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いつでも里親募集中

予期せぬ帰宅をしたものの、夫は、私にとってはいつもと同じ夫でした。





おやつを食べ終わった夫は、椅子に座ったまま、じっと目を閉じていました。


その後、夕方のお迎えまで時間があるので、久しぶりにドライブに出かける事にしました。


行き先は、いつものダムです。


ご機嫌が良い訳でも、悪い訳でもない夫と共に、久しぶりに出かけたドライブを楽しんでいたのは、私の方でした。


そんな楽しいドライブの帰り道、夫のご機嫌はだんだんと悪くなって来ました。


思い当たる理由は、探せません。


家に帰り着くと、荒れ始めたので、私はいつもの行動を取りました。




メグちゃん、逃げるのだ!隠れるのだ!




私は二階に身を隠し、吹き抜けの部分から階下の夫を眺めていました。


夫は、あっちへこっちへうろうろしてはいますが、何かを破壊する様な行為はありません。


私の視線の先には、夫の頭頂部が良く見えます。


薄くなり始めている頭を眺めながら、私は何も考えられなくなっていました。


最近、いろいろ考えるのが、めんどくさい。何も考えたくない気分です。


そのままボーと眺めていると、夫は窓を開けて、ベランダへと出て行きました。


どこかへ脱出したいのでしょうか。


だれか、助けてくれる人を探しているのでしょうか。


そろそろ助けに馳せ参じる頃合だったのでしょうが、私は何だかめんどくさくて、そのまま眺めていました。


夫は、ますます混乱に陥り、木製の手すりをガタガタとゆすり始め、そして外に向かって大きな声で叫びました。




お~い、お~い、


ちょっと~、ちょっと~、





田舎で良かった。


辺りには人は居ません。


工事のおじさんが遠目に見えるけど、夫の声は届いていないようです。


誰も助けが来ないためか、夫はさらに混乱を増して、ガタガタガタガタ手すりを揺らし続けました。


力抜け、座り込むような仕草も見られます。


何処にも脱出口はありません。


そろそろ助けねば。


夫から逃げていた冷淡な妻が、天使の仮面を被って救出に向かいました。




おとうさ~ん、ここだよ。もう大丈夫。

怖かったの?大丈夫、大丈夫、お母さんがいつも守ってあげるから、何も怖いことないでしょう。




今にも誰かに殺されるんじゃないかと恐れているような表情の夫は、直ぐに落ち着きを取り戻しました。


ふっ、我ながら役者じゃのう・・・・・




そして、夫は夕方迎えに来てくれた大好きなお姉さんに手を取られて、車に乗り込み、私の視界から消えて行きました。







さて、明日は・・・・・・・どっちだ?





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