ささやかな奇跡は続いています。
あの
奇跡の夜以来、何故だか夫は笑いを取り戻しました。
もう、これが最後の笑顔になるかもしれないと思って、あわててカメラを向ける必要が無くなりました。
ご機嫌斜めで、とても辛そうな表情をしている時、私は、ダメもとで、お気に入りのDVDをつけます。
リモコンを持って、夫がいつも笑ってくれる場面を何回も何回も再生します。
夫の顔から苦しそうな表情が消えて、頬の筋肉が緩んでくるのが分かります。
こうなれば私の勝利。
今の所、成功率100%なのです。
ほんの1分にも満たない場面を、何回も何回も繰り返すと、夫はその度に笑い、私も笑い、夫はまた笑い、私もまた笑い・・・・ささやかな幸せに包まれます。
一度は忘れてしまった「TVを見て笑う」と言うことが、何故今頃また、復活できたのかは謎です。
DVDの一場面が、一人の認知症患者とその家族にとって、生きる糧となっている事、「志村さん」に教えてあげたいなぁ・・・・・・
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