昨年の秋以来、久しぶりの主治医の診察日でした。
前回は、どんなだったかしらと、
その日の日記を読み返して、驚きました。
こんなに調子が良かったの?と。
そう言えば、Nホームさんから頂く「○○様の11月12月のご様子」と言う、写真つきのお知らせにも、素晴らしい笑顔があふれていて、とても嬉しく読んだ事を思い出しました。
昨年の秋は、調子が良かった・・・・と言うこと。
認知症は、不可解な病です。
本人なりの理由は、必ずあると思いますが、私には分からない、経験豊富なケアマネさんにも分からない理由で、ご機嫌の波が来ます。
あんなに笑顔があふれていたのに、今年になって、又、眉間の皺が目立つ様になって来た。
すっかり過去のものとなったはずの、大っ嫌いな「せん妄」らしきものが復活しそうな気配。
Yさんはじめ、デイの職員さんは、この悪い波の原因を一生懸命考えて、何とか穏やかに過ごしてもらう様にと知恵を出し合っておられるようです。
トイレに行きたいのかしら?お腹がすいているのかしら?
来所後、トーストを食べさせてみた日は、ご機嫌が良かった。
洋服を見るのが好きなので、ホームの一部に、好きそうな色の服を吊るしておこうか・・・・
などなど・・・・・
本当にありがたいと思います。
私は・・・・
夫が穏やかに過ごせる様に、あれこれ知恵を絞ることを・・・・・
もう・・・・
止めました。
絞る知恵は枯渇し、自分自身の体力、気力を維持してゆくだけで精一杯の日々です。
どんな努力をしても、ダメな時はダメ。
悪い波は、時を選ばずやって来る。
そして、いよいよもうダメだと諦めかけた時、ふっと良い波が来る。
こんな事の繰り返しに翻弄された歳月です。
だから・・・・
今はもう、自分の努力で、目の前の苦しむ夫を、何とか穏やかにしてあげよう、などと思わなくなりました。
そんなこと・・・・・
出来ないからです。
最悪の朝は、3日間続き、一日目は洗面所に隠れ、二日目は寝室に隠れ、今朝はメグちゃんと一緒にもぐりこんでいた布団の中で、夫の絶叫を聞きました。
搾り出すような泣き声です。
あ”ぁ-----きゃ”------あぁ””
文字で表すとこんな感じ。
ほんの数秒の事ですが。
そんな最悪の時間が過ぎ去ると、夫を宥めることが出来るようになります。
そして、12月から続いている毎日デイのおかげで、どんな最悪の時間があっても、直ぐに私には救いの時が来るので、その時間を耐えることが出来ます。
時には、魔法の言葉がちゃんと通じて、涙を浮かべてくれる様な、感動の時間もあります。
大きな波、小さな波は、日々絶え間なく押し寄せ、良い波も悪い波もありますが、私は今、どんな波にも抗う気力なく、身を任せる日々です。
なんか・・いろんな事が、すっごく、めんどくさいなぁ・・・・
そうそう、主治医の診察結果を書かなくては。
11月に行った血液検査の結果は、異常なし。
至って健康な体です。
一部を除いては。
そして、最近の状態を話したところ、セロクエル50m追加になりました。
朝のせん妄のかけらも見せない、大人しい夫の手を引いて、診察室を後にしました。
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