



そうですね。顔が色艶良くて活き活きとしておられましたよね。恰幅がよくなってたし。



うん、とっても元気そうで、楽しそうだったよね。やっぱり、やりたい事をやって、活き活きとした生活をしている人は、それが出るよね



本当に、悠々自適って、ああ言う事を言うんですよね



そんな会話の後、私たちは仕事に戻りました。








それから数日後の事。



今度は、Bさんが来られました。



Bさんとお目にかかるのは初めての事です。



業界内では、とても有名な方で、時々メディアに登場されているので、その強面の顔が思い浮かび、ちょっとドキドキしながら到着を待っていました。



真っ赤なフェラーリで登場したBさんは、想像よりもずっと優しく穏やかな雰囲気で、笑顔で挨拶してくださったので、ほっとしました。



私は挨拶だけで引っ込み、後は息子に任せます。





夜、戻ってきた息子との会話。



Bさん、どんな感じだった?



凄い、やり手、と言う感じだな



そうだろうね。それでなきゃあんなに手広く商売できないよね



自分の方針をハッキリと持っていて、やる事はやる代わりに、ダメな事は、ばさばさと切ってゆく、そんな感じ



凄いなぁ・・・それであれだけ成功してるんだから、面白いだろうね



私は、多分、夫とそんなに違わない年齢のBさんの、職業人として自信に満ち溢れた表情を思い浮かべました。










昼間、私が、デイに行っている夫の事を思い出すのは、こんな時です。



AさんやBさんに会った時。






もし、夫が病気になっていなかったら・・・・・




Aさんみたいに、悠々自適な生活を満喫していたかもしれない。




もし、夫が病気になっていなかったら・・・・・・




Bさんみたいに、自信に満ち溢れた姿で、仕事をしていたかもしれない。




かもしれない、かもしれない・・・・・・・




いや、そんな事はないかもしれない。




病気になっていなくても、有意義な人生を送れない場合もある。



AさんやBさんみたいに、やりたい事が実現できて、活き活きと過ごしている人は、少ないかもしれない。






でも、



Aさんが、もし夫と同じ病気に罹っていたら、



あの充実感に満ち溢れた活き活きとした笑顔は、絶対に見られない。



Bさんが、もし夫と同じ病気に罹っていたら、



あれだけの意欲的で精力的な仕事は、絶対に出来ない。



自分の人生で、やりたい事を実現する為には、この病気、夫が冒されてしまったこの認知症と言う病に罹ってはならない。



あらゆる可能性を閉ざしてしまうこの病。



もっともっと仕事をしたかっただろう・・・・・・



老後は悠々自適に過ごしたかっただろう・・・・・・







元気な頃の夫の言葉



「長生きすることが良いんじゃない。短くてもやりたい事をやって充実した人生を送ることが良いんだ」






そう言ってたのに・・・・





真逆の人生・・・・・・






これもまた、人生か・・・・・・・・



やりたいこ




コメント

ドラマティック?

分かります。私も綺麗にして歩いている初老のご婦人をみると母を思い出します。
この病気、なかなかひどい仕打ちをしますよね。
癌であれば、自分で最後までの期間の過ごしかたを自分で決められるのに・・・と、親不孝なことを考える私です。
世話役をいつもかっていた母、いつも自分なりのおしゃれをしていて、多趣味だったのに、今はできないならともかく、世間に不憫に思われていることが痛々しい。

芸能人の方とかの認知症のドキュメンタリーは、私を救ってくれます。こんな立派な人でも怒る病気なんだよって。病気だからなんだよって言ってくれて。

母も「病気になっても延命なんてしなくていいからね。潔く子供の迷惑になるようなのはいや」って言ってたんだけどね。
これも人生ですね。
ドラマティック????ですね(笑)

人生は・・・ドラマ

どんな名脚本家と名監督を揃えても、この現実を超えるドラマは造れない様な気がします。自分だけじゃなくて、同じ立場の他の方の人生を見ても・・・

皆さん、ドラマよりもドラマティクな現実を、一生懸命生きているのですね。せめて、名女優で居られるように、私も頑張らなくては。

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