笑ってはいけない笑い話を一つ。
泊りの翌日の夕方、送って下さったおばちゃんが言われました。
「今朝、沢山便が出ました。」
そして、言葉は続きました。
「とっても沢山。ホントにたっぷりと出たんです。」
便が沢山出たと聞くと、ホッとします。
体の為にも良いし、また、デイで済ませてくれると、私は楽が出来るからです。
狭いトイレの中で、口で息をしながら、使い捨て手袋を嵌めて、大きなお尻を何回も何回も拭いて、綺麗にしてあげると言う、介護の基本条項は・・・・・・嫌いです。
出来るならやりたくない事の一つです。
だから、デイでたっぷり出たなら、本当に良かった。
おばちゃんは、帰り際に、思い出したように付け加えました。
「夜勤からの申し送りですが、昨夜はあまりお休みになれなかった様です。」
最近、家ではとってもお利口さんで眠ってくれるので、珍しいなと思い、
「昨夜はどなただったのかしら?」と聞くと、
「Sさんです。」と言うお返事が返って来ました。
Sさんは、夫のお気に入りから大きく外れているおばちゃんです。
お泊りの日は、Yさんの采配で、お気に入りの職員さんを夜勤に付けて下さる事が多いのですが、いつもいつもそう上手く行くとは限りません。
皆さん、誠心誠意お世話して下さる中で、夫が独自のランキングを持っている事は、お世話になっている家族として、本当に申し訳ないと思いますが、この病気ゆえ仕方のない事。
昨夜は、夫の頭の中は、安心して眠れる環境では無かったのかもしれません。
家に入って、連絡ノートを見てみると、1時間とか2時間とか、細切れの眠りがあり、深夜の時間帯は、4時間ほどうろうろしていた旨が記載されていました。
そして、朝方、徘徊を繰り返していた夫は、なんと!廊下でたっぷりの排便をしたのだそうです。
送って下さったおばちゃんが、殊更「たっぷり」を強調された事で、静寂な朝の大騒動が伝わって来ました。
眠れぬ夜が明けて、徘徊を繰り返している夫は、たまたま、職員さんがその場を離れた隙に、廊下で、「たっぷり」と出すものを出したのです。
不可解なのは、汚れたパンツも入って無かったし、夫は、ちゃんと自分でパンツを下ろして排便したのだろうか・・・・?
いつもは、お気に入りのおねえさんと一緒のお泊りなのに、昨夜は違ってた。
気に入らないから、誰もいない隙に、廊下でウンチしてやろう!たっぷりとね。
まさか、夫が、こんな事を考えたとは思えませんが、そうかもしれないと想像したら、ちょっと笑えました。
いえいえ、笑ってはいけません。
辺りに漂う芳しい香りと、その後片付けがどんなに大変だったか・・・・・・
Nホームの皆さま、ごめんなさ~い!
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